章管理はネタバレになるのでたぶんしません。
埼玉5強
秋大会、埼玉選抜に選ばれた中心メンバーの所属高校をそう言う風潮が記者達の間であった。
それがいつの間にか広まりそれ以外の高校は打倒5強が
埼玉選抜に5人排出した十二支高校ももちろん5強に数えられている。
8対7のまま5回表音瓶高校の攻撃が終了する。
玄渕(いける!押せ押せだ)
「この回しっかり抑えるぞー!」
「おう!」
「楽になー」
1点差に詰め寄ったところで音瓶の士気が非常に高まっている。
バッターは4番サード猿野。
玄渕(ここで…こいつを抑えれば流れは完全にこちらへ傾く!)
シュッ
「ストライーク」
猿野はアウトコースギリギリのストレートを見逃す。
狙いは1つだけだった。
「ナイスピー!いい球いってるぞ」
シュッ
「ストライークツー」
玄渕(ここは三球勝負…!あの球で決めてやる、
猿野(…来る!)
″メガネカーブ″
本日初めて投げた前主将別紅の得意球″メガネカーブ″。
なぜ玄渕がその球を投げてくるかわかったのかは猿野にもわからない。
あえて言うなら野生の勘というやつだろう。
その球を昨年同様レフトの頭上の遥か彼方へ飛ばした。
猿野「よっしゃー見たかこら3メガネ野郎ー!」
上尾「さすがだぜ猿野ー」
片貝「おい、打球どこいったかわかんねえぞ」
渾身の″メガネカーブ″を見えないところまで運ばれた玄渕は一瞬キャプテンであることをほぼ忘れていた。
マウンドに片膝をつき呆然とする。
1人の投手として完全に敗北した。
「くろ!大丈夫ー!まだたったの1点差」
「この回この1点でしのぐぞ!」
玄渕(…はっ、ダメだ。こんな凹んだ姿を見せちゃいけない)
「よし、任せろー!」
空元気なのは誰の目にも明らかだった。
力の無い玄渕の球は打ちこまれこの回でマウンドを降りる。
ワーワー
最終回ワンアウトランナーなし
バッターはセンターに回った4番の玄渕。
対するピッチャーは7回からマウンドにあがりパーフェクトピッチングを続ける犬飼冥。
玄渕(……)
辰羅川(あの回以降声は出てますがあまり気迫みたいなものを感じませんね、ここは…)
犬飼(コクッ)
犬飼冥には大神さんが使っていた四大秘球というものがある。
端的に言えば4つの魔球である。
先日の県対抗戦でほぼ完璧な状態に仕上げたのだがその時のトレーニングが元で身体を少し壊してしまう。
それ以降はストレートとチェンジアップのみで投球しているが、それでも圧巻のピッチングを見せている。
カキンッ
打球は大飛球だがわずかに右へ切れる。
「ファール」
玄渕「ふーっ」
犬飼(完璧にとらえられた…)
カキンッ
インコースのチェンジアップは今度は左に切れていく。
「ファール」
辰羅川(ミートされてますね。タイミングは外せていますが、1度ボール球で様子を見ますか)
犬飼(いや、勝負だ)
辰羅川(えっ?でしたらアウトローにストレートを…)
犬飼(違う!)
辰羅川(はっ!まさか四大秘球を?ダメですよあれはまだ…)
犬飼(このバッターはかわして勝てる相手じゃない)
辰羅川(確かに、今まで全打席ヒット。では
犬飼(よし!)
犬飼が振りかぶる。
咬竜は左投げの犬飼から右打者の喉元を
現代のカットボールに似た球である。
玄渕(………来る!)
犬飼(″極・蛟竜″)
シュッ
県対抗戦で大阪の数々の強打者を打ち取った秘球が唸りをあげて玄渕に襲いかかる。
玄渕「うおおおお!」
羊谷「今日は練習試合ありがとうございました。」
大正「いえいえ、アレがアレでよかったわね」
羊谷「は、はあ」
猿野「はっはっはっテメーら、メガネ狩りじゃーい」
ばらばらと逃げる音瓶の選手を金づちを持って追いかける猿野。
6打数4安打1本塁打の黒豹
(感覚だいぶ戻ってるわ、ほんなら虎鉄の3番奪ったろかな)
3回3失点の子津
(こんなんじゃダメっす、もっと努力しないと!)
7打数2安打の虎鉄
(やばいNa、あと4ヶ月死ぬ気でやるZe)
おのおの胸に想いをひめ練習試合が終了した。
「おもしれえ選手がたくさんいたな十二支高校」
「そだねー4月から楽しみだねー」
バッテリーはサインでテレパシーできます。
次回は明日の夜投稿したいと思います。