春季埼玉県大会3回戦
子津は初回セブンブリッジの攻撃を三者三振に切ってとった。
猿野「ナイス子津ッチューこの調子でリベンジしようぜ」
子津「はいっす」
剣菱「へー本当にうちの後輩たちとてんごく君が試合してるんだね」
凪「ええ」
スタンドに鳥居兄妹がいた。
鳥居は身体が悪いため去年以降車椅子生活なのだが、それを妹の凪が押して登場する。
剣菱「お、てんごく君またびみょ〜に
凪「ええ、毎日頑張ってますから」
剣菱「ふーん、好きなんだな〜」
凪「え、ちょっとやめてよお兄ちゃん」
剣菱(てんごく君。うちのチームはびみょ〜に強いみたいだよ)
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宝町「剣菱さん、聞いてくださいよすごい一年が入ったんですよ」
剣菱「声でかいよ最近のケータイはびみょ〜に性能いいから大丈夫だって」
宝町「ああ、すみません」
剣菱「んでどれくらいすごいの?」
宝町「やばいんすよそれが。2人いるんすけど1人は犬飼と屑桐さん足したようなピッチャーで」
剣菱(え、それって全国でもナンバーワンなんじゃ…)
宝町「もう1人は猿野よりすごいバッターで紅印さんよりすごいキャッチャーです」
現在プロ入りし、早くも先発ローテーション入りを果たしている。
本名は中宮紅印で双子の弟に
剣菱「それって俺よりもすごいの?」
宝町「いや、えと…」
剣菱「ごめんごめん、困らせること言っちゃったね。それにしても驚いたな一直がキャプテンっぽい言動だからさ」
宝町「そうですかね、とりあえず今度十二支と試合なんで見に来てください!」
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剣菱(見に来たよ一直、噂のゴールデンルーキーを)
あらためて狸間の話を聞くレギュラー陣。
兎丸「へーじゃあ、まずはぼくがそのボールを見てくるね」
大神月(犬飼、辰羅川、ベンチなのか)
-
右投右打の捕手。万能タイプの1年生。大神照とはよくキャッチボールをするほど仲良しで。それを奪った3人を恨んでいる。見た目は照とほとんど同じ。
-
右投右打の投手。シニア全国制覇の四神の1人である1年生。月とは幼馴染で剣菱に憧れ一緒に7Bに入学する。淡い赤髪でなんとなく不死鳥っぽい。
大神(葉坏、いきなりこれだ)
須咲(ふっ、せっかちなやつだ)
シュッ
須咲の十二支高校に投げる最初のボールは真上に投げられた暴投だった。
兎丸「なーんだ緊張しちゃったのかな」
鼻をほじりながらその球を見る猿野。
猿野「ほーん、どれだけすごいっつっても所詮1年生だな」
犬飼「……!」
異変にいち早く気づいたのは普段から身近な犬飼だった。
それとほぼ同時にスタンドの剣菱も気づく。
剣菱「これは!」
いつも受けている辰羅川もここで気づいて声を張る。
辰羅川「兎丸くん!これは暴投じゃありません!」
兎丸「へ?」
もう遅かった。
投げ上げられたボールは見覚えのある軌道を描きキャッチャーミットに吸い込まれていく。
須咲(″
バシッ
審判は見慣れない球筋にたじろぐもののキャッチャーに
光明「審判さん」
「ハッ…ストライーク」
大神照は犬飼に四大秘球を伝授することを決めていたので自分用のノート以外に弟子の犬飼に渡すためのノートを作成していた。
思いもよらない事故だったが、そのノートを教え子たちに渡すと生前話していたことを思い出した母は身辺整理の際に御柳と犬飼にそれぞれ上巻と下巻を渡す。
そして、原本は弟である月、その幼馴染である須咲の元へ渡った。
犬飼「そんな、四大秘球を」
辰羅川(去年の夏の準決勝で犬飼くんは第3の秘球″天竜″をマスターしましたからペースはあちらの方が上ですよ)
月(次は…)
須咲(ふはは)
シュッ
″
兎丸「あ、やば」
(回転木馬なら対応できたはずなのに頭がついていってないよ)
止まって見えるボールで2つ目のストライクを奪う。
バシッ
河馬地「うっす」
虎鉄「どうした河馬地?」
河馬地が持っていたのはスピードガン。
そこには151km/hと記されていた。
虎鉄「151km/h!?」
黒豹「んなあほな、ルーキーのくせにやばすぎるやろ」
月(最後は…)
須咲(
″蛟鳳″
兎丸「うわあ」
ブンッ「ストライークバッターアウト!」
ガンの数字は154km/h。
猿野・犬飼「…………」
剣菱「……びみょ〜に犬飼と屑桐を足したような選手だな」
脅威の新人っぽく感じていただけたら幸いです。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。