ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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会話多めです。
レギュラー悩む監督の心境わかります。


017発目 キャッチャー黒豹

黒豹一銭 小学五年生

 

 

白鴎「ねえねえ受けてよう」

 

黒豹「お前しつこいなほんま、そもそもなんでわいやねん」

 

白鴎「え、だって君ずっと一人じゃん!楽しいよ野球」

 

黒豹「はあ?わいは一人が好きで一人でおるねん」

 

白鴎「えーそんなんいいからぼくの球受けてよう」

 

黒豹「球受けててなんやねん!キャッチボールしよとかやろ普通!」

 

白鴎「だってぼくは十二支高校のエースになる男だよ?キャッチャーやってよ」

 

黒豹「あほか、ぜんぜん理由なってへんわ!ほなな」

 

白鴎「ま、待ってよー」

 

 

 

ある日の休日

親からのお使いを頼まれた黒豹は公園近くのグラウンドを横切る。

 

ワーワー

黒豹「へーこのグラウンド野球やっとんか、ん?あいつ」

 

そこには端っこの方で一人で壁当てしている白鴎の姿が」

 

黒豹「ふん、エースなる言うて一人で壁当てかいな」

「まーたあいつ一人で練習してる」

 

グラウンドの外から中を見ていた黒豹に少年が話しかけてきた。

 

黒豹「灰狼」

灰狼「黒豹、なんやこんなところで」

 

普段一人でいる黒豹だったが唯一気を許せるのがこの灰狼だった。

 

 

「おい白鴎!ボール拾い頼むわ」

白鴎「はい!」

 

 

灰狼「あいつは下手すぎて練習に混ぜてもろてへんのや」

 

黒豹「ほーんそんなんやのに十二支高校のエースなる言うてたんか、てか関西おるのになんで十二支やねん」

 

灰狼「最近こっち引っ越してきて5年で埼玉帰るらしいわ」

 

黒豹「なんでそんな詳しいねん」

 

灰狼「そんなことより一緒に野球せんか?」

黒豹「お前もかい!」

灰狼「ええやん、なんか健気にやってるやつ応援したい思うやろ」

 

黒豹「まあ、なんていうか」

(確かにあいつめっちゃええやつやねんな、毎日ランニングとかしてるっぽいし)

 

灰狼「あいつにもしつこく誘われてるしな」

黒豹「お前もぼくの球受けて言われてるんか?」

(なんや誰でもええんかい)

 

灰狼「ちゃうちゃう、俺はたぶんお前のためのエサや」

黒豹「?」

灰狼「黒豹くんは頭良くて冷静でいつも大事な判断は間違えないから受けてほしい言うてたで」

 

少し照れる黒豹

 

黒豹「ははっそこまで言うならやってやろうやないか」

 

 

これを機に白鴎はメキメキと実力をつける。

白鴎、黒豹、灰狼はチームの中心としてチームを勝たせていく。

 

 

白鴎「やっぱりあの時銭を誘ってよかったよ」

 

「練習付き合ってくれてアンダースローのアドバイスとかでうまくなったし」

 

黒豹「よせや照れるやないか」

 

白鴎「何よりここぞって時の判断を間違わないからね」

 

黒豹「おおきにおおきに、それめっちゃプレッシャーやけどな」

 

 

________________________________________________________

 

 

 

黒豹「しゃあないな、子津!受けたるわ」

 

子津「はい!ありがとうっす!」

 

 

辰羅川「黒豹さんがキャッチャーをやるんですね」

犬飼「気になるか辰」

辰羅川「正直とても気になります」

 

 

防具をつけ終えた黒豹は自分のバッグからキャッチャーミットを取り出す。

 

黒豹(またこれを使うことになるとはな)

 

それは今なお大事に扱われているのがはっきりわかるミットだった。

 

猿野「へいへい黒豹さん、ブランクあるのにキャッチャーできるんですか?いっそここはオレに…」

 

子津「黒豹さん、どうしたらいいすかねコントロールが」

 

黒豹「子津、わいの言うとおりにしろ、お前の″砂燕・乱″を完成させたる」

 

子津「…はいっす!」

 

 

黒豹(まずは(みだれ)を)

子津「コクッ」

 

バシッ

「ボール」

 

黒豹(次も)

 

バシッ「ボール」

バシッ「ボール」

 

子津(スリーボールっすか…!またっすか)

黒豹のサインはまたも″砂燕・乱″。

 

「ボール、フォアボール」

 

 

打席に立つ犬飼。

犬飼「黒豹さん、子津を潰す気ですか?」

黒豹「ふん、どうやろな」

 

子津(また、黒豹さんは僕に投げられるようにするって言ったんすから信じて投げる!)

 

バシッ「ボール」

バシッ「ボール」

 

辰羅川(なんでしょう、ストライクゾーンに近くなっているような)

 

羊谷(去年の秋に村中由太郎を三振にとったときは砂煙で見えていなかっただけでボール球だった)

 

バシッ「ボール」

 

辰羅川(間違いない!今のは際どかったです)

 

羊谷(モノにしろよ子津!)

 

 

バシッ「ストライーク」

 

犬飼「くっ」

 

子津「あっ今のいい感じだったっす」

黒豹「来たで来たでナイスボールや!」

(そもそも乱れるボールやねんからボールも多なる。バッターに放ること自体少なかったしな。

子津のことやし投げ込みは人一倍やってるやろうからバッターに慣れりゃこっちのもんや)

 

バシッ「ボール」

 

黒豹(……まあ焦ったらあかんな)

 

「ノーアウト満塁!」

「2年で確実性なら1番の辰羅川!」

虎鉄「息の根とめてやれYo」

 

猿野「それはオレが確実性無いってことかこらー」

 

 

バシッ「ストライーク」

 

辰羅川(…完成されつつありますね)

 

バシッ「ストライークツー」

 

 

辰羅川(私は犬飼くんのボールを捕るだけじゃない、打ちますよ!)

犬飼(辰…)

 

子津(辰羅川くん、僕はエースになるっすよ!)

 

シュッ

″砂燕・乱″

 

ブンッ

「ストライークバッターアウト!」

 

黒豹「来たでーこの調子や子津!」

 

子津「はいっす!」

 

 

桃坂(銭くん、かっこいい…)

 

羊谷(もう心配いらんかな)

 

″砂燕・乱″を習得した子津は立ち直りノーアウト満塁のピンチを三者三振で切り抜ける。

 

 

子津「よっしゃー」

猿野「やるじゃねーか子津!」

猪里「気合い入っとったたい」

公星「子津先輩すごいデスネ」

 

黒豹「気抜くなお前らあと2回、逆転するで」

 

 

8回裏

赤チームの攻撃

公星から犬飼と対戦する。

 

 

公星「やっちゃうもんネ」

 




黒豹はこれ以降もキャッチャーするのでしょうか。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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