『ツーアウトランナーなしから希望を繋いだ猪里くんは交代のようです』
『打った後ふらふらしていたのと関係があるのでしょうか』
猪里「お前ら!声出さんね!」
凪「あまり大声を出しては…」
兎丸「猪里さあん」ぐすん
司馬「うるうる」
巳上「キャプテン!セカンドは任せてください」
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巳上「そんな顔してたらオレがセカンド守りますよ?」
猪里「笑わせんね、次は打っちゃるから見とき!」
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巳上(まさか本当になるなんて)
黒豹「ゆっくり休んどきや」
涙を流している者もいる。
医務室へ向かう猪里。
この素晴らしいキャプテンの背中を皆目に焼き付けた。
久芒「見事なキャプテング」
御柳(うちとやるとしたらキャプテン不在か…)
白雪(埼玉選抜に入ってほしい選手だったんだけどね)
寺でなにかを感じ取った蛇神。
蛇神「猪里……」
黒川(真似出来ないな)
「沖ー!あとひと踏ん張りだー!」
斎柳(なんだ今のあんなの想定外だ)
「沖さんあと1人、いけます?」
沖「うん!大丈夫!」はあ
もうほとんど疲れを隠せていない沖だったが、こんな重要な場面で他にマウンドを
キンッキンッ「ファール」
斎柳(前に飛ばしてくれ)
虎鉄(お前もやってただRo)
羊谷(そうだ、それでいい虎鉄!甘いボールが来たらひと振りで決めろ)
二塁への代走は
公星(ワンヒットで還るヨ)
ボコ
虎鉄「いてっ」
甘い球を待っていた虎鉄だったがその前にデッドボールが来てしまう。
虎鉄(猪里ちゃん、結局猿野頼みだって知ったら怒るKaい?)
「打てよ猿野」
猿野「うっす」
140球を投げてコントロールも定まらない沖に
ましてやバッターは最も危険なバッター猿野。
斎柳(どうする….)
村中紀洋「選手交代!」
ここで紀洋はキャッチャーをまた由太郎に戻した。
打たれるなら最後は2年生バッテリーで、なんて考えでは当然無い。
親心から来る交代でもない。
紀洋は試合の状況を常に把握していた。
この場面で猿野を打ち取れるとしたら″小町″の連投しかないこと。
それに気づいているが踏み出せない斎柳。
沖が最も信頼し力を発揮できるキャッチャーは由太郎だということ。
斎柳「沖さん、由太郎さん、頼みます」
由太郎「おう!」
沖「しっかり守ってね」
斎柳「はいす」
先程出てきたばかりの緒方はまたベンチへ下がる。
緒方「ちょっとまーきのっ」
セカンドには3年生の酒井が入る。
『またシートの変更ですね』
『疲れている沖くんが遠慮なく投げ込める同級生の由太郎くんがマスクをかぶるのでしょうか』
『足にデッドボールを受けた虎鉄くんも交代です』
『大事にいたらなければ良いのですが』
虎鉄の代走には3年生の新里。
新里(猪里、虎鉄、俺は走る)
猿野は深呼吸する。
(猪里先輩、虎鉄先輩……)
(去年と一緒だ、絶対にできる!)
由太郎(今年は絶対に打たせねえぞ!さるの!)
「来い!沖!」
″小町″
猿野(ギリギリまで引きつけて
それは皮肉にも先程の由太郎とまったく同じ戦法だった。
″スワロー″がどこから上がってどの方向へ向かうのかギリギリまで引きつけて″覇竹
そして、偶然同じ戦法をなぞった猿野は必然と言っていいだろうか、同じ結果をたどる。
カキンッ
『入ったー!逆転スリーランホームラン!』
『初球、ひと振りで仕留めました十二支4番の猿野!』
『ツーアウトランナーなしから素晴らしい逆転劇!』
『沖くん141球目で失点してしまいました!』
ワーワー
医務室
寝ている猪里が心配でデッドボールの治療に来ていた虎鉄。
虎鉄「なんか騒がしいNa」
猪里「猿野が打ったんやろ、虎鉄が打たんけん」
虎鉄「猪里ちゃん、それはきついぜ…」
『ツーアウトランナーなしですがまだわかりません!』
『ちょうど今そこからの逆転があったのでやり返しがあっても不思議ではありません』
『バッターはトップに戻って十藤くん』
『今日は由太郎くん以外ヒットがありませんがここで意地を見せてほしい』
十藤「オレが出てやる」
由太郎「出ろー!」
(まだわかんねえ、まだ!)
斎柳「十藤さん頼んます!」
(こんな試合落とすわけにはいかない)
黒川「十藤!すみませんは無しだぞ」
(お前が出たら俺も繋ぐ!)
9回裏ツーアウトランナーなし
十二支3-1黒撰
やり返しにあうのかどうなるのでしょう。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。