オリオールズのショートは高卒3年目にして不動のレギュラーを掴んでいる平河。
キンッ
ツーアウト1.3塁で少し弱めのショートゴロ。
平河(よし、これ捌けば次は俺に回ってくる!)
前の打球に走りながら片手で捕りに行くいわゆるシングルキャッチ。
まだアウトにしていないのに攻撃のことを考えてしまった。
それが少し影響したのだろうか、打球を弾いてしまう。
平河(あ!)
『おっと!平河!!ボールを後ろへ弾く!!!!』
『拾い直したがどこにも投げられない!!!!』
『その間に3塁ランナー生還でクローズ先制!!!』
阿羽「ふぅ」(結果オーライか)
桶井「………」
ほぼほぼショートゴロで終わっていたこの回。
いくらベテランだろうとこういう展開ですぐにギアを入れ直すのは難しい。
初球から甘いところへいってしまう。
北村(打たれる!)
カキンッ
『大きいぞ!!ペオートの打球は長打になるか!!!』
上空風が吹き荒れる中でセンターの右深くに飛んでいる。
須咲(ふむ)
バシッ
その打球を一直線に追いかけジャンプ1番ダイレクトでキャッチするセンターの姿。
捕った後、外野フェンスにぶつかるがボールは離さない。
『開幕早々スーパープレイが飛び出しました!!』
『ゴールデングラブ賞常連の朱牡丹がチームを救うスーパーキャッチ!!!』
朱牡丹は社会人卒4年目のプレイヤー。
ルーキーからほぼ1番センターで固定されていて、3年連続ゴールデングラブ賞を受賞。
しかし、この年はシーズン中盤で怪我をしてしまい受賞を逃してしまう。
高校時代はベイプラネッツのエース屑桐やレオンズの4番御柳らと同じ華武高校に所属。
3年生の春に全国制覇を果たしているエリート選手。
朱牡丹「平河どんまい(^O^)攻撃切り替える
平河「………はい!」
桶井「朱牡丹、助かった」
朱牡丹「桶井さん!この調子で行きましょ(^^)v」
北村(朱牡丹さんがいることでだいぶムードが良くなるわな)
朱牡丹のファインプレーでムードを取り戻したオリオールズだったが、先制されたのは事実。
その裏1アウトから1番の朱牡丹、2番の平河と繋がる打順。
ショート阿羽が丁寧に処理してツーアウト。
朱牡丹「くっ」
ライトのペオートが前へ出てきてしっかりキャッチでスリーアウト。
平河「くっ」
締めなければいけないイニングをわかっているクローズの開幕投手
球数も少ないままどんどん回は進む。
次に試合が動くのは8回表クローズの攻撃。
桶井に代わって出たリリーフに打線が襲いかかる。
4番の
3点差で8回裏を迎えたオリオールズは朱牡丹からの好打順。
クローズのピッチャーは須咲のまま。
須咲「開幕は完封で飾りたいものだ」
朱牡丹「させない
コツン
『おっとセーフティバント!!三塁線絶妙なところへ転がったぞ!!!』
須咲(切れるか微妙か)
須咲はとても守備のうまい投手。
うまいバントだが、処理を間違えなければアウトにする自信はあった。
真島「切れるぞ!!!」
ベテランキャッチャー真島の声がかかり見逃す体制に変更する須咲。
しかし、ボールは三塁線上で止まる。
須咲「むぅ」
真島「すまない俺のミスだ」
『朱牡丹が内野安打でチャンスを作ります!!!』
朱牡丹「後は頼む
平河(ここ繋がなきゃな)
須咲の球数は110球に迫る。
コントロールミスをしてもおかしくないところでコースが甘くなった。
カキンッ
振り抜いた打球はスタンドへ一直線。
須咲(む)
今津「うそ!」
則津田「甘かったなあ!」
『弾丸ライナーのボールは大応援団の待つライトスタンドへ入りました!!』
『オリオールズの応援団の大合唱が響き渡ります!!』
『これで点差は1点!ダイヤモンドを回る20歳の平河は自分でも驚いたような顔をしています!!』
『オリオールズ反撃ののろしとなるか!』
エラーをほとんど帳消しにする一発で一気に流れを掴みたかったオリオールズだったが、すぐ出てきたリリーフの林田を捕まえられなかった。
林田「うらあああぁぁぁ!!!!」
そして最終回には守護神の今津が。
早くもツーアウトランナー無し。
北村(終わらせん、桶井さんの負けを消すんや!)
今津(北村さん…)
映画と漫画がごっちゃになりました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。