ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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新キャラより原作キャラを贔屓(ひいき)してる気がします。


038発目 激

武蔵が放った打球は公星の頭上に飛ぶ。

 

7-7の同点

9回表ツーアウト

 

ここで勝ち越されたら厳しくなる十二支のピンチを救うべくライトの公星がホームランボールキャッチに跳ぶ。

 

 

公星「入っちゃったネ」

 

 

 

打球は公星のグローブの上を通りスタンドへと吸い込まれた。

 

 

武蔵「よっしゃおりゃあああ」

 

金剛「武蔵さーーんんんん!!」

提督「うおおおおおおお!」

赤城「キタ国士無双(こくしむそう)48000!」

 

妙高「武蔵さん!」

武蔵「やったぞ妙高!」

 

「武蔵先輩やばいぜー」

「うをーついていきます」

 

お祭り騒ぎの武軍装戦ベンチ、スタンド。

 

「それ!ム・サ・シ!それ!ム・サ・シ!」

 

 

 

公星「ふーチームを救えなかったネ」

 

黒豹「すまんわいの責任や」

子津「いえ、僕のボールが」

 

虎鉄(このタイミングで勝ち越されたKa)

猪里(何ば、キャプテンとして何か言うたらんといけんっけんど)

 

猿野(最終回1点差か)

羊谷(何か声をかけるか…?)

 

 

武軍装戦と全く雰囲気の違う十二支。

 

コツコツと1人の男がマウンドへ向かう。

辰羅川「あ、いけません」

 

 

犬飼「おい」

 

黒豹「何してんねんケガしてんのに」

虎鉄「そうだZe犬飼」

猪里「はよ戻らんね犬飼」

 

羊谷はベンチでその様子を黙って見ている。

 

 

犬飼「子津」

 

子津「は、はいっす」

 

犬飼「代わるか?」

 

子津(……)

 

黒豹「だから何言うてんねんはよ戻れ…」

 

子津「もしかしたら前までの僕ならやっぱり無理だって代わってたかもしれないっすね」

 

猿野「……」

黒豹「……」

 

子津「でもやるっす!このマウンドは譲らないっす!犬飼くんがいない間僕が十二支のエースっす」

 

犬飼「そうか、とりあえずオレがいないうちだけは譲ってやる」

 

子津「……はいっす」

 

 

虎鉄(こいつ、去年とは違うNa。チームのために伝令に来やがった)

猪里(犬飼ありがとうな)

 

 

犬飼「それとバカ猿」

 

猿野「あ?」

 

犬飼「男ならBIGにいこうってこと、だ」

 

猿野「は?なんだそれ当たり前じゃねえか」

 

犬飼「!、わかってるならいい」

 

 

少し緩んだ表情でベンチに帰っていく犬飼。

 

羊谷「行くなら一言言えよ」

犬飼「はい、すみませんっす」

羊谷(まあ今回は助けられたな)

 

辰羅川(犬飼くんがチームのために…)

 

 

 

 

武軍8-7十二支

9回表ツーアウト

バッターは本日2ホーマーの金剛

 

金剛「金剛、行きます!!」

 

 

 

もう子津の目に迷いはない。

それはキャッチャーの黒豹も同じだった。

このタイミングでこのバッテリーの心は同調(シンクロ)した。

 

″砂燕・(みだれ)

 

ブンッ「ストライク!」

ブンッ「ストライクツー!」

 

金剛(あれ、風のタイミングでボールの真上に合わせれば打てるんじゃ…)

妙高(もしかして″砂燕″はムラがあるんじゃなくて新技があるの?)

 

子津(不思議な感じっす、何をどこに投げればいいのかはっきりわかるっす)

黒豹(この感覚、久しぶりやな)

 

スタンドの白鴎の瞳は優しい。

白鴎「その姿が見たかったんだ」

 

 

ブンッ「ストライクバッターアウト!」

 

 

 

この三振にスタンドも反応する。

「おれが空振りしたたまだな」

「オレが打った球だな」

「違うよ」

 

 

「よしよしよく踏ん張ったぞ」

「最終回頼んだぜお前らー!」

 

子津「あとは猿野くんの番すよ」

 

両頬(りょうほほ)を自らの掌で叩き気合を入れて答える猿野。

 

猿野「おう!任しとけ」

 

 

「十二支高校選手の交代をお知らせします。バッター公星くんに代わりまして辰羅川くん」

 

公星「え」

 

ホームランを阻止できなかった公星は少し責任を感じていた。

それを取り返そうと無意識に力が入っていた公星は交代を告げられた。

 

辰羅川「公星くん、私にお任せ下さい」

公星「辰羅川さん」

辰羅川「それにあのホームランは誰も捕れませんよ」

 

兎丸「大丈夫、ぼくも去年そういうことあったよ」

司馬「トントン」

 

 

猿野「出ろよ辰羅川!打ち上げ花火だ!」

辰羅川「ふふっ私なんか線香花火で間違ってませんよ」

 

その猿野を見た視線の奥に犬飼が辰羅川を信じきった目で見つめる。

 

 

羊谷「総力戦だ!」

 

 

武軍のマウンドには9回も赤城が上る。

赤城(南4局オーラスだ)

 

提督「お前しかおらん」

妙高(最後までリードするぞ)

 

″船″

辰羅川(まずはスライダーですか)

 

バシッ「ボール」

 

″沼″

辰羅川(この重い球も違いますね)

 

バジッ「ストライク」

 

″城″

辰羅川「来ました」

 

辰羅川は落ちないボールに対して犬飼の落ちないボール″飛竜″を受けているため慣れている。

″沼″と″城″の見極めは球速の違いである。

 

カキンッ

 

打球はレフトの前に落ちる。

 

 

猿野「よくやったモミー!」

兎丸「やったやった」

 

犬飼(さすがだ辰!)

 

猪里「ようやった辰羅川」

(絶対二塁ば送ったるったい!)

 

 

 




初めて辰羅川が活躍した気がします。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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