このバント失敗で十二支側にあるひとつの結論が見えた。
しかし、気づいているのは黒豹と羊谷監督の2人だけ。
猿野「スバガキ気にすんなよ」
司馬「コクコクッ」
子津「そうっすよ次期待してるっす」
兎丸「…うん!」
フルスイングしても外野の頭は越えない。
″城″のせいで
羊谷(兎丸が潰されたか!)
黒豹(あのグレイ野郎、ほんま調子乗ってんな)
妙高は宇宙人のように黒目がデカいです。
妙高(僕のデータに
カキンッ
カキンッ
武蔵・金剛の2者連続ホームラン
黒豹(くそっちょっと甘かった)
長戸「はあ」
(思ったより疲れちまってるな)
続く5、6番を打ち取るも7、8番を歩かせてしまう。
黒豹(限界やな、やけど)
妙高(ほんとにすごい黒豹一銭、あのピッチャーでうちの打線を2点で抑えるなんて)
羊谷(限界なのはわかってるんだが)
「タイム」
タイムをかけた黒豹が羊谷監督のもとに駆け寄り話し合いを始める。
猿野「なんだなんだ」
巳上「ピッチャー交代じゃないのか?」もぐもぐ
羊谷「お前の思ってることはわかるがあと1人長戸に任せるのも…」
黒豹「…………余りにも赤城と子津の相性が…」
当たればラッキーな赤城とボールが見えない子津。
よりギャンブル性が増した対決になるため赤城のモチベーションはめちゃめちゃ上がる。
それは妙高もわかっていた。
妙高(どっちでもいいんだよね、一応先制点も取ってるし)
赤城(ここは高い役を目指すチャンス)
「選手の交代をお知らせします。ピッチャー長戸くんに代わりましてキャッチャー河馬地くん」
妙高「なに!?」
(交代は子津じゃないのか?)
「キャッチャーの黒豹くんがライト」
巳上「は、オレが交代かよ」
「ライトの巳上くんがセンター」
兎丸「え」
「センターの兎丸くんに代わりましてピッチャー狸間くん」
妙高「そういうことか!」
金剛「どういうことなんですかこの交代!!」
妙高「うっすら意識を読める河馬地とコントロールミスをしない狸間で赤城を万に一つも打たせないようにし、ほぼ機能しなくなった兎丸をベンチに下げたんだ」
島風「一石二鳥ってわけですね」
武蔵「おもしろいな」
次の打席で
兎丸「狸間、河馬地!頼んだよ」
狸間・河馬地「うっす!」
黒豹「長戸、お疲れさん。最高にかっこええピッチングやったで」
虎鉄「ナイスピッチング救われたZe」
猪里「昨日言ってた通り頼りになったばい」
長戸「おう、後は頼む」
「ナイスピッチだったぞ長戸ー」
「長戸さんまじかっこよかったっす」
スタンドからも
同級生、後輩からも好かれている彼の人柄によるものだろう。
ベンチに帰ってきた兎丸に子津が言葉をかける。
子津「兎丸くん…お疲れっす」
兎丸「へへっ落ち込んでると思った?ざんねん一緒に声出して応援するよ!」
去年までだったら
普段から子どもっぽい言動を見せる兎丸だったが、人知れず大人になっていた。
白鴎「いったん銭はお休みか」
黒豹(白鴎、すまんちょこっと外野やるわ)
ツーアウト1.2塁のピンチながら双方の予想通り、狸間・河馬地バッテリーはしっかりと赤城を三振に打ち取る。
しかしこの回武軍に
2点を追う十二支は4回裏2番の猪里から始まる。
猪里(長戸の死を無駄にしないばい!)
長戸「いや死んでねーぞ!」
子津「え、急にどうしたんすか?」
猿野「モブは目立つ快感を覚えるとまた目立ちたがるからな」
兎丸「ははっ
長戸「いや、その俺が悪かったよ」
シュッ
猪里(地面がダメなら空ったい)
しかし赤城が投げたボールはホップし内野ポップフライになってしまう。
″城″
妙高(チラッと空の方を見て風の流れが読める″選空眼″を使ったのはお見通しだよ)
猪里は″選地眼″同様、風の流れが読める″選空眼″もチラッと見ただけでわかるようになっていた。
バシッ
「アウト」
虎鉄(長戸の死を無駄にしNeえためにもあの重いボールを打つZe)
長戸「死んでねーからな!」
子津・兎丸「シーン」
長戸「ほんとすみませんでした」
虎鉄(コンパクトタイガーはひとまず封印だNa)
羊谷監督がどんどん有能になっている気がします。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。