ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

18 / 160
この試合で新入生のキャラが定まるのでしょうか。




016発目 乱調

8回表

白チームの攻撃は2番の司馬から虎鉄、丑光と続いていく。

 

白2-赤3

 

子津「この回が正念場っすね」

 

 

虎鉄「司馬!やってやるZe」

 

司馬「コクッ」

 

 

″砂燕″

 

 

ズバッ

「ストライーク」

 

 

司馬はストライクを平然と見逃す。

その表情に全くの(かげ)りはない。

 

川田(そもそもこいつ無表情だから何もわからねえ、子津もう一球だ)

 

子津(はいっす)

 

 

司馬は普段からヘッドホンで音楽を聴いている。

好きだからもあるがリズム感を鍛えるためでもある。

一緒のチームである子津の″砂燕″のリズムは既に司馬の頭に植え付けられていた。

 

 

コッ

 

タイミングはバッチリだったが当たり損なった打球がキャッチャーの前へ転がる。

 

川田(くそ絶妙なところに転がりやがって)

 

 

「セーフ」

 

間一髪のタイミングで内野安打を勝ち取る。

 

辰羅川「ナイスです司馬くん!」

虎鉄「おーし続くKa」

 

 

羊谷(そろそろ子津も気づいたようだな)

 

子津(……)

 

羊谷(″砂燕″は万能なボールではない。乱を黒撰戦以来使っていないのはストライクが入らないから)

 

川田「わりい子津」

 

羊谷(夏までに出来ないと俺は使わんぞ…!)

 

 

 

子津(″砂燕・乱″を使いこなさないと)

 

猿野「子津!大丈夫だぞ」

 

 

シュッ

 

虎鉄「うわ」

 

ゴツ

「デッドボール」

 

″砂燕・乱″の完成を焦った子津は失敗し虎鉄に当ててしまう。

 

子津「すみませんっす!」

 

 

ノーアウトランナー1.2塁

バッターは4番丑光

 

丑光「チャンスだよねー」

 

 

「ボール」

 

子津(難しいすけど今日何か掴まないと)

黒豹「はーあいつ何やっとるんや」

 

焦っている子津はまたしても体付近にボールがいってしまう。

 

子津「ああっ」

 

1年生の丑光の最大の武器は何か。

それはホームランを打てるパワーでも確実性のあるミートでもない。

 

カキンッ

 

どんな球にでも反応できる対応力である。

 

 

「おーあいつほぼ頭に来たボールを打ったぞ」

「やっぱり新入生の間では抜けてるな」

 

巳上「ちっ」

左中間に飛んだボールを追っていく巳上。

レフトに寄っている打球なので兎丸より巳上の方が早く追いつきそう。

 

兎丸「みっかみーん!」

 

 

2塁ランナーの司馬はほぼホームに達している。

1塁ランナーの虎鉄もホームを狙う。

 

虎鉄「逆転にまっしぐらだZe」

 

 

ボールに追いついた巳上は反転しすぐさま中継まで投げる。

巳上「俺がナンバーワン1年だー!」

 

受け取ったショートの公星が少しもたつく。

 

猪里(ずっと外野やったと、中継プレーば慣れてないったい)

 

シュッ

公星「Laser Beam!!」

 

それでも送球のスピードで補う。

虎鉄がホームに滑り込む瞬間足がもつれる。

 

虎鉄(デッドボールで当たった足が)

 

本塁上でクロスプレー、虎鉄がほとんどキャッチャーの川田に体当たりしたような形になる。

 

川田「うわあ」

 

 

虎鉄「いてて、どうなったんDa?」

 

審判はボールがこぼれていることを確認する。

「セーフ、セーフ!」

 

 

その間に丑光は3塁へ進む。

丑光「ナイスぅー」

 

虎鉄「よーし、逆転Da」

「やったー」

「来た来たー!」

 

川田「大丈夫だ子津、こっから抑えよう」

子津(またダメなんすかね)

猿野「子津、わかってるな」

 

子津「……はいっす、凹む暇はないっすよね」

 

ここで川田は体の変化に気づく。

川田(肩が痛い….?)

 

バシッ

「ボール」

子津(ふー大丈夫、集中するっすよ)

 

ズキッ

川田「うっ」

 

肩が痛い川田の返球は子津の前でツーバウンドする。

 

子津「どしたんっすか?」

肩を抑えてうずくまる川田。

 

羊谷「川田、交代だ」

 

長戸「大丈夫かよ、しっかり休んどけよ」

 

川田「あ、ああ」

 

猪里「でも子津のボールば捕れる控えはいないたい…!猿野お前やりんさい」

 

猿野「そうっすね、オレがやるしかないっすかね」

 

 

 

桃坂「えっ、本当ですか?」

 

羊谷「ああ、早く言ってくれ」

 

桃坂「は、はい。選手の交代をお知らせします。キャッチャー川田くんに代わりましてライトに桶川くん…」

 

黒豹「はっ?ライト?」

 

桃坂「ライトの黒豹くんがキャッチャーに代わります。」

 

 

黒豹「え、ちょ、ちょ、ちょう待ちいな!わいはキャッチャーやらんで」

 

羊谷「黒豹!やれ」

 

黒豹「んな横暴な、もうキャッチャーはやめたんやて」

 

子津「黒豹さん!やってくださいっす!」

 

黒豹「…!」

 

子津が頼む姿がかつての相棒と重なる。

 

 

________________________________________________________

 

白鴎「ねえ、ぼくの球受けてよ!」

 

黒豹「あ?なんやお前」

 

 

 

黒豹一銭 小学4年生夏

 




彼は点数調整本部長子津忠之助です。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。