1回裏ワンアウトランナー2塁
巳上「ヒット1本で還りますよ」
猿野「歩いて還してやる」
?「昨日でっかいホームラン打ったやつじゃん」
?「あれは良いバッターだぞ」
『この対決が今日のメインイベントと言ってもいいでしょう』
『全国2冠のエース桜花
『秋大会では4打数1安打でしたがその1本がツーランホームランでした』
『2人ともあの時と能力は段違いでしょうけどね』
『特に桜花くんは体ができ球速が出るようになって本当に良いピッチャーになりました』
柘榴(彼のことを少し意識しているみたいなのですが)
桜花「行くよー!おさるさん」
猿野「来いや!」
柘榴(これは裏をかくよりも投げたいボールを…)
桜花(わかってるなあ柘榴は)
シュッ
カキンッ
『打ったー!大きい打球!』
『これはいったか?』
『入りました!3球目の決めに来た161km/hを弾き返しました』
『完璧でしたね…』
『猿野くんはこれで高校から野球を始めたんですからいったいどこまで行くのか』
『セブンブリッジ学院は9イニングで1点でしたが、十二支は早くも初回で3点をとりました』
ワーワー
桜花「いいスイングだったしょ」
柘榴(楽しくなってきました)
ホームランを打ち三塁ベースを回る猿野。
御柳「まだ始まったばかりだ」
猿野「ああ、バブリシャス!次はお前だぜ」
ベンチに戻るなり歓迎でボコボコにされる猿野。
ホームランを打たれた桜花は特に動揺なく後続を抑える。
黒豹「やるやんけ」
子津「点を取られても変わってないっすね」
初回3点を許した華武高校の桜花だったが2、3回と3人で打ち取る。
十二支の子津も黒豹の配球も助け、打者1順を9人で切る。
早くも決勝戦は華武高校の2順目に入る。
華武0-3十二支
4回表 バッター朱牡丹
カウント2ストライク1ボール
朱牡丹「そろそろ気合い入れる
黒豹(″砂燕で決めるで″)
子津「コクッ」
シュッ
朱牡丹(来た!砂で隠れてから上がってきたところを……)
キンッ
「ファール」
朱牡丹(反応でカットできる
子津「!」
黒豹(これに対応できるなら次は″
シュッ
朱牡丹(これもカット…)
ブンッ「ストライク!バッターアウト!」
朱牡丹「あれ(˙0˙)」
久芒「カットできないング?」
椿(あの球にも対応してやる!)
この″砂燕・乱″を導入したことで2順目の1、2番も打ち取る。
『子津くんの危なげないピッチングが続きますね』
『球数も少ないですし完封もあるかもしれません』
猿野「いいぞ子津ッチュー!」
巳上「頼みます先輩!」
「3番セカンド椿くん」
椿「さっきは不覚をとったけどそうはいかない」
黒豹「そうやとええな」
バシッ「ストライクツー」
『早くも追い込まれました椿くん』
『″砂燕″2球でツーストライクです』
黒豹(さっきと同じ高めのボール球を)
子津「コクッ」
シュッ
バシッ「ボール」
黒豹(まあ、もう手出さんか)
椿(同じ手は通用しない)
黒豹(ほんなら…)
子津「コクッ」
シュッ
黒豹(一気に決めたれ!乱や!)
キンッ
「ファール」
子津「!」
黒豹「なんやと!」
(砂燕がカットされてきたんはわかる、タイミングとコースわかってるんやから対応は訳ないやろ)
黒豹の目線には不敵に笑う椿の姿がある。
黒豹(ほぼタイミングだけしかわからん乱、しかも初めて打席で見るのにカットできるんかこいつは)
御柳「いいぞ椿ー!」
(あいつのバットコントロールの右に出るやつはいない)
椿(思った通り対応できた、あとは精度を上げるか)
子津(村中くん以外にも当てられた)
黒豹(ツーアウトランナーなし、ここで切るで)
猿野「子津ー!打たせてこーい」
黒豹の狙いは球数を抑えていかに子津を引っ張るか。
ピッチャー陣を考えたときに犬飼不在が大きい。
また、決勝戦に投げさせるには一年生には荷が重いと思いできるだけ子津に投げさせたい。
華武高校の椿はその思惑を嘲笑うかのようにファールで粘る。
キンッ「ファール」
キンッ「ファール」
バシッ「ボール」
子津「ふーっ」
黒豹「しぶといな」
羊谷(黒豹、球数にこだわるなよ)
椿はいまストライクゾーンに来たボールをカットすること以外に目的は無い。
子津のスタミナを消耗させると同時に塁に出て4番に繋ぐ。
春甲子園優勝の華武高校のクリンナップがいよいよ本気になった。
キンッ「ファール」
『これでなんと14球目です、いままで完投ペースが一転』
『第一打席はボール球に手を出してしまいましたからね、この打席は徹底してますよ』
『ツースリーから4球連続でファール、子津くんが汗をぬぐう様子も見られます』
『ただ4番にはまわしたくありませんからね』
巳上「守りますよー!」
丑光「そだねー」
子津(これで決める…!)
シュッ
キンッ「ファール」
『またもファール、この勝負は子津くんにとっては本当に厳しい』
『ツーアウトランナーなしなのですんなりベンチに帰りたいでしょうしね』
バシッ
ボールは高めだが良いコースに決まる。
試合開始直後であればストライクコールが聞けただろう。
審判が考えたのはストライクゾーンを全て振っていた椿が見送ったという事実。
「ボール、フォアボール」
『出ました椿くん!最後は粘り勝ち』
『これは大きいですよ、4番の前にランナーが出ました』
『華武は本日初めての出塁ですね』
椿「よし」
子津「あ…」
黒豹「しゃあない!次抑えるで子津!」
御柳「よくやった椿!」プクー
猿野「バブリシャス…」
柘榴「やはり頼りになります」
朱牡丹「いつもは俺の仕事気ー(=_=)」
4回表
ツーアウトランナー1塁
子津のライバルみたいな感じです。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。