CS初戦
序盤で4得点しているワイルズがスコア上有利だったが、試合展開はそうとは限らない。
ベイプラネッツの先発は抜群なスタミナと投げっぷりが自慢のユーシー。
4回までに4点を与えるも、打者3順目からは踏ん張ってゼロ点で凌いでいる。
結局この試合このユーシーは1人で投げきってしまう。
逆にワイルズは先発の村中魁を含め、9イニングで5人のピッチャーを費やした。
しかも、そのうちの3人は防御率が2点前半以下の勝ちパターンで使われるピッチャーたちだった。
勝ちパターンの活躍もあって0対4のままワイルズが先手を取るのだが、勝ちパターンの疲弊、打線の3順目以降の失速。
これらの不安要素を抱えながら2戦目に突入していく。
牛尾「中継ぎ陣はしっかり休養頼むよ」
羊谷「わかってますよ!しかし、4点差が1番ややこしいんだよなあ」
白糠「4点なんか短期決戦的さ吹けば飛ぶような点差だし」
羊谷「かと言ってこっちが追加点取ればブルペンで肩作ってても不要になるし」
白糠「別に疲れは無いけど、これがあと4戦続くかもって考えたらやっかいだべよ」
-白糠《しらぬか》
ワイルズの右投右打中継ぎピッチャー。
勝ちパターンを任されていてテンポ良く投げる。
女の子のような容姿でファンも多い。
猿野「そうはさせねえっすよ乙女ちゃん!!」
「あと2戦連取してさっさと日本シリーズ行きましょうや!!」
牛尾「うん、猿野くんの言う通りだ!!」
「この調子で明日も勝つぞ!!」
ワイルズの士気が上がっているなか、白糠は猿野に向かって歩き出した。
そして、猿野のこめかみを右手の中指と親指を使って挟み込む。
いわゆるアイアンクローの体制に入った。
白糠「おい!オラはおめに乙女ちゃんって呼ぶのやめろって言わんかったべか??」
「ええ??覚えてないんなら体で覚えてもらうしか無いけんどどうするべ??」
猿野「イタタタタ!ギブギブ!!ごめんなさいもう呼ばないから許して〜〜!!」
白糠「ふんっ、わかればいいんだべ」
はははははははははははは
和やかムードのワイルズのミーティングが終わったが、作戦成功を喜ぶベイプラネッツはそれにも増していいムードだった。
白雪「先発ピッチャーを4回で下ろし勝ちパターンの投手を疲弊させる!」
「どうやら第一段階は完璧のようですね」
王「こっちの作戦にハマっていることにたぶん気づいてないネ」
鷹羽「ふはは、この調子で明日もやってやるか!!」
そして、第2戦
『リーグ制覇のワイルズが日本シリーズ進出に王手をかけました!!!』
『2対6の快勝!!!』
『白糠、スアレ、羊谷の勝ちパターンが大車輪の活躍!!!』
白糠「ふぅ疲れたべ」
羊谷「ああ、ただ明日で終わりっすね」
『ラミレット監督の采配が明日以降実を結ぶかも鍵を握ってきます』
白雪「あっちの勝ちパターンは2日で50球以上投げている」
「さらに先発レベルはどんどん落ちていくはずだ」
「こっちの中継ぎはほとんど疲弊していない!いけるぞ」
屑桐「お前たち、明日も頼むぞ」
鷹羽「うおおおおぉぉぉぉごっつ気合い入るわ!!」
王「確かに気合い入るネ」
パ・リーグはあっさりレオンズが日本シリーズ進出を決めた。
辰羅川「犬飼くん、お疲れ様でした」
犬飼「ふんっ、とりあえず日本シリーズ進出だ」
毎夜スポーツニュースがついている子津家。
子津「さすが犬飼くん6回1安打無失点、日本シリーズは第1戦に出てくるんすかね」
雪「犬飼さんは相変わらずクールね」
子津「やっぱかっこいいっすよ彼は!それに猿野くんの調子も良い!」
「あの2人が日本一を決める舞台で対戦するって考えただけでも最高っす」
雪「ええ、そうね」
子津雪、旧姓鶴屋。
元十二支高校野球部のマネージャーで子津の一つ下。
大学の野球部でも先輩後輩の関係になるが、子津のケガの看病をする間に恋仲になる。
子津は今、十二支野球部の監督をしながら密かに選手として復帰するべくリハビリも続けている。
このことは雪には伝えていない。
子津「どっち応援するか迷っちゃうっす」
ワイルズにはまだ登場させていない主要キャラがいます。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。