ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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そろそろ紀洋の日本代表が気になります。





126発目 遠い

 

 

試合は1点差のまま8回に入る。

 

 

7回に勝ち越しを許した白糠だったが、5.6.7番を気合いで3人締め。

 

いい流れで8回、猿野から始まる打線。

 

 

猿野「やってやらあ乙女ちゃん!」

 

レオンズ8回のマウンドは今季新加入の右腕ティリニーヨ。

 

 

白糠(しらぬか)「あとは頼むべ」

 

乙女ちゃんと呼ばれて普段は怒る白糠は何も言わない。

 

ワイルズ最強打者に静かに思いを託す。

 

 

 

アウトローギリギリに決まる直球。

 

猿野は1.2の3のタイミングで初球のストレートを決め打ち。

 

 

カキンッ

 

 

森本「やば」

 

御柳「狙ってたのか?」

 

 

ガシャンッ

 

『フェンス直撃ーーー!!!』

 

『初球振り抜いた打球は勢いよく飛んでいきました』

 

『打った猿野は悠々2塁へ!』

 

『スタンディングダブル!!ノーアウト2塁!!!』

 

 

由太郎「あぶねえな」

 

猿野「ちっ、入ると思ったのによ」

 

 

ほぼ完璧なバッティングの猿野だったが、ここはティリニーヨの球威が勝る。

 

5番のロス

 

「trust me」

 

 

ズドンッ「ットライーッターアウッ!!」

 

 

ロス「………」

 

神鷹「………」

 

 

 

キィン

 

由太郎「オラーイ」

 

 

三振と平凡なセカンドフライ。

 

ノーアウトランナー2塁からツーアウトランナー2塁。

 

7回と全く同じ現象。

 

 

7番の代打はストレートに強く一発逆転もある太川。

 

太川(期待にこたえたい!!)

 

 

ブヲオンッ

「ットライー!!」

 

 

『思い切りのいいスイング!!』

 

『追いつくことができるか!!』

 

 

しかし、この回に追いつくことはない。

 

太川は三振し、レオンズナインがベンチへ戻る。

 

 

太川「くっ」

 

ラスト1回を残すのみになってしまった。

 

負ければ今季が終わる試合。

 

ワイルズはシリーズ2度目の羊谷を立てる。

 

初戦、セーブシチュエーションで3人で抑えて以来の登板。

 

 

最終回、いい流れで裏の攻撃を迎えたいワイルズの最善手だろう。

 

 

 

 

紀洋(ふっ、やつの(せがれ)か、JAPANの守護神になれるかもな)

 

セ・リーグの日本人NO.1セーブはこの羊谷。

 

十分に日本代表の最後を務められるポテンシャルはあった。

 

 

途中出場レオンズ8番源武。

 

 

猿野(前の打球はオレがさばいてやる)

 

羊谷(心配ないっすよ)

 

 

 

源武「ミーが出るだろうよい」

 

ズドンッ「ットライー!ッターアウッ!」

 

 

9番代打ヒメラ

 

ズドンッ「ットライーッターアウッ!!」

 

 

紀洋「これは…」

 

 

飛鳥「打つよ♪」

 

 

ズドンッ「ットライーッターアウッ!!」

 

 

『お見事!!!三者三振!!!』

 

『最後の攻撃の前に最高の仕事をやってのけました』

 

 

紀洋「シーズンとは質が違うぞ」

 

「うーん、大舞台に強いのか」

 

 

ワイルズナインは皆が逆転に向けてベンチへ駆けてくる。

 

それは当然スタンドも同じ。

 

 

「いけよーーー!!!!逆転サヨナラだあーーーー!!!!」

 

「打ってええ!!まだ終わらせないでえぇぇ!!!」

 

 

羊谷「あとはあなた達の番ですよ」

 

月「……言ってくれる」

 

猿野「絶対に勝つ!!」

 

 

トップバッターはルーキーにして正捕手の月。

 

 

『レオンズ守護神減田です!!』

 

マウンドをならし、投球練習をしている右投げの投手。

 

前半思うようにいかなかったものの後半では立て直した。

 

前半のイメージがあるため1点差での登板に不安が少しあるが、

 

ブルペン待機投手の中で任せられる投手は彼しかいない。

 

 

減田「さあ、優勝だ」

 

 

カキンッ

 

月(魁さんをうまくリードできなかった責任はここで果たす!!)

 

 

3球目のスライダーを打ち、三遊間を抜ける。

 

『先頭が出ました!!』

 

 

しかし、7回、8回と先頭を出しながらも無得点に終えているワイルズ。

 

その事がやはり脳裏をよぎる。

 

 

兎丸(とまる)「出番だよね」

 

 

「選手の交代をお知らせします………」

 

もう守備のことを考えなくてよいワイルズは代走の切り札を切る。

 

 

今シーズン盗塁企画数28、盗塁成功数28。

 

接戦の終盤で今季確実に盗塁を決めてきた兎丸が一塁へ向かう。

 

 

兎丸「おつかれー」

 

月「頼みます!!」

 

 

由太郎「出てきたな」

 

源武「あの人はやばいよい」

 

森本(どうやっても刺せるイメージがわかへん)

 

 

紀洋(兎丸か、スーパーサブとしての選出があるかもな)

 

レオンズがこの場面やられたくないのは盗塁ではない。

 

ある程度盗塁されるのは諦めていて、カウントを取りに初球から投げる。

 

そこを隙野に狙い打ちされるのが1番嫌だった。

 

そうなれば兎丸の足だと一気に同点、

 

しかも、ピンチで上位に繋がる。

 

 

ただワイルズはこの作戦を実行できない可能性も高い。

 

ダブルプレーの危険性がチラつくものだった。

 

ハイリスクハイリターンのヒッティングか、ほぼ決まるであろう単独スチールか。

 

 

最終回裏ノーアウト1塁

 

レオンズ6-5ワイルズ

 

決着は近い。

 




皆さんならどっちの作戦を取るでしょう。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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