ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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チームが落ち目の時に応援するのが本物のファンです。


119発目 復調

 

第3戦

 

1勝1負で迎えたこの日。

 

 

1番目立ったのはレオンズ3番の村中由太郎。

 

前試合までのノーヒットがウソのような快調っぷり。

 

移動日に昔のチームメイトと話したことで憑き物が落ちたのだろう。

 

 

魁「由太郎…」

 

 

弟の快調に敵ながら表情を緩ませるワイルズのエース。

 

何を隠そう由太郎の元チームメイト、もとい自分の元チームメイト達に連絡したのはこの魁だった。

 

 

 

魁「よい息抜きになったようだの」

 

 

この日由太郎は4打数4安打5打点の大暴れ。

 

シリーズ打率を一気に3割まで戻した。

 

 

御柳「やればできるんじゃねえか」

 

飛鳥「ナイス♪」

 

 

ワイルズの本拠地へ戻ってきた1戦目は7対2でレオンズの快勝。

 

 

ワイルズはベテラン左腕の江野が先発したが、右バッタークリンナップの餌食になる。

 

4回で早くも継投に入るが、勢いそのままに試合が終了する。

 

 

レオンズ先発の千瓶が好投。

 

7回被安打6、1失点。

 

2桁勝ちの実力を見せつけた。

 

 

 

猿野「明日、明日勝つぞ!!」

 

 

もちろんモチベーションは落ちていないワイルズ。

 

本拠地のファンの前で日本一を決めることはもう叶わないが、

 

それでも彼らの前で一勝でも積み上げると決意した。

 

 

 

第4戦

 

ワイルズは負けられないこの1戦にクライマックスシリーズで好投を見せたバリアウスが先発。

 

 

レオンズは終盤で調子の良かった高光を先発に起用する。

 

 

『なんと順調に来ていたバリアウスが5回、突然の乱調で3連続四球!!!』

 

『1アウト満塁でバッターは前日絶好調!!』

 

『第1打席もヒットを放っている首位打者村中由太郎!!!』

 

 

由太郎「1.2戦で迷惑かけたぶん打たないと…」

 

 

カキンッ

 

ライトセンター間を真っ二つに割るヒット。

 

ランナーは全員帰還し、打った由太郎は2塁へ到達。

 

 

由太郎「おりゃーーーあ!!!!」

 

 

(ライト)「二戦目までと全然違う!」

 

魁「ふっ、それでよい」

 

 

続く御柳も続き、レオンズはこの回一気に4点を先制した。

 

 

牛尾「逆転するよ!!!」

 

猿野「ああ、やるっきゃねえ!!!!」

 

 

1勝2負で迎えたこの試合でワイルズが落としてしまうと王手をかけられることになる。

 

どうしても落とせない、むしろホーム残り2試合で王手をかけておきたい。

 

しかし、それが逆に焦りになってチャンスは作るものの点を取れないでいた。

 

 

守備はバリアウスがその後立ち直り、中継ぎもいい流れを引き継ぎ4点差のまま終盤を迎える。

 

 

7回裏、通称ラッキーセブン。

 

『9番から上位に繋がるこの回でなんとか1点でも返して反撃ののろしを上げたいところ!!!!』

 

『バッターはピッチャーのところで当然代打が送られます!!』

 

 

『金市です!!金市が出てきました!!』

 

『1.2戦でファースト出場し、シーズンでは内野全ポジションを守るユーティリティっぷりを見せつけてきました!!!』

 

『代打成績3割超えの男が口火をきることができるか!!』

 

 

猿野「金太郎先輩ーー!!!」

 

兎丸「金ちゃん先輩!!出塁してえーー!!」

 

 

『レオンズ投手はまだ無失点の高光!』

 

 

疲れが見えてきた高光の甘く入った変化球をうまく打ち返して先頭の金市が出塁する。

 

 

「ナイス金ちゃーーーーん!!!」

 

 

しかし、続く1.2番が凡退する。

 

ツーアウト2塁で主軸に回ってくる。

 

 

牛尾「ここで点取らないとね」

 

猿野「やったらあ!!!」

 

 

『この回に点を取っておかないと厳しいでしょうね』

 

『4点という点差は簡単なものではありませんが、牛尾が出れば一発で1点差に詰め寄ることができるバッターがいます!』

 

 

『キャプテンとして繋ぐことができるか!!』

 

『それとも若き獅子がゼロで抑えるのか!!』

 

高光は高校2年生で甲子園初出場のチームを牽引して全国制覇を果たしたことがある投手。

 

大舞台の経験値は同年代に比べて非常に高い。

 

 

 

7回裏ツーアウト2塁

 

ランナーは俊足の元太。

 

 

ネクストには今や日本最高峰の打者猿野。

 

高校から野球を始めてはや12年が経とうとしている日本集大成の年。

 

ブルペンには接戦になることを信じて防御率2点前半のスアレが準備している。

 

日本シリーズの命運をわける場面がいよいよ訪れようとしていた。

 

 

 

 




1勝3負と2勝2負には天と地ほどの差があります。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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