9回裏ツーアウトランナーなし
華武5-1セブンブリッジ
『試合は
『最後に大神くんには何か見せてもらいたいものです』
『ほっほっ、まだ諦めた目ではないのう』
周りは2冠のエースと今大会打率6割越えの1年生4番の対決を純粋に楽しみにしていた。
しかし、当の華武の投手、
その事を知っているキャッチャーの
フワーン
ポス「ストライーク」
『初球は80球のイーファスですか』
『みなガチンコ勝負だと思っていたところに少し拍子抜けでしょうか』
二球目もイーファスでツーストライク目を取る桜花にスタンドから野次が聞こえる。
「おいお前それでも王者か」
「正々堂々やれよ」
「ここはガチンコ勝負だってわかるだろ」
「そうよ勝負しなさいよ!」
兎丸「うわ、なにこれ」
長戸「ま、気持ちはわからなくもないけど」
黒豹「こんなもんは命のやり取りをしたことない素人の
羊谷(黒豹、過去になにかあったのか?)
清熊「これはいただけねーな」
凪「ひどいです、皆必死なのに」
由太郎「ひどいよこれ」
涙山「マナーがなってないこれで勝負して打たれて後続にも打たれ負けたら責任が取れるのだろうか」
十藤「ま、ガチンコ見たいのはオレも同じだけどな」
斎柳「女の子が汚い言葉使うのは悲しいな」
「しょ!う!ぶ!」
「しょ!う!ぶ!」
御柳「あちゃーこうなっちまったか」
(でも桜花はこういうやつだぜ弟どうする?)
須咲(ギャラリーを気にせず打ちなさい月!)
『これは良くありませんね』
『審判の注意が入るでしょうか』
全く動じていない桜花柘榴バッテリー。
桜花(投げるの楽しいなあ)
柘榴(次もイーファス行きましょうかね)
審判がタイムをかけマイクのあるところへ向かおうとする。
大神月「うるさーい!!!」
大神月は大声を張り上げてスタンドのコールを止めるとすぐに主審のマイクを奪い取って話し始めた。
主審「ちょっとキミ」
大神「「あの、皆さん応援はありがたいんですけどそういうのはやめてほしいです」」
「んだよ俺らはお前のためにやってんだぞ」
「そうだそうだ」
まだ野次はやまない。
大神月は地面に
御柳「!」
白雪「月くん…」
大神月「「ほんと勘弁してください。いまやっと野球の楽しさを思い出してきたんです。」」
「「桜花さんも全力で投げてくれてる。ここで真剣勝負したいんです」」
「「王者がムード関係なく全力で1人の打者にぶつかってくれてるんですよ、最高じゃないですか」」
「「皆さんだってわかっているはずです」」
「「楽しい野球を奪わないでください、お願いします」」
「ん、まあお前がいいなら」
「そうだよ別に奪うつもりなんて」
野次がやんだ。
大神月「審判さん、すみませんでした」
審判「いえいえ、こちらこそありがとうね」
『なんとか収集が付いたみたいですね』
『なんというかマナーがなっていないと言いますか』
『それだけ客も熱くなってるんじゃろ』
大神月「お騒がせしてすみませんでした」
柘榴「あ、私たちは全く気にしていなかったので大丈夫ですよ」
桜花「もう投げていいのー?」
大神月「ふふっ楽しいですね野球」
桜花(100マイル!)
大神月(″空蝉″!)
最後に桜花が放った121球目の161km/hのストレートを月は空振りし、試合が終わった。
御柳(いいスイングだったぜ弟)
整列し握手する御柳と大神月。
それを優しく見ている白雪
猿野(バブリシャス、いい試合みせてくれんじゃねーか)
羊谷「おい、テメーら!昼休憩後に試合が始まる!オーダーは昨日言った通りだ、食べすぎに注意しろよ」
「はい!」
球場外のスペース
キャッチボールをする犬飼と辰羅川のもとに御柳と大神月が来る。
大神月「あの、あなた達のことを許したわけじゃないですけど!なんというか選手としては尊敬してます。それでは!」
すぐダッシュでチームのもとに戻る月。
御柳「照れ屋なんだ許してやれ」
辰羅川「わかっていますよ御柳くん」
犬飼「勝ったのか?」
御柳「当然だろ、うちは王者華武だぜ?」
犬飼「決勝だ」
御柳「あ?」
犬飼「決勝でお前との決着をつける!」
御柳「ふっ準決勝あのちょんまげに勝ってから言えよ」
犬飼「もちろんだ、ぜったいに勝つ!」
御柳「せいぜい頑張るんだな」
同じくチームのもとへ戻っていく御柳。
犬飼「やるぞ辰!」
辰羅川「ええ、行きましょう」
2人は歩き出し昼ごはんのおにぎりを食べにスタンドへ戻る。
準決勝第二試合はもうすぐ始まる。
気づいたら野次がうるさかったです。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。