ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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埼玉選抜が目立ってきました。


106発目 勝負どころ

CS第4戦

 

 

牛尾ワイルズが2勝、横浜ベイプラネッツが1勝で迎える。

 

横浜は大方の予想通り中5日の休養でエース屑桐を先発させる。

 

一方、牛尾ワイルズは4番手投手の速球派右腕バリアウスを立てる。

 

 

猿野「バリちゃん頼むぜ」

 

バリアウス「ノープロブレム」

 

 

『昨日の勝利で乗ってきたところにエースの登場!!』

 

『昨年沢村賞受賞投手がリーグ内最後のマウンドへ向かいます』

 

『対戦成績は2勝1負と勝ち越している屑桐ですが、ワイルズ側のキーマンはおそらく彼でしょう!』

 

『対戦成績3割超え、シーズンでは屑桐に黒星をつける決勝の逆転スリーランを放った牛尾!!!』

 

『中学時代のチームメイトでもある彼らの対決が楽しみでなりません!!』

 

 

 

牛尾「屑桐くん…」

 

屑桐「またお前か牛尾!」

 

 

月「とりあえずバリアウスにイニングを食ってもらわないと」

 

白雪「屑桐くんは単純に最高のボールを引き出すリードで」

 

 

 

『なんと珍しい!立ち上がりノーアウトから連続四球で1.2塁のピンチ!!』

 

『バッターは相性の良い牛尾!!!』

 

『初回を3人で切ったバリアウスとは真逆のスタートになりました屑桐!』

 

 

屑桐「いかんな」

 

たまらずタイムを取りマウンドへ向かう白雪。

 

白雪「どうしたんだい屑桐くん」

 

屑桐「いや、すみません」

「少し浮き足立っているのかもしれません」

 

白雪「そうかい、次の2人は特にしっかり頼むよ」

 

屑桐「はい!!」

 

(牛尾、そして猿野……!!)

 

 

当時、初めて全国高校野球県対抗総力戦が行われた時の埼玉選抜が多い。

 

マウンドには主将でエース、キャッチャーは監督、バッターに副主将のライト、ネクストには4番が座る。

 

これだけでも初回の埼玉選抜が如何にレベルの高いチームだったかがわかる。

 

 

現在、この野球界を席巻する猿野と同じ27±2歳を巷では黄金世代と言ったりもする。

 

 

『バントも有り得るでしょうか』

 

『今シーズン、序盤のワイルズは強行が多かったですがポストシーズンでも同様の動きとなるか!』

 

 

ワイルズの序盤にバントの選択肢は無かった。

 

親の顔より向かい合ってきた屑桐のストレートを初球から打ちに行く牛尾。

 

それをわかっていても尚ストレートを投げる屑桐、要求する白雪。

 

この軍配が屑桐に上がる。

 

 

カキンッ

 

打ったのは内角高めの直球、芯で弾き返した地を這う打球もセカンドの王が逆シングルで好捕。

 

『それに反応できるのが中国四千年の歴史を持つ王桃白!!!』

 

『綺麗に捉えたと思ったんですが少し詰まっていたかもしれませんね!』

 

『ええ、タイミングが合うと一二塁間に飛ぶはずの打球が実際は二塁ベース寄りのセカンドゴロ併殺』

 

『まあしかし初回からハイレベルな対決ですね!!この試合最後まで楽しめそうです』

 

『ツーアウト3塁で4番猿野!!まだ横浜のピンチは続きますよ!!』

 

 

『日本のエース屑桐を前に大量得点が厳しいワイルズ、どうしても先制点がほしいところでしょう!!』

 

 

白雪(よーし、落ち着いたね)

 

屑桐(すみません、もう大丈夫です…)

 

 

ズドンッ

「スゥトライッバッターアウッ!」

 

 

アウトローとインハイのコンビネーションが見事にハマる。

 

最後はアウトローギリギリに決まり猿野は手が出なかった。

 

 

『決まったー!!完璧な投球!!野球の醍醐味が詰まっていたかのようなファーストイニング!!!』

 

 

チームメイトにナイスピッチだのフォアボールのことだのいろいろ言われながらベンチに戻る屑桐。

 

 

屑桐「ふぅ」

 

 

完璧なコースに手も足が出なかった猿野。

 

 

猿野「くっ」

 

 

結果は屑桐の勝ちだったが、2人の表情を見比べてその判断は難しい。

 

2人ともうつむき加減で歩みを進める。

 

 

屑桐(紙一重、この勝負を何回も超えなければいけないのか)

 

 

猿野(次、次であの人の鼻っ柱を叩き折ってやる!!)

 

 

そんな2人と対照的なのがワイルズ先発のバリアウス。

 

小気味よいピッチングで横浜打線を翻弄していく。

 

 

月「ナイスピッチ!」

 

(ほんとにいいぞ今日のバリアウスは!)

 

(ストレートもさることながらそれを引き上げるチェンジアップのブレーキ感!)

 

 

白雪「ふむ」

 

(投手戦になりそうですね)

 

 

 

 

 

 




監督を登場させるタイミングを逃しました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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