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ノーアウト満塁は大ピンチなのか。
よく聞くのがノーアウト満塁は点が入りづらいというもの。
これは塁が埋まっていることにより内野での一塁以外でもタッチプレーを必要としないフォースプレーが適用されることが原因のひとつにある。
ホームゲッツーの後三振、犠牲フライを狙ったが内野フライの後二遊間でのダブルプレー、など無得点に終わるケースは幾通りも考えられる。
また、打者心理として自分が打てなくても次打者が何とかしてくれればセーフ,あるいは大チャンスすぎてガチガチになってしまうなどもあるだろう。
後者の心理的なものは今回の猿野には影響しないだろう。
犠牲フライを狙うような選手でもゴロで間を抜くような選手でもない。
となれば桜花が無得点に終わらせるには猿野を三振にとらなければいけないし,そのことを華武バッテリーはわかっていた。
風はほぼ無風、グラウンドコンディションは比較的良好、ストライクゾーンはほぼ文句のつけようのない。
彼ら2人を遮るものは何もない。
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翌日、埼玉の新聞
メインは甲子園出場チームが決定したこと。
大きく写真が出ているのは投打に大活躍だった2人。
打者の方は1本塁打4打点、投手は9回14奪三振完投勝利。
見出しは【華武高校優勝!全国三冠に向けて万全の体制!県内不敗神話を7年にのばす!】
県予選の全日程が終了した翌日、全164校集まって閉会式が行われた。
この閉会式という場は埼玉県選抜メンバーを発表するものだったが,今年からは合宿メンバー36人を発表する。
さらに甲子園本戦が行われている最中に行われた合宿最後にベンチ入りメンバー28人発表される・
金剛部長『えー皆さんこんにちは 高野連埼玉支部長の金剛です』
三笠(金剛?)
金剛部長『今回の都道府県対抗総力戦について変更点を説明いたします』
由太郎「メンバーの選び方が変わっただけじゃないのかー?」
金剛部長『えー昨年我が埼玉選抜が優勝した本大会は大成功を収めました』
『しかし、いくつかの問題点が確認されました』
『一つは変更が既に知らされているメンバー選考についてです』
『予選全日程が終了して決定するのではなく合宿を行った後、連携やバランスを含めてメンバーを決定すること』
御柳「まあオレらは本戦最後までやるから合宿は出ないけどな」
『二つめは引退について』
玄渕「引退か…」
『民衆の意見に高校野球はかくあるべきというものが多々ありますが、その中に負けて引退するのが美しいという風潮があります』
『昨年、引退を涙した選手がすぐに甲子園にあらわれて困惑したという声も少なくありませんでした』
『ですので変更点としましては今年度で3年生の出場を禁止することとなりました』
猿野「てことはオレたちも最後ってことか」
昨日の負けでやはりひどく落ち込んでいた猿野の目には涙の後がしっかりと残っている。
それは他の選手、各高校の選手もほぼ同じである。
『最後は阪神甲子園球場を使用させてもらう時期についてです』
『皆さんご存知の通りプロ野球チームの本拠地でもある甲子園球場をさらに2週間近く貸していただくことは困難であり、興行としてもあまり好ましくないです』
『そのため来年からはオフの10月、日程はポストシーズンに被らないように試合が行われます。』
大神月「新人戦みたいなものになるのか」
『一応変更点は以上です』
『特に言っておきたかったのは2年生も今年が選抜最終年だということですね』
『今年は昨年と同じようなスケジュールで試合します』
『それでは合宿メンバー36人を発表します』
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阪神甲子園球場
毎年幾多の高校生がこの舞台を夢見、ほとんどの球児たちが夢半ばに散っていく。
この聖地に選ばれた選手たちが観る者を熱くさせる一生懸命なプレーをする。
その中でも今年最もナンバーワンに近いと言われているのが埼玉代表の華武高校。
昨秋の明治神宮大会、今春の甲子園、ともに全国制覇している正真正銘の強豪校。
甲子園球場に到着した埼玉選抜(仮)のメンバーと華武高校。
御柳「今年はうちが優勝して選抜も華武だけでやってやるよ」
猿野「またそんなこと言ってんのかバブリシャス」
由太郎「まあまあ落ち着けよ、久しぶりの集合じゃんか」
兎丸「てか
御柳「ははっそりゃそうだ」
猿野「それはお前もな」
御柳「んだと優勝校の4番が選ばれないわけ…」
久芒「じゃれでないで早く行くングよ御柳」ズビー
御柳「何言ってんすか!じゃれてなんかないですよ」
猿野「はあ、負けたんだよなオレ達」ズーン
兎丸「うん、あとちょっとだったんだけどね」ズーン
由太郎「おれもおめーたちに負けたときほんと悔しかった」ズーン
華武高校が宿舎に行ったためここに残っているのは予選敗退高校の選手のみ。
心なしか暗いムードの中生き残りを懸けた埼玉選抜合宿編が始める。
試合内容はいずれ書く予定です。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。