ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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終わらせたくない試合もいつか終わります。


040発目 さらに高みへ

9回裏

ツーアウト1塁3塁

 

 

最終回のチャンスで猿野が見逃し三振した。

その事実は十二支側に絶望というよりも疑問が生じた。

誰も責めるやつはいない、この場面で見逃し三振するような選手ではないことを知っていたから。

 

猿野「すみません、ほんとにすみません!」

(なんでだ、何が起こった。いつの間にか三振していた)

 

子津「大丈夫っすよ猿野くん!」

兎丸「そうだよ相手が一枚上手だったんだよきっと」

 

いつもなら何か言うだろう犬飼も何も言わない。

犬飼「………」

 

凡退した猿野は落胆したがグラウンドを鋭い目で見る。

チームの勝利を信じて。

 

羊谷が審判のもとへ選手の交代を告げるために行こうとする。

(さすがに今日4タコの1年生丑光を送るのはな)

 

 

巳上「監督!吉影を替えないでください!」

羊谷「しかしあいつは今日…」

巳上「あいつは中学の頃から逆境に強いんですやってくれるはずです」

 

猪里「俺からもお願いしたいったい」

黒豹「わいからも頼むわ監督」

 

羊谷「お前らまで」

 

猪里「あいつは十二支に無くてはならん選手ばい丑光で終わればもうしょうがなかとよ」

黒豹「丑光みたいなふてぶてしいやつおらへんで最終回のプレッシャーとかなさそうですし」

 

羊谷「ふーそこまで言うなら…」

ベンチにどかっと座る羊谷。

 

巳上「ありがとうございます監督!ありがとうございます先輩方!」

 

黒豹「構へんよ」

猪里「あとは見守るだけたい」

 

 

バッターは今日4打席ノーヒットの丑光。

長所の対応力を妙高に逆手に取られボール球を打たされていた。

 

ベンチでひと騒動あったことに大して気がいっていない丑光。

 

丑光(気づいちゃったなー)

 

今まで初球を打ちに行ってたのと違い2球ボールを見逃す。

 

妙高(まずい、ボール先行になった。なら今度は)

 

ボールからボールの変化球を要求してきた妙高はストライクからボールになる変化球を要求する。

 

バシッ「ボール」

 

ノーストライクスリーボール

 

バッターは1年生ながら有数のスラッガー。

安易にストライクを要求するわけにはいかない妙高は際どいところに構えるしかなかった。

 

 

「ボール フォアボール」

 

妙高(やられた、ここにきて待球できるなんてありえないよ)

 

丑光「ナイスぅー」

 

 

 

猿野「よく見たぞそだねー!」

 

猿野は丑光をそだねーと呼んでいた。

 

兎丸「繋がったよ」

子津「最後までわかんないすね」

辰羅川「あとは祈るだけです」

 

猪里「行くばい黒豹!」

虎鉄「本気見せてやれYo」

 

 

黒豹「最終回ツーアウト満塁1点差、打てばサヨナラ打たなきゃ負ける……かー、えらいこっちゃ」

(虎鉄、猪里、監督、みんな、出戻りのわいなんかを優しく受け入れてくれてありがとうな)

 

ベンチに目を向けると子津と目が合う。

 

子津(信じてるっす!)

 

黒豹(子津、お前は白鴎の次に最高のピッチャーやで)

 

 

最後にスタンドに目を向けた。

 

黒豹(白鴎、先に行って待ってるわ)

 

白鴎(好きなように野球を楽しんで!銭!)

 

 

 

「6番キャッチャー黒豹くん」

 

妙高(3打数3安打今日初めてチャンスでの打席、正直もう策はないけど……策も無いのに頑張るなんて昔の僕からしたらありえないね)

 

 

金剛「気合いだー!!」

島風「アウトにしたら勝ちやぞー」

霧島「当たり前なんだよねそれ」

三笠「おらーこっちこーい」

武蔵「こっちでもいいぞ!」

(まさかこんな清々しいチームになるとはな)

 

提督「いいチームになったな」

 

 

 

スタンドで見ている武軍去年の3年生。

神鷹「…………」

大和「まさかこんなチームになるとは思わなんだ」

神鷹「…………」

 

特にこれ以上の出演予定は無い。

 

 

 

赤城(四暗刻単騎(スーアンコたんき)字一色(ツーイーソー)のぶつかり合い、単騎とシャンポン待ちの勝負)

「最後の(ハク)は俺が自摸(ツモ)る!」

 

 

 

 

 

 

シュッ

″沼″

 

 

 

カキンッ

 

 

打球はレフトとセンターの間を真っ二つに抜ける。

 

2塁ランナーの虎鉄がバンザイしながらホームを踏む。

 

すぐさま折り返し2塁付近の黒豹のもとへ駆け寄る。

 

虎鉄「やったNaゼニゲバ猫!」

黒豹「うっさいナンパ猫め」

 

抱き合う2人に十二支メンバーが駆け寄る。

 

猪里「何ねいいとこ取りばしよっと」

子津「サイコーっすよ黒豹さん」

猿野「先輩たちかっこよすぎだろ」

兎丸「わー泣きそうだよー」

長戸「お前たちは3年一同の誇りだ」

 

公星「Amazing game」

巳上「丑光やったな!」

丑光「そだねー」

狸間「こんな劇的な…」

河馬地「うすうっす」

 

ベンチ前から見守る人達も。

 

辰羅川「犬飼くん、やってくれましたね」

犬飼「オレの先輩なんだからあれくらいやってくれねえと」

羊谷「ふー心臓にわるいな」

栗尾「未月あんたの彼氏ちょっとできすぎじゃない?」

 

もちろんスタンドも

桃坂「銭くんかっこよすぎるううう」グスン

凪「みんな素敵すぎます」

清熊「これはちょっと感動したぜ」

猫湖「ネコ科大勝利かも」

洛谷「虎鉄さん…いい!」

鶴屋「以外と印西さんのアフロヘアー面白いな」

 

「先輩たちやばすぎんだろ」

「来年は俺たちもあの舞台に」

 

白鴎「銭、おめでとう」

 

 

武軍8-9十二支

サヨナラ勝ち

十二支高校ベスト4進出

 

 

 

 

 




長かった試合もこれにて終了しました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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