埼玉市民球場
9月25日PM2:34
高校野球秋季大会埼玉予選第2回戦
華武高校 vs 十二支高校
先日全国高校野球県対抗総力戦で優勝した埼玉代表。
その出場選手が合計7人いるこの試合は本日全国の高校野球の試合の中で一番の注目度だった。
記者A「やっぱり来年以降は十二支高校復活だよ!埼玉の4番と抑えのエースを擁してるししかも両方1年だぜ!」
記者B「いや、華武高校も埼玉のリードオフマン2人にクリーンナップ1人と充分だろ!それに県内無敗記録も続いてるし!」
ガヤガヤ
由太郎「やっぱりこの試合盛り上がってるなあ〜事実上の決勝戦とか言われてるじゃん」
沖「仕方ないよ。埼玉の中心メンバーばっかりだし」
彼らは件の埼玉選抜メンバーにしてこの2校のライバル校である黒撰高校の1年生
-村中由太郎(むらなか ゆたろう)-
右投右打の捕手。埼玉選抜では主に3番キャッチャーとして出場。かつてのホームラン王である村中紀洋(現黒撰高校監督)を父に持つ黒撰高校の4番打者。
-沖草次(おき そうじ)-
右投右打の投手。埼玉選抜に選出されたものの出場機会は無し(*原作で判断できない場合は独断で決めます。)。サイドスローから多彩な変化球を操る。
紀洋「はっはっ、奴らもすぐに我々に目が向く。気にするな2人とも。それに……」
紀洋はスコアに目を向ける。
7回裏3対9華武高校のリード。
この回後攻の華武高校が1点でもあげればコールドで試合が終わってしまう(*基本的に高校野球は5回で10点差、7回で7点差がつくと試合が終了する。) 。
紀洋(犬飼がいないにしてもまさかこんなに大差がつくとはな。羊谷、こんなものか。)
十二支高校監督羊谷は黒撰高校監督の村中と旧知の仲だった。
その羊谷はベンチの中で頭を抱えてしまっている。
羊谷(はっきり言ってピッチャーがいなさすぎる。犬飼が埼玉選抜で身体を酷使しすぎて療養中なのは仕方ないにせよ、あとのコマがほぼ子津だけっていうのはいただけない。)
その子津はタオルを頭からかぶってベンチの中でうなだれている。
5回途中4失点KO。
埼玉県絶対王者の華武高校に対しては決して悪い数字ではない。
しかも4回までは1点に抑えていた。
5回に捕まってしまったあとは後続も抑えられずにこのような展開になってしまっている。
-子津忠之介(ねづ ちゅうのすけ)-
右投右打の投手。アンダースローから浮き上がるボールを得意としておりバッティングも得意な1年生。
子津(ボクが…ボクがもっとしっかりしておけばこんなことには…)
拳をめいっぱい握りしめ悔しがる子津。
犬飼「出られるだけいいだろ」
この冷たく慰めている?のは十二支高校1年生エースの犬飼。
-犬飼冥(いぬかい めい)-
左投左打の投手。オーバースローから150km/h近いボールを投げる本格派。
県対抗総力戦決勝戦の勝利投手。
子津「犬飼くん…」
犬飼「投げたくても投げられないやつもいるんだ。羨ましいよ」
子津が目線を下げるとやはり犬飼も拳を握りしめていた。
1アウトランナーなしバッターは御柳。
-御柳芭唐(みやなぎ ばから)-
右投右打の三塁手。県内トップの華武高校で1年夏から4番を張る。埼玉選抜では5番ファーストで出場していた。
御柳(あいつがでてねえ十二支なんか何の価値もねえ。これで終わりだよ。)
カキンッ
十二支の4番手投手が放った低めへのカーブはあっという間にライトスタンドに消えていった。
御柳(ふっ、当然だろ。)
呆然とする十二支メンバー、ベンチ、スタンド。御柳は三塁ベースを回るところで一言。
御柳「お前らの復活はオレがいる以上来ない。」
それを聞かされたのは十二支高校3番サード、本編の主人公猿野天国。
-猿野天国(さるの あまくに)-
右投右打の三塁手。高校から野球を初めて埼玉選抜の4番を務めた1年生。甲子園バックスクリーン上の時計に当てるほどの長打力を誇る。
猿野「……っく、ちっくしょーーー!!!」
十二支高校、2回戦敗退---
というわけで十二支高校負けちゃいました。
次回の更新は明日の夜になります。