ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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鍵の司馬くんの説明入れました。


132発目 疲労感

バッターボックスに入る前の牛尾にこのビジョンは予想外だった。

 

レオンズの少し頼りにならない中継ぎ相手に先頭で出塁し、猿野に還してもらう。

 

 

ズドンッ「ストラックアウッ」

 

 

その計画が大幅に狂ってしまった。

 

マウンドにいるこの男によって。

 

 

仁王立ちでボールを受け取る犬飼冥。

 

空振り三振を喫してベンチへ戻る牛尾御門。

 

 

すれ違いざま牛尾と一言も交わさず打席へ向かう猿野天国。

 

 

『なんと驚きました!!!』

 

『延長10回裏、点を1点でも失えばサヨナラの場面』

 

『マウンドに現れたのは次の試合で先発登板が予想されていたエース犬飼!!!』

 

 

『サヨナラの予感をプンプンとさせていた球場の空気を一気に変えてしまう牛尾の三球三振!!』

 

 

『そして、第1戦で手痛い1発を浴びた猿野と対峙します!!!!』

 

 

会話はない。

 

 

 

ズドンッ

 

初球はミットから煙が出るほどの球威あるストレート。

 

先発とリリーフでは投げる球が大きく異なる。

 

 

先発はどちらかと言うと長いイニングを投げるために緩いボールを多く使ったり、ストレートでも力を抑えるなどしている。

 

対してリリーフは疲労のたまる全力のストレートを投げることも多く、決め球はそれと相性のいい落ちるボールを使用する。

 

 

今の犬飼はペース配分も何も無い。

 

ただ全力でストレートを投げるピッチャーになっていた。

 

 

 

子津「犬飼くんかっこいいっす…」

 

兎丸「さあ、これを打たないと日本一にはなれないよ」

 

 

司馬「………」

 

 

このショートの司馬葵、守備の鬼として知られている彼が守る。

 

その条件があるだけで敵はゴロを打つのを嫌がってしまう。

 

先ほどの守備も簡単に追い込むことができていたのは羊谷の低めへの制球と、この司馬の威圧感が大きな要因。

 

 

ノーアウト満塁を抑えたワイルズの次なる障壁はエース犬飼。

 

 

キィン

 

「ファール」

 

 

 

犬飼「ふぅ」

 

(とりあえず追い込んだ)

 

 

手のしびれを感じて両の手を見つめる猿野。

 

猿野(っのやろう、いい球じゃねえか)

 

 

運命の3球目。

 

 

 

ズドンッ

 

 

「ストラックアウッ!!!!!」

 

 

猿野「くそっ!!!」

 

 

空振りし、天を仰ぐ猿野。

 

三振をとるも表情を変えない犬飼。

 

 

 

ロス「っshit!」

 

 

続くロスも三振し、また球場のボルテージが収まりつつあった。

 

 

ここでそれぞれのベンチで声を張り上げる男が。

 

 

それはいつもの光景と意外な光景。

 

 

猿野「まだだ!!!この試合絶対とるぞ!!!!!」

 

 

「おう!!!!」

 

 

 

犬飼「おい!!点とってこいお前ら!!!!」

 

 

御柳「へえへえ冥くん自らあんな声出すなんてねえ」

 

飛鳥「珍しい♪」

 

由太郎「それだけかけてるんだろな」

 

 

少し茶化し気味の御柳、

 

驚いた様子の飛鳥、

 

納得した表情の由太郎、

 

 

3人とも思うことはこの試合奪ってやるということだけ。

 

 

11回表、ワイルズのマウンドには勝ちパターンのスアレ。

 

 

どちらも譲らないこの試合は最終的に6対6のまま引き分けで終わる。

 

 

2イニング、スアレにぶつかる強力打線はあと1本が出ない。

 

 

ワイルズは代打を出された犬飼に代わった開井と野口の魂のピッチングにノーヒットで抑えられる。

 

 

結局延長戦は得点が入らず終いで試合が終わった。

 

 

「勝てなかった」

 

 

疲労感のたまる両チームだが、ガッカリなのはやはりワイルズだろう。

 

初戦を奪ったあと3連敗、レオンズの日本一阻止のためにエースを中4日で登板。

 

勝ちパターンもフル稼働。

 

 

それでも勝てなかった。

 

このムードのまま1日移動日を挟んで再びレオンズ本拠地でのゲームが開催される。

 

 

猿野「きついな」

 

 

1勝3負1引き分け

 

 

日本一になるには第8戦までの残り3試合全勝するしかない。

 

 

++++++++++

 

1週間後、各タイトルの表彰式が行われた。

 

 

 

首位打者

猿野.359(牛)村中.373(埼)

本塁打王

猿野50本(牛)御柳42本(埼)

最多打点

猿野125点(牛)御柳129点(埼)

最多安打

坂木179本(都)飛鳥188本(埼)

最高出塁

ナイモンテ.443(愛)喜田矢.452(福)

最多盗塁

哲山46個(東)飛鳥51個(埼)

 

最多勝

屑桐18勝(横)犬飼22勝(埼)

最高勝率

屑桐78.2%(横)犬飼91.7%(埼)

最多奪三振

菅原184個(都)犬飼209個(埼)

最優秀防御率

屑桐2.13(横)犬飼1.76(埼)

最優秀中継ぎ

麻生35H(愛)大神44H(札)

最多セーブ

ドリンス39S(神)サフタ41S(福)

 

ベストナイン

投手

屑桐(横)犬飼(埼)

捕手

白雪(横)森本(埼)

一塁手

鵙来(神)愛良(札)

二塁手

哲山(東)村中(埼)

三塁手

猿野(牛)兄也(札)

遊撃手

坂木(都)御柳(埼)

外野手

筒子(横)飛鳥(埼)

外谷(神)喜田矢(福)

鈴本(広)吉吉(大)

DH リブパイネ(福)

 

 

ゴールデングラブ賞

投手

菅原(都)須咲(仙)

捕手

白雪(横)北村(千)

一塁手

ビーシー(愛)伊加田(大)

二塁手

王(横)奨村(千)

三塁手

小饂飩(都)幕田(福)

遊撃手

浜戸(横)平河(千)

外野手

牛尾(牛)飛鳥(埼)

鈴本(広)遥川(札)

角(広) 仲(仙)

 

 

 

 

 




ワイルズレオンズばかりの試合だったので、
次からは少し他チームに焦点を当てます。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
パ・リーグのベストナインを変更しました。
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