ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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成長過程を省いて後から考える作戦です。


028発目 地獄のロードと島流し

この繰り返される練習試合は地獄のロードと呼ばれ20試合行われた。

全国の中堅、強豪、はたまた甲子園常連校と試合をした。

 

戦績は16勝3敗1分。

全てがベストメンバーでは無かったり1日に2試合のダブルヘッダーだったりと条件はあまり良くないなか立派な戦績である。

 

春大会が終わってから夏大会が始まる土日、ゴールデンウィークに地獄のロードと呼ばれ選手たちは(いや)(おう)でも成長した。

 

選手は各々(おのおの)課題を見つけ克服し、夏大会に向けて仕上がっていた。

 

 

羊谷「合宿だ」

 

夏大会が始まる前週の土日に合宿を結構することが決まった。

春の合宿とは違い部員ふるい落としのための合宿である。

 

しかし、それは十二支が甲子園常連校だった一昔前のことで純粋なレベルアップのための合宿になっている。

十二支は去年羊谷監督が就任(しゅうにん)してから大改革を行い、この夏合宿も何十年ぶりかに行われた。

 

そこで猿野は大打者への扉を開き、犬飼は″飛竜″を子津は″砂燕″を身につけた。

その合宿で大幅にレベルアップした十二支高校野球部は夏大会3回戦黒撰高校とのシーソーゲームを制した過去がある。

 

難題を突きつけられそれができなければ除籍処分という夏合宿だったのだが、それは本当ではなかった。

しかし、合格者が除籍者のことで何も抗議しなかったなら本当に除籍処分になっていたらしい。

 

猿野「へへっオレのおかげだぜ」

子津「本当っすよ、あの時はありがとうっす」

 

昨年は合宿が終わったと同時に猿野がその事でダダをこねたことにより彼らの除籍処分は白紙になった。

また、脱落した後もトレーニングを続けていたことが発覚する。

 

 

そんな夏合宿、あまり見どころも無いので今年はモノローグで紹介する。

 

 

この夏合宿は別名島流しと呼ばれ、極楽島という小さな島へ船で向かう。

担当するのは羊谷監督ではなく棟梁(とうりょう)と呼ばれる山男。

 

虎鉄「あれは十二支が名門校だったころの監督だったんだってNa」

猪里「あん時はほんま怖かったとー」

 

突然、2人1組でタオルで手足を固定させられると島までの残り1.5kmを海の中泳げと言われる。

合宿開始の合図だった。

 

その後も脇の卵を割らないように桶を水平に持って水()みをしたり、

海で縄を20mほど登らせてそこに30分ぶら下がったり、

超重量の荷を四つん這いで上り坂を引きずったり、

露出した岩肌をつたって滝を登らせたり。

 

そうやってどんどん脱落者が出てしまう。

その頃は本当に除籍処分だと思っているため阿鼻叫喚(あびきゅうかん)の地獄絵図みたいになっていた。

 

兎丸「いやあ脱落して泣いちゃったよねー」

司馬「アセアセ」

 

そんな中特別扱いされたのが先程言った猿野、子津、犬飼。

猿野は2m以上の竹を振り、子津は海で水切りを、犬飼はでかい(まき)を割った。

 

犬飼「早朝辛かったよな」

辰羅川「私も犬飼くんのボールに押し負けないよう特訓してましたよ」

 

全くどうでもいいことだが、棟梁には孫のきこりちゃんがいる。

小麦色の肌がかわいいおじいちゃん思いの女の子だ。

ロリコンの人はぜひどこかで画像を探してほしい。

 

 

猿野が竹を振り身につけた技が″覇竹(はちく)″。

 

 

今年の新入生達も棟梁に目をつけられ各々の技、ないし基礎能力が格段に上がった。

 

この成長したメンバーで夏の甲子園を目指す。

 

 

 

羊谷「背番号を発表する。呼ばれたものから栗尾のもとへ背番号を取りに来い」

 

虎鉄「メンバーは春とほとんど変わってないだろうが」

猪里「番号は注目やね」

 

羊谷「1番 犬飼冥」

犬飼「うす」

 

洛谷「再来年はわたしが犬飼さんに渡す役目を……♡」

鶴屋「いや、再来年犬飼さんいないから」

 

羊谷「2番 黒豹一銭」

黒豹「はいよ」

 

地獄のロードの5試合ほどはこの組み合わせでバッテリーを組むことがあった。

集大成の20試合目、引き分けに終わった試合のスタメンもこの組み合わせだった。

 

黒豹(ケジメやなんや言うて結局キャッチャーが好きやねんなわいは)

犬飼(辰、大会中に取り返せよ)

 

3番から6番までは春と変わっていない。

 

虎鉄「HaHaん」

猪里「頑張るばい」

猿野「よーし不動のサード」

司馬「ポッ」

 

羊谷「7番 丑光吉影」

丑光「そだねー」

 

狸間「あいつ1桁もらいやがった」

巳上(大丈夫、やるだけのことはやった)

 

羊谷「8番 兎丸比乃」

兎丸「はい」

(ふふんセンターは僕以外いないじゃん)

 

羊谷「9番 巳上悟」

巳上「はい!」

(やった、やったぞ)

 

ロードの終盤はほとんどセカンドか外野でスタメン起用だった巳上は周りも納得の1桁背番号だった。

 

控え組の背番号も発表され物語は2年目の夏季埼玉県予選へと進んでいく。

 

 

 

 




割と早いペースで夏大会まで来ました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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