2対5
ワイルズ3点リードで最終回を迎える。
ワイルズはこの試合に勝利すれば日本シリーズ進出が決定する。
マウンドにはワイルズの守護神、羊谷賢人。
ツーアウトランナーなしで打席には本日ホームランを放っている3番の筒子。
ズバッ
「ットライバッターアウッ!!!」
『試合終了ーーー!!!』
『最後は羊谷が完璧にクローザーとしての役目を果たし!!』
『遂に牛尾ワイルズの日本シリーズ初進出が決定しました!!!』
『これで日本シリーズの対戦カードは両リーグの1位同士!』
『牛尾ワイルズ対埼玉レオンズに決定です!!』
猿野「うおおおおぉぉぉぉ!!!」
兎丸「やったよおおおお!!!」
月「よーし!!」
ワイルズの選手たちが喜びをあらわにする。
リーグ優勝、クライマックスシリーズ制覇。
シーズン途中でもファンが増えていたが、ここ数週間のファンの増加率は凄まじいものだった。
著名人なども徐々に公言し始めた。
この年を機にワイルズは常勝軍団となっていく。
牛尾(やった、やったよ!)
十二支高校
「監督!!クライマックスシリーズ凄かったですね」
子津「お、きたっすね」
「次はお前の番っすよ、丹羽!」
精悍な顔つきでどこか自信ありげな男はハニカミながら答える。
丹羽「当然やってやりますよ」
-
左投右打のエースで4番。
この夏十二支を全国制覇に導いた立役者。
爽やかで文武両道、とてもモテる。
子津「さあ、行きましょうか」
引退した彼が何故この監督の前に姿をあらわしたかというと。
『牛尾ワイルズ』
『第1回選択希望選手』
『十二支高校、丹羽永人』
「うおおおおぉぉ!!また丹羽!!」
「これで4球団の競合だぞ!!」
千葉、福岡、阪神、牛尾の4球団でのくじ引き。
牛尾が引くのは1番最後。
牛尾(残りものには…福がある!!)
「よーし!」
『見事、引き当てたのは高校の先輩でもあるオーナーの牛尾!!』
『初優勝でノリに乗ってますからこの補強で来年も一気にいけるか!』
王『
屑桐「牛尾め」
記者会見
『丹羽選手、ワイルズに指名された今の感想をお願いします!』
丹羽「そうですね、素直に嬉しいです」
「偉大な十二支OBの皆さん、彼らは子津監督と一緒に甲子園を湧かせた大スターだと記憶しています」
「特に猿野さんと犬飼さんに憧れて野球を始めたのでその2人がいるプロ球界に入れてとても幸せです」
猿野「おお!良いこと言うじゃねえかこいつ!!」
凪「後輩が入ってくるんですね」
猿野「……凪さん」
凪「はい?」
猿野家
いつもより神妙な面持ちの猿野。
どこか緊張しているような。
猿野「オレと一緒にアメリカに行ってくれませんか?」
凪「もうっ、いつもあなたは大事なことは後回しなんですね」
猿野「え、」
凪「ニュースとか観てたらだいたいわかりますよ!」
「天梛にも言ってあります」
猿野「凪さん…」
凪「天国さんの妻になった時にはそれくらい覚悟してましたよ」
「家のことは私に任せてくださいね」
猿野「ありがとう、凪さん……!」
凪の覚悟を初めて知った猿野は感涙してしまう。
同時に凪を改めて惚れ直すことになる。
これまで大事にしてきたが、もっとこれからずっと大事にしようと思った猿野だった。
日本シリーズ当日
埼玉レオンズの本拠地からこのシリーズが始まる。
試合開始の40分前にスタメンが発表されて球場のボルテージが上がる。
「やっぱり猿野だよ!猿野のスイングはスカッとする!」
「犬飼くぅーーーん!!今日もかっこいいピッチング見せてえええぇぇぇ♡♡♡」
猿野「コゲ犬!やっとだな!」
犬飼「のこのこ来やがってバカ猿が」
牛尾「懐かしい面々が多いね」
辰羅川「もちろん手加減しませんよ」
魁「由太郎……」
由太郎「へへっ、兄ちゃん」
御柳「どうせこっちの勝ちだ」プクー
月「オレのリードで抑えますよ」
役者が出揃いました。
午後6時
プレイボール
この試合の解説は村中紀洋さんに頼みました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。