ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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県対抗のペースをミスりました。


099発目① 最終回 〜離〜

『さあ、最終回です』

『これまで長く続いてきた大会もいよいよラストイニングを残すのみ』

 

『関東の雄埼玉と東北の雄福島の決勝戦』

『2対0で福島リード』

 

『バッターは聖高校キャプテンの清池くん』

『本日はノーヒットですが、これまでの出塁能力は非常に高い選手』

 

『対するピッチャーは華武高校エース桜花くん』

『夏の甲子園の不調から抜け出しこの試合も3イニングパーフェクトピッチング』

 

 

清池「絶対に出るよ」

 

桜花「最終回に繋げるピッチングをする」

 

 

ズドンッ「ストライク!」

 

『まずはズバッとインハイへの速球!』

『これは印象づきますよ』

 

 

清池(アウトコースの緩い球が来ても踏み込んで打つ!)

 

 

『復調した桜花くんには緩急がありますからね、清池くんの対応力が試されます』

 

 

月(アウトコースへ)

桜花「コクッ」

 

 

シュッ

 

清池(本当に来た!力むなよ)

 

カキンッ

 

 

月(あれに踏み込めるのか)

嗚(月兄はキャプテンを舐めすぎだよ)

 

『打球はレフトへのクリーンヒット!』

『先頭バッター出塁!』

『追加点がほしい福島はバントでしょうか』

 

 

清池「よーし、盛り上がれよ!」

 

 

 

「ナイスバッティーン」

「キャプテン!一生ついていきます!」

七海「次は自分の番ですね」

 

 

 

七海(ななみ) (てつ)

聖高校の右投右打の1年生セカンド。清池キャプテンの跡を継ぐと言われている。とても真面目で責任感が強い。

 

 

『さあ、バントの構えです七海』

『しっかりとクリンナップに繋げたいところ』

 

 

月(どうする)

 

バシッ「ボール」

 

『まずは一球外したバッテリー』

『出方を伺っているようですね』

 

 

バシッ「ボール」

 

『今度は際どかったですが見極めました七海くん』

『桜花くんはコントロールが良い投手なのでキャッチャー月くんのリードなのでしょうか』

 

 

月(くそ、バッター冷静だ)

黒豹「月!バントさせればええで!」

 

月「!」(そうですね…)

 

 

コツン

 

『うまく転がした七海くん、難しい球でしたが勢いを殺して打者を進めました』

 

 

七海「ふぅ」

「ナイスバント!」

「チャンス来たぞ!」

 

清池(下級生に頼ってばっかりだな)

 

 

月(うまいな)

桜花「大丈夫!打ち取るよ!」

月「はい!」

(桜花さんからそんな声掛けがあるなんて)

 

 

子津「桜花くん、変わったっすね」

 

御柳「あいつ…」

 

 

『1アウト2塁で下級生クリンナップを迎えます』

『それはそうと3年生が少ないような気がしますがどうなのてしょう』

 

『そうですね、本戦の決勝戦もほとんどが下級生で構成されていて少し時代を感じますよね』

『ええ、3年生が8割くらいいてもおかしくないと思うのですが』

 

『記者の中には昨年の猿野くんなどの1年生大活躍を受けてその代を黄金世代と言っている人もいるみたいですね』

『黄金世代ですか』

 

『ではこの対決もその世代同士の対決になります聖高校不動のキャッチャー沼崎くん』

 

 

 

沼崎「3度死んだ身、4度目はない」

 

 

『この選手は全ての試合で1出塁以上しているというデータがあります』

『この試合で3打席凡退ですのでここで1本出なければ記録が止まってしまいますよ』

 

 

嗚「沼崎さーん、打ってねー」

 

「ありゃ、聞こえてないな」

 

 

『桜花くんからはフォアボールを望めませんから打たなければいけませんよ』

 

 

 

猿野「打たせろ!全部捕る!」

御柳「あのバカは信用ならねえこっちだ!」

由太郎「おれに打たせればライナーゲッツーで終わりだ!」

 

 

柘榴「いいチームですね」

白春「オラも出たがっだングな」ズビー

桜花兄「あいつにはもったいないのう」

 

 

 

 

桜花(今まで煩わしいとしか思わなかった声掛けだけどこれいいもんだね)

「これがチーム…!いい感じだ!」

 

 

カキンッ

 

白雪「いけない桜花くん!」

 

 

沼崎が打ったボールは本来なら投手を横切りセンターに抜ける。

それを防いだのは桜花の右手。

 

グシャッ

 

 

硬式球を至近距離で素手で掴みに行く。

想像よりも遥かに衝撃を受けた右腕、うずくまる桜花。

ボールは右手に収まったままである。

 

「アウト!」

 

 

御柳「桜花!」

 

 

咄嗟にサードから駆け寄る御柳。

タイムはかけられていないがそこで3塁へ走るような野暮なことはしないランナーの清池。

他のメンバーたちもマウンドへ集まり声をかける。

 

 

桜花「捕ったよみんな」

朱牡丹「ああ、よくやった気(T▽T)」

玄渕「大丈夫か桜花!」

 

桜花「えっと、ダメです」

「右手がピクリともしない」

 

月「桜花さんすみませんオレのリードが…」

須咲「今回は我にも責任があるだろう」

 

桜花「そんなの平気だよ、ただ…」

「せっかくチームになったんだから、もっと投げたかったなあ…」

 

 

御柳「桜花…」

猿野「この投げたがりめ…」

 

桜花「へへっ、ねずみくん?」

 

子津「はいっす」

 

 

桜花「あとは任せたよ」

 

子津「はいっす!」

 

 

桜花「ミヤ、おさるさん」

「逆転よろしく!」

 

猿野「任せとけ」

御柳「当然だ」

 

 

白雪「ピッチャー交代!」

 

 

『なんとここでアクシデント発生!』

『3番沼崎くんのピッチャーライナーを素手で受けた桜花くんが負傷交代』

『状態が心配ですが速報が入り次第お伝えいたします』

 

 

沼崎「くっそ、こんなの死にきれねえよ」

月「敵討ちするよ」

百湖「沼崎」

 

 

沼崎「呼び捨てはやめろ」

 

 

 




099発目は続きます。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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