羊谷「練習試合受けていただいてありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ今をときめく十二支さんと試合やなんて嬉しいわあ」
虎鉄「なんだヒゲのやつ、女監督にメロメロじゃねーKa」
猿野「おねーたまー」
虎鉄「お前もかYo!」
凪「猿野さん…!」
猿野「いやあ冗談っすよ凪さん、オレは凪さん一筋ですから!」
清熊「朝からお暑いねえお二人さん」
猫湖「部活中はやめてほしいかも」
黒豹「確かにええ女やな……………
桃坂「え、ちょっと!銭くんまでなんなの?」
黒豹は彼女である桃坂を無視して相手ベンチに駆け寄る。
黒豹「南ちゃん!」
南監督「そうや、よく気づいたわね銭くん」
黒豹「どうしてこんなところに」
「黒豹、久しぶりやな」
黒豹「……灰狼」
猿野「あ!」
清熊「まだ凪以外の女に…
ふらふらする猿野にムカついた清熊は凪に代わって正拳突きをする。
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右投右打の遊撃手。黒豹の幼馴染である2年生。人当たりがよくプレーが丁寧。茶髪でオールバックのような髪型。
この南と呼ばれる女性は灰狼の母親である。
私立では身内が生徒や先生であることが少なくない。
このあたりで子津もようやく気づく。
子津「黒豹さんと話してる人って病院にいた…」
黒豹が夏、交通事故で入院した時にお見舞いに来たのがこの灰狼である。
その時同じくお見舞いに来た猿野と子津に遭遇し黒豹の過去を知る。
黒豹「なんやお前、何しに来てん」
灰狼「当然試合や、勝つで」
黒豹「なに言うてんねん相変わらず生意気やな」
南監督「さ、はよ試合始めたいわあ」
羊谷監督「そうですね、始めましょうか」
自陣ベンチに戻ってきた黒豹に桃坂が詰め寄る。
桃坂「ねね、何だったの?」
黒豹「ああ、わいの幼馴染とその母親がおってん」
桃坂「へー地元大阪だもんね」
子津「黒豹さん、灰狼さんですよね」
黒豹「ああお前らあいつと話したらしいな2年やであいつ」
猿野「なんだタメだったんですね」
羊谷「オーダー言うぞ!」
巳上「ふふん、監督も気合い入ってるな」
1番セカンド巳上
2番ショート公星
3番レフト猪里
4番ライト黒豹
5番サード丑光
6番センター辰羅川
7番キャッチャー河馬地
8番ピッチャー狸間
9番ファースト芦屋
巳上「よし、いいとこ見せるぞ」
狸間「ふー、ここで信頼感を」
辰羅川「外野ですか」
(暗に夏にこういう器用があるとほのめかしている…?)
猪里「3番…」
(いつも頼りないから
黒豹「わいが4番か」
(灰狼、南ちゃん、ええとこ見せたるわ)
猿野「オレらはお休みか」
子津「しっかり勉強するっすよ」
羊谷「あえて言うぞ、4番の灰狼以外大した選手はいない!しっかり勝ってこい」
「はい!」
黒豹「ほーん、逆にあいつはええ選手いうことやな。楽しみやんけ」
「プレイボール」
巳上「切り込み隊長巳上いっきまーす」
羊谷の言う通り十二支は控え中心にも関わらず初回3点を先取する。
ただその3点はレギュラーのクリーンナップ連続タイムリーなのでそこまで驚きはないかもしれない。
初回の裏
三者凡退
「なんや変な感じやったわ灰狼、気いつけや」
灰狼「はい!」
南「あんたらー胸借りるつもりでどんどん行きや」
「おう!」
何とか2回を0点に抑えた茨高枚高校は2回裏注目の灰狼から始まる。
公星「んー少し
河馬地(…うっす!)
カキンッ
河馬地は読み取れなかった。
おそらく勝ち進むにつれてすごいバッターが多くなる。
このスタイルに限界を感じていたのは羊谷監督だった。
羊谷(あのバッテリーには一皮むけてもらわないとな)
灰狼(アウトローのええ球やけど)
黒豹「おいおい、やるやんけ」
黒豹の頭上、ボールはフェンスを越えた。
「おっしゃーさすが灰狼やー」
「続くで続くでー」
十二支3-1茨高枚
羊谷「よしよし、きっかけ掴めれば
その後は十二支が順当に得点していき、狸間は灰狼に打たれ続ける。
終盤はレギュラー陣も出てきてさらに加点していった。
十二支30-6茨高枚
試合が終了した。
狸間は完投したが6失点。
狸間(結局全打席打たれた。もっと成長しないと)
いつもは無表情だが少し
河馬地(うっす)
猿野「快勝快勝!さ、次の練習試合行こうぜ」
子津「次は僕の番っすよ」
黒豹「めっちゃうまなってるやん、試合では勝ったけど個人成績は負けやわ」
灰狼「せやろ?甲子園で会おうや」
黒豹「いや、さすがにそれは」
灰狼「これ言うんは微妙やけど県対抗総力戦があるやん」ボソッ
黒豹「確かにそうか、それじゃまたな南ちゃんにもよろしゅう」
灰狼「おう」
羊谷「本日はありがとうございました」
南「いえいえこちらこそ、勉強になりましたわあ。ご活躍を祈ってますよ」
羊谷「ええ、お互いがんばりましょう」
練習試合1発目を見事勝利する。
十二支は毎週末練習試合をしに遠征を繰り返していく。
狸間河馬地が一皮むけたらどうなるんでしょうか。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。