ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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今回誰かがケガしてしまいます。




030発目 予想外でーす

夏の甲子園予選はベスト8まで試合が進んでいた。

 

そんな(おり)高校野球連盟から通告が来る。

 

 

羊谷監督「えー埼玉選抜の一次選考に選ばれた者がいる」

 

これは昨年から始まった全国高校野球県対抗総力戦という夏の甲子園が終わってから行われる大会である。

 

″真に強い都道府県はどこか″

 

がコンセプトになっており、昨年は初めてだったので県予選が終わってからメンバー発表だった。

今年はベスト8が決まった時点で1次選考60人、県代表高校が決まった後二次選考で36人が選ばれる。

その36人が甲子園大会最中に合宿を行い最終選考28人が選ばれる仕組みになっている。

 

この大会はチームに恵まれていない優秀なタレントを地方大会で埋もれさせないといった思惑(おもわく)も存在する。

 

 

 

 

羊谷「だが発表はしない、お前らは県予選だけに集中しろ!」

 

「はい!」

 

もちろんこの1次選考から2次選考が決まる。

十二支は猪里、虎鉄、黒豹、犬飼、猿野、司馬、兎丸、子津、辰羅川、丑光、巳上の11人が選ばれた。

羊谷は選手たちのモチベーションを考え発表は避けた。

 

 

羊谷「では今日の武軍戦のスターティングオーダーを発表する」

 

1番センター兎丸

2番セカンド猪里

3番ファースト虎鉄

4番サード猿野

5番レフト丑光

6番キャッチャー黒豹

7番ショート司馬

8番ライト巳上

9番ピッチャー犬飼

 

 

猿野「しゃ、フランケンみたいな野郎ボコボコにしてやんぜ」

虎鉄「去年は主力2人が潰されたから今年は俺がターゲットかもNa」

 

猪里「さあベンチに行くったい」

 

辰羅川「あの、すみません」

猿野「どうしたモミー、スタメンじゃないのの抗議か?」

 

辰羅川「あなたじゃないんですからそんなことしませんよ!犬飼くんがいません」

 

猪里「え?」

羊谷「どういうことだ」

 

辰羅川「ここに犬飼くんがいませんし電話も繋がらないです」

 

 

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犬飼(あーやべ、ちょっと遅れるかもな)

 

ダッシュで球場へ向かう犬飼。

その道すがら道路にボールを追いかけて飛び出してくる少年の姿が見える。

同時にその後から車が迫ってくるのも見える。

 

犬飼の体は反射的に動いていた。

その刹那(せつな)大神さんを思い出す。

同じように少年を助け亡くなった大神さんを。

 

 

 

何分か経った後、歩道で泣きじゃくる少年と救急車で運ばれていく犬飼の姿が確認される。

 

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「プレイボール」

 

もちろんマウンドに犬飼はいない。

犬飼を除けば1番信頼のある子津をベンチに置いておきたかった羊谷はオーダーの関係である3年生をマウンドへ送る。

 

 

 

長戸淳平(じゅんぺい)

 

コントロールと緩急で抑えるタイプのピッチャーである。

 

長戸(予想外でーす)

 

黒豹(こらリードのしがいがあるってもんやで)

 

モブ代表の挑戦が始まった。

 

 

妙高「へーデータの少ない選手で惑わそうってことかな?そんな采配ありえないけどね」

(ただ問題はキャッチャー黒豹のリード次第では戦えるかも)

 

 

「えー犬飼きゅんじゃないの〜」

「ほんと誰だよあいつ」

 

 

カキンッ

武軍のキャプテン妙高は3球目のカーブをジャストミートする。

 

が、普通ならセンターの前に落ちる打球を兎丸がダイビングでキャッチ。

 

巳上「うおーかっけーっす兎丸先輩!」

兎丸「へへんだ今日はみんなで守るよー」

 

提督「惜しいぞ妙高!お前たちもミートを心がけろ」

「はい!」

 

金剛「ナイスバッティンです妙高さん!!」

武蔵「おう、悪くなかったぞ」

赤城「次は頼んますよ」

 

妙高「データは取れたから任せてよ」

 

 

 

猿野「ん、なんか雰囲気違くないか?」

虎鉄「本当にあれが武軍なのKa?」

羊谷(どうやら、卑怯な手を使わないって噂は本当らしいな)

 

 

「2番センター島風くん」

 

赤城(アカギ) 開次(カイジ)

右投右打の投手。金剛に誘われた1年生。正義感が強いが、その反面ギャンブルが好き。シュッとした顔つきをしており心がざわつく事がある。

 

島風(しまかぜ) (ひろし)

左投左打の外野手。足が速い1年生。当たり前の事をかっこよく話す。二盗、三盗、ホームスチールを1つの試合でしたことがある。

 

島風「よし、俺がツーベース打ったらチャンスになるね」

 

 

コツン

当たり損ないの打球がサード前に転がる。

島風「あれ?」

 

黒豹「猿野、慌てるなや」

猿野「わかってますって」

 

猿野が素早くボールへ駆け寄り素早くファーストへスローイングし、当たり前のようにセーフになった。

 

黒豹「はっや」

長戸「なんじゃありゃ」

 

黒豹「おっけー長戸、打ち取ってるで」

 

 

バッターボックスに歩いてくるのは昨年の因縁の相手、武蔵暴流斗(ぼると)

打球を処理した直後の猿野と対面する。

 

武蔵「よう、久しぶりだな小僧」

猿野「いい子ちゃんぶってんじゃねえぞ」

武蔵「まだ根に持ってんのかだせえな」

猿野「なんだと」

武蔵「語るならプレーで語れよ」

 

 

因縁(いんねん)ある両校は加熱していく。

 

 

 




原作で最も長かった武軍戦が今年も始まりました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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