今回で試合が終わります。
2アウトランナー1塁
虎鉄(猪里ちゃんが繋いでくれたチャンス絶対にあのバカに…)
由太郎(沖のスタミナはきれかけてる。ここで終わらせるぞ!)
沖の最強の変化球″ダウナーシンカー″
変化量は減少気味とはいえ独特な変化軌道は大きな武器。
一方虎鉄の必殺技DUVS(ダウンアッパーブイストーム)は文字通りアッパースイング。
虎鉄(相性が良すぎるZe!)
カキンッ
ガシャンッ
虎鉄が捉えた打球はレフトフェンスに直撃する。
打球が鋭かったため猪里は3塁ストップ。
2アウトランナー2.3塁バッター猿野
猿野「よっしゃ来たぜー!」
羊谷(あいつはやっぱり持ってるな)
明神「行けー決めちまえー!」
桶川「打てよ猿野ー!」
野木「期待しちまうぜやっぱりあいつはよー!」
猿野「ふふんっどうするんだチョンマゲ、オレを抑えられんのかよ」
由太郎(沖はもうきつい球速も変化もほとんどなかった。どうする…)
「沖…」
猿野の挑発さえも耳に入らないほどに混乱している由太郎。
タイムをとり沖のもとに駆け寄った由太郎だがかける言葉が見つからない。
沖「…由太郎、大丈夫。このバッターで終わらせよう」
由太郎「…ああ」
この時点で黒撰高校監督はこの回で試合を終わらせることを諦めた。
沖が限界だからではない。
沖以外の8人が沖の事を信頼出来ていないからだ。
その8人にはもちろん由太郎も含まれている。
そして、由太郎が無造作に出したサインに沖が投じた一球は
当然の結果だった。
ただそれを当然だとわかっていたのは極一部のみ。
紀洋(…仕方ないか)
羊谷(ふっ村中も大変だな)
辰羅川(これは私が黙っているわけにはいけませんね)
猿野「おらー!騒げ騒げやろーども」
兎丸「やったよー
虎鉄「美味しいところばっかり持っていきやがってYo!」
凪「猿野さん、凄い…//」
猿野「はっはっ打撃の神猿野にできないことはない」
十二支メンバーが猿野のもとに群がり猿野が調子に乗りみんなに蹴られるいつものルーティンが見られた。
由太郎(やっぱり歩かせるべきだったのかな)
辰羅川「由太郎くん」
由太郎「へっ」
俯く由太郎は辰羅川の呼びかけに頭を上げる。
辰羅川「何ですか今のは」
由太郎「何ってどういう」
辰羅川「わからないならいいです。今は何を言っても無駄なのかもしれませんね。」
由太郎「おい、どういうことなんだ?」
審判「私語は
由太郎「くっ」
(何だおれがなにかしたのか…?)
カキンッ
またも打球がレフトの頭上を
十二支ベンチ「ああ…」
辰羅川「やってしまいました」
猿野「こらモミー(*もみあげが直角とい特徴のため)!」
羊谷「よしよし、この回抑えて引き分けだ(*練習試合に延長戦は無い)。頼むぞ子津!」
子津「はいっす!」
その沖に
すぐにベンチの奥に行って考え込む。
紀洋(わしが言うまでもないか)
由太郎(おれがいけなかったのか?沖がわるいんじゃなくて?おれ、何もしてないぞ?)
「アウト」
5番バッターをセカンドゴロに抑える子津。
辰羅川「いいですよ子津くん!その調子です!」
由太郎「はっ」
(何もしなかったのがよくなかったのか…!おれは沖が調子がいいときだけ声かけるけどあの時何もできなかった。それどころか打たれることしか考えていなかった)
「ストライークバッターアウト!」
辰羅川「ナイスボールです。子津くん!」
猿野「よーし、あと1人だ!」
虎鉄「決めてやれYo!」
由太郎(それどころかピンチに他のメンバーからの声もなかった。それもおれが
少し顔が上がる由太郎
それを見て微笑む紀洋
由太郎(おれたちは2人でバッテリーだ…!)
「沖…ほんとにごめんな」
沖「ん?なにが?ぼくこそごめんね」
由太郎「いや沖はわるくねえんだおれが」
沖「いやいや、ぼくが…」
黒撰バッテリーが和解の謝り合いをしている間に子津が最後の選手にホームランを打たれ試合が終わった。
なぜか黒撰が勝っちゃいました。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。