ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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067発目 新十二支上位打線

1回裏ノーアウトランナー1塁

 

 

 

「2番セカンド巳上くん」

 

巳上(2番セカンド…キャプテン待っててください!)

兎丸(みかみん、塁からプレッシャーかけるよ)

 

『さあ今大会8盗塁の兎丸くんが出ました』

『これを足がかりに先制点を奪いたいところ』

 

『華武としては出したくないランナーだったでしょう』

『盗塁阻止があまりうまいバッテリーではありませんからね』

 

『バッターは猪里くんではなく1年生の巳上くん』

『どうやら猪里くんは入院中のようですね、心配です』

 

 

柘榴(二盗は許してもいいですよ)

桜花「コクッ」

 

 

桜花が投げ終わる直前バットを下ろす。

兎丸に動きは無い。

 

 

『初球からセーフティバントを狙ってきますか?』

『離脱している猪里くんの得意なプレーですね』

 

 

ダダダッ

 

桜花は投げるのは好きだが守備があまり得意ではなかった。

それを知っているサードは当然猛チャージをかける。

 

巳上はそれを嘲笑(あざわら)うかのようにバットを引く。

 

バシッ「ストライク」

 

 

柘榴はこれを見てアウトコースの速球を要求する。

 

シュッ

またバットを横に寝かせバントの構えを見せる。

 

キンッ

打球はバットをかすめバックネットへ飛んでいく。

バントをさせてサード正面に転がせたかった柘榴だったがファールになる。

この投球でも兎丸は動かない。

 

巳上「ちっ」

柘榴(追い込みましたが…)

四万木(こいつ逃げないのか?)ウホッ

 

 

バシッ「ボール」

2球連続でバントの構えを見せた巳上を警戒して少し外にはずす。

 

 

『警戒していますねバッテリー』

『ランナーの兎丸くんが全く動かないのが不気味ですよね』

 

兎丸(ふふん)

巳上「………」

 

 

柘榴(バッターにベンチを見ている様子が無い、サイン出ていないのでしょうか)

 

 

1ボール2ストライクからの4球目

 

桜花の足が動くと同時に巳上がバントの構え。

 

 

御柳「やらせるか!」

サードが前にダッシュしてくる。

 

ダダダッ

四万木「逃げたぞ!」

 

兎丸も二塁へ向けてスタートを切る。

それに合わせてショートの久芒は二塁ベースのカバーへ。

 

 

『バントエンドラン?』

『いや…』

 

巳上がバットを引いて打ちにいく。

 

『バスターです!』

 

投げられたのはバント警戒の高めの速球(140km/h)

 

 

巳上「うぉりゃ」

 

キンッ

 

御柳「ちっ」

 

前に来ていたサードの頭をふわりと越える。

普段ならサードでもショートでも捕れそうな凡フライだが、そこに誰もいない。

 

ポテン

『落ちた落ちた!またしてもポテンヒット!』

『黒土と芝生の丁度境目あたりに落ちました』

『しかもこれは長打になりそう!』

 

 

兎丸「行くよー!」

落ちると信じ切っていた兎丸はスピードを緩めずに早くも三塁ベース手前へ。

打球はフェアゾーンからファールゾーンへ転がる。

 

俊足のレフト源武が捕りに行くが兎丸は三塁を蹴る。

巳上も一塁ベースを回る。

 

源武「転がるなってばよ」

 

 

 

猿野「来いスバガキ!」

 

ボールが返ってこないまま兎丸は先制のホームを踏んだ。

 

 

『兎丸くんホームイン!十二支高校が先制しました!』

『ポテンヒット2本で1点をもぎ取りました』

 

『兎丸くん素晴らしいスピードでしたね』

『その(かん)に巳上くんも二塁へ、恐ろしく速い1・2番ですよ』

 

 

兎丸「みっかみーん!」ビシッ

巳上(まだまだこれからですよ)ビシッ

 

親指をたてる兎丸とそれに応える巳上

 

 

虎鉄「やるじゃねえKa」

黒豹「猪里ちゃんも安心しとるかもな」

 

 

『先制点を取った十二支のチャンスはまだ続きます』

『ノーアウト2塁でバッターは普段5番の1年生丑光』

 

『巳上くん同様、準決勝での虎鉄くんの負傷によって打順が上がったんですね』

『この1年生コンビがどこまで働けるかが大事になりそう』

 

 

丑光「そだねー」

 

 

 

桜花兄「あいつは何も感じとらん」

帥仙「ふーん、それで?」

桜花兄「ふははは、弟はわしにいくら打たれても喜んで投げてくる男じゃけえの」

 

 

桜花(狙い通りだったっしょ)

柘榴(いいボールでしたよ)

 

御柳「すぐに取り返してやる」

 

 

バシッ「ストライクバッターアウト!」

 

 

『ズバッと決まりました三球三振!』

『最後はボールゾーンでしたかね』

 

『はい、インハイのボールを振らされてしまいました』

『準々決勝の武軍バッテリーと同じ攻め方ですね』

 

『はい、対応力の優れた丑光くんは反応してしまいやすいボールですから』

『準々決勝までだとあのコースをホームランにしていたんですけど』

 

 

丑光「忘れてた」

猿野「そだねーってな」

 

 

『ワンアウト2塁でバッターは4番の猿野くんです』

 

 

 

 




十二支優勢で試合が展開しました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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