ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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137発目 前半戦

前半戦最終戦

 

 

この試合に勝てばリーグ単独トップで折り返すことが可能なチーム。

 

大都ギガンツ

 

 

言わずと知れた球界の盟主であるが、ここ数年優勝から遠ざかっていた。

 

近年急上昇中の2位ワイルズや昨年優勝した3位のベイプラネッツ。

 

4位には打線が強力な広島ボーイズがいる。

 

 

この3連戦はそのボーイズとの対決。

 

 

 

小饂飩(こうどん)「へへっ坂木さん!大都軍復活の○○(ピー)すね!」

 

坂木「勇、そう興奮するなよ」

 

 

試合開始寸前の大都ギガンツベンチで談笑する三遊間の2人。

 

かと思ったら坂木の目が鋭く光る。

 

坂木「うちが優勝するのは当たり前なんだよな」

 

 

『リーグ首位のギガンツの前半最終戦の先発は菅原!』

 

『リーグトップの勝ち星を誇り、キャッチャー小肘との安定感は抜群!!』

 

『その菅原相手に角、鈴本といった強打者がどれだけ打てるのかどうか』

 

『ボーイズは得意な本拠地、広島球場でのギガンツ対戦成績は非常に良いですからね』

 

『いい勝負が期待出来るでしょう!』

 

 

マウンドへ上がるのは開幕投手の鳴滝。

 

鳴滝「よう見なっせ〜」

 

オールスター戦に選ばられるほどの人気投手。

 

左投げのトルネードサイドスローという唯一無二の特徴を持つ。

 

 

ギガンツのトップバッターは坂木。

 

この選手が今年絶好調なおかげでチームは首位を走っていると言ってもいいだろう。

 

1番打者にも関わらず、打点40。

 

打率は圧巻の.389。

 

その男が今日も魅せる。

 

 

カキンッ

 

ライトの前へ落ちるヒット。

 

 

小饂飩「よーし、俺も続くぜー!」

 

 

『坂木は昔は引っ張り専門のようだったが、この右打ちを覚えてから一気に飛躍しましたよね』

 

『はい、これにより安打製造機としての機能が抜群に働いています!』

 

 

 

♢

 

ホテルロビー

 

 

本日デーゲームで試合をすでに終えているワイルズ選手陣が野球中継をみている。

 

 

猿野「エロ師匠には申し訳ねえけどここはボーイズに勝ってもらいてえよな」

 

兎丸「うんっ、この辺でギガンツの鼻っ柱を折ってもらわないと!」

 

白糠「しばらくオフだ、ボーイズにしてもどんなことしても勝ちてえ試合だべ」

 

 

希望的な意見を見せる勢に対して冷静な意見もある。

 

月「そううまくはいかないですよ」

 

「確かにボーイズが勝てばうちは前半戦同率首位で折り返しが可能」

 

「かと言ってボーイズの勢いをつけさせるのもまずいですから」

 

 

牛尾「確かにその通りだね」

 

「開幕投手同士の試合、いい試合を期待して観ようか!」

 

 

 

神鷹「………」

 

司馬「………」

 

 

 

 

投手戦が期待されたこの試合だったが、1回から大荒れの展開を見せる。

 

 

ギガンツの先頭坂木のヒットを皮切りに、4番の前に1アウト1.3塁を作ると

 

若き4番、智弁に先制のホームランが飛び出す。

 

 

初回に3点を失い意気消沈するかと思ったが、その裏ボーイズの攻撃。

 

全く気落ちしていないファンの大声援に後押しされ、ギガンツ同様チャンスを作る。

 

こちらも4番は若き大砲鈴本。

 

 

プロ球界でも五指に入るピッチャー、菅原のスライダーを綺麗に叩き2点タイムリーヒット。

 

次世代の躍動が見られる。

 

 

特に鈴本はフル代表にも選ばれたことのある経験実績ともに優秀な24歳。

 

3点差など問題ないと言わんばかりの鋭い打球だった。

 

 

この後も両チームは加点を繰り返し、4回終了時にはギガンツ6-4ボーイズ。

 

 

牛尾「鳴滝くんが5回もたないなんてね」

 

羊谷「実力不足なだけでしょ」

 

(ライト)「いや、あの人のボールけっこう打ちにくいよ」

 

羊谷「それも実力不足なんじゃ…」

 

月「んだと?」

 

 

兎丸「何言ってんの!くだらないことでほんとにー!」

 

猿野「そうだぜ、大人になったスバオジを怒らせない方がいいぞ」

 

「なあ音符くん!」

 

少し口論になった同い年の羊谷と大神月の間に入る兎丸。

 

そこへフォローを入れる猿野、さすがのチームワークを見せる2人。

 

すかさず無口の司馬に話を振り、困らせるところまでが1セット。

 

 

兎丸「もう(あん)ちゃん!司馬くんをいじめないでよ!」

 

猿野「お、わりぃわりぃ」

 

 

バカバカしいやり取りを見ているうちに羊谷と月は自分たちの口論がバカバカしく感じてしまい少し照れる。

 

羊谷「…わるかったな」

 

月「あ、ああ」

 

「こちらこそ」

 

 

この2人は少し境遇が似ている。

 

実力抜群の選手を家族に持っているのだが、物心つくころにはそのプレーを見ることが叶わなかった。

 

そのせいなのかはわからないが、プライドが高いところも覗かせる。

 

それでも試合になれば抜群のコンビネーションを見せるのだからわからないものだ。

 

 

神鷹「………」

 

 

試合は5回表でギガンツは8番からの攻撃だったが、ツーアウトで本日2安打の坂木に回る。

 

 

元太「はーあ、この人と御柳さんいるし代表厳しよなあ」

 

猿野「このチャラ男はともかくバブリシャスなんか大したやつじゃねえぞ!」

 

元太「そうっすか?めちゃめちゃ打つしいい選手じゃないすか」

 

猿野「それはお前基準だろ光彦くん」

 

元太「いや、光彦じゃなくてげん…」

 

猿野「光彦は誰が4番のチームにいるんだ?」

 

 

ガキンッ

 

言い終わった瞬間にテレビからいい音と尻から破裂音が聞こえた。

 

 

『入ったーーーー!!!』

 

『坂木本日3本目のヒットは3点差に突き放すホームラーン!!!』

 

 

兎丸「おじさんって呼んだ天誅だよ」

 

兎丸にケツバットをくらい床にヘタレこんでいる猿野。

 

 

 

 

「代表はこの人とショート組むだろうな」

 

 

元太「結局かよ!」 ドガッ

 

トドメのケツ蹴りを元太にあびせられた猿野が落ちる。

 

 

試合はギガンツ7-4ボーイズで5回裏へ進む。

 

 

 




主人公の久々登場です。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。

レオンズ
14減田←増田
16菊華←菊池
17高光←高橋光成
19俵←多和田
21千瓶←十亀
47ティリニーヨ←カスティーヨ
68ピース←ヒース
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