ノーアウト満塁
10対6で埼玉ビクトリーズがリード
最終回
ピッチャーは元華武のエース桜花
バッターは元十二支のキャプテン子津
ドクンドクン
子津「一気に決めるっす」
緊張の初球。
キンッ「ファールボール」
子津(速いけど対応できないほどじゃないっす)
初球はほぼ真後ろに飛ぶファール。
スピードガンは無いが、おそらく桜花の球速はだいたい140km/h程度。
草野球でこれほどのボールを投げているとまず打たれないほどの速球。
軟式ボールは硬式のボールに比べて軽いためスピードが出づらい。
また、前述したように変化球はかかりづらい。
ではバッターが圧倒的に有利なのかというとそうではない。
特にスイングスピードが速いバッターが軟球をフルスイングで打つとボールが潰れてしまう。
その結果、ミートしているのに凡退するケースというのも少なくない。
それは速いボールに対峙した時、より顕著になる。
キンッ「ファールボール!」
子津(んー、ミートした感じはあったんすけど)
柘榴(ナイスです!この調子で…)
桜花(ふふんっ)
牛尾「軟式特有のファールだね」
猿野(子津ッチュー…)
子津が桜花と草野球で対戦するのはこれが初めて。
と言うよりこんな速球を投げるピッチャーと当たるのが初めてだった。
そのため、普段のスイングでアジャストできていないのがよくわかっていなかった。
2ストライク0ボール
肩に不安のある桜花に無駄球は無い。
ズバンッ
「バッターアウト!!!」
結果は空振り三振。
子津「くっ」
(さっきまでより速いボール…)
兎丸「んーやっぱりすごいなあ!」
猿野「相変わらずへらへらしてんな」
桜花「へへっ楽しいなあ〜」
結局この試合はこの桜花が三連続三振で締める。
黒豹「うそやろ!」
亥狩「まじ?」
塁上の3人が残塁のままあっけなく試合終了。
紅印「ひやひやだったわねー」
影州「あれくらいやってくれなきゃな」
多少は沈むもすぐに立ち直る十二支アニマルズベンチ。
鹿目「さ、整列なのだ」
審判「10対6で埼玉ビクトリーズ、ゲーム!!」
「ありがとうございました!!!」
「なのだ!」
「ング!」
「Yo!」
「ったい!」
「也。」
試合終了の挨拶でも特徴ある語尾が聞こえてくる。
そして、猿野たちワイルズ一行がグラウンドへ入ってくる。
虎鉄「なんで来たんだYo」
鹿目「連絡くらいくれたっていいのだ」
猿野「キザトラ先輩に会いに来た訳じゃないっす」
牛尾「ははっごめんね、急だったんだよ」
彼らの用事は1つ。
牛尾「両チームの皆に第8戦の招待状を渡しにきたんだよ」
獅子川「おう、牛尾どういうことだッ」
牛尾「うん、今日僕たちが勝てば普通は存在しない第8戦がワイルズの本拠地で行われるんだよ」
「その最終戦にぜひ来て欲しいなと思ってね」
泥片「それは十二支でない私たちも良いのかい?」
牛尾「うん、もちろん大歓迎だよ!」
全員わきあがるが、すぐに冷静になる。
「でも明後日は仕事があるな」
そう、彼らは25歳から29歳の年齢。
当然社会人だし、世帯を持っている選手もいる。
牛尾「大丈夫、それはもう各企業の人に言ってあるから」
「????」
意味がわからない両チームの選手たちだが、1人の男が自身のケータイをチェックして気づく。
金剛「なんじゃこりゃ!!!!!」
それは会社の上司からの連絡。
本日の試合でワイルズが勝てば、火曜日の業務を早退してもよい。
といった内容のメール。
それが両チームの全員に送信されていた。
牛尾「ごめんね、どうしても来てほしくて」
牛尾は大企業牛尾コンツェルンのオーナー。
その権限や顔の広さもあり各会社のオーナーや社長などに相談していた。
椿「かーっ、金持ちは違うね」
泥片「待ってくれたまえ、君たちは魁くん無しで由太郎くんに勝てるのかい?」
もうひとつの問題は今日ワイルズが勝てるかどうか。
久芒「ミヤが打って終わりだべな」
武蔵「神鷹さんを舐めてるのか?」
紅印「そうよ!セブンブリッジ産のスーパールーキーのライトちゃんも忘れちゃいやよ」
少しビクトリーズ間で揉める一同。
1人だけどうでもいいような顔をしている男が。
桜花「ねえねえ」
「どうでもいいから勝負しようよおさるさん」
猿野「ん?」
椿「何言ってんだまるちゃん」
兎丸「そうだよー!あんちゃんも相手しちゃダメだよ」
と言いつつも注目を集める猿野の返答。
猿野「ああ、いいぜ」
桜花「そうこなくちゃ!!」
急遽元ライバル同士の対決が始まった。
兎丸「あーあ、知らないよ」
牛尾「まあ、せっかくだからね」
巳上「この対決を久しぶりに見れるのか」
丑光「そだねー」
月は投手とのミーティングで忙しいので来ていません。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
桜花の球速編集しました。120→140
ワイルズ
21雄野←大野雄大(中)