喫茶店に着いた2人はまたも今回のオーダーについて話し始める。
記者A「キャッチャーはね、当落選上の選手が4人のうち3人いるんだ」
「だから1人はそのうちの2人は同じチームに入って、もう1人が別チーム」
「今回は白雪、大神と北村、森本に別れてるから」
「大神はあまり打順が回らないように9番、北村森本は早く回るように2番」
「白雪は確定だから最後の一打席くらい立つんじゃないかな」
B「へー、面白いですね」
その後も彼らの話は続いた。
B「となると先発投手は当落選上の選手たちですか?」
A「それはわからないけど、前回は2人とも選出されていたね」
B「1イニングしか投げないのは確定だから?」
A「いや、中継ぎとして使いたいからその立ち回りを見るためだよ」
B「メジャーリーガーは出てないけど選出確定ですか?」
A「メジャーリーガーはこの試合には来ないんだよ」
「その代わり絶対選出されるね」
一通り全ての質問を終え、店を出ようとする2人。
B「すみません、何から何までとても勉強になりました!!」
「ところでどうしてこんなに親切にしてくれるんですか?」
A「私は彼ら、彼らというと猿野くんや犬飼くんなんだが、」
「彼らを高校生の時から見ていてねえ」
「贔屓とか良くないのはわかってるんだけどすっかりファンになっちゃってね」
「ファンを1人でも増やすキャンペーンみたいなのを勝手にやってるんだよ」
確かに話の中でもしきりに猿野や犬飼のことを推していたなと思い返すA。
B「そうだったんですね!」
「いろいろ教えてもらったので明日はテレビに被りついて日本一を決める試合を観たいと思います!」
A「あっ、なんだったら明日一緒に球場へ観に行くかい?」
B「へ?」
++++++++++
『まもなくプレイボール』
『普段の球場はというと試合開始してもまだ空席が目立っていて、その後からぞろぞろ入ってくる観客が多くいます』
『しかし、本日は違います!!』
『見てくださいこの客の入りよう!!!』
『この本来ならあるはずの無い第8戦にーーー』
『チケットも第7戦が終わってから発売されていますーーーーー』
『しかも平日!!!それなのにこの球場の熱気をご覧下さい!!!!!』
実況のボルテージもマックスなこの試合。
埼玉で戦ってきた盟友たちが各々の戦友の勇姿を観ようとVIP席に集まる。
鹿目「仕方が無いから観に来てやったのだ!」
虎鉄「けっ、くだらねえ試合をするようなら許さねえZe」
獅子川「牛尾、へッたなマネするんじゃねえぞ」
武蔵「神鷹さん大丈夫なのか……」
先日の試合で負傷退場した神鷹を気遣う武軍OB。
幸いにも大事には至らず今日もスタメンに名を連ねている。
椿「ミヤ、やってやれよ」
沖「由太郎………」
紅印「スーパールーキーライトちゃん期待してるわ」
子津「猿野くん……犬飼くん………!!!」
VIP席は大きな部屋でガラス張りになっている牛尾コンツェルン本拠地自慢のスタイル。
その中には選手の家族も。
天梛「なにこえしゅごいわね!!!」
凪「こらこらはしゃいじゃダメよ」
風太「………」
豪華VIP席にテンションが上がる猿野の娘天梛とそれをクールに見つめる風太。
どちらかというと娘の天梛が猿野似で風太が凪に似ているようだ。
影州「なんだこのちっこいの可愛いな」
天梛「あら、だれかとおもえば剣おじちゃまのけらいじゃないの」
「わたしのパパに感謝しなさいおね!」
影州「なんだーこのクソガキ…」
クソガキと言ってしまった直後に背後の気配に気づく。
剣菱「誰がクソガキなのかな?」
影州「剣菱……いや、今のはだな…」
天梛「あ!剣おじちゃまー!!結婚してえええぇぇぇ」
可愛らしいツインテールをゆらゆらさせながらダッシュで剣菱の胸に飛び込む天梛。
剣菱「いやあ、ほんと可愛いな天梛は!びみょ~に大きくなったらね!」
天梛「ぜったいお!おぼえといてね!」
紅印「剣ちゃんっ!来てたの!」
剣菱「ああ、さっきね」
凪「お兄ちゃん…」
剣菱「凪…!びみょ~にひさしぶりだね!」
昔から身体が弱く今は車椅子が欠かせない生活になっている。
つまり、ここまで押してきた人がいるということ。
「なんでこんなトコロマデ…」
「ははっいいじゃないですか」
「来年こっち来る選手がいるんやろ?」
一同が驚愕する。
「あ、あなたたちは!!!」
泥片「ふっようやく僕の隣を歩いてもいい人たちが登場したね」
剣菱「有名人はびみょ~につらいね」
次回は第二章最大メイン試合開始です。
少し投稿期間があくかもしれません。