ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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大神三兄弟は日本神話がモデルです。


074発目 孤高の天才

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『入ったーーーー、華武高校サイドから言うならば入ってしまったと言うべきでしょう』

『十二支高校主砲猿野くんのグランドスラム!!』

 

『初球を完璧に捉えました』

『完璧という表現しかできないような当たりでした』

 

『内角高めの100マイルをバックスクリーンに』

『ちょっとこれはレベルが違いますね猿野くん』

 

 

柘榴「打たれてしまいましたね」

桜花「そうだね」

柘榴「それなのになんでそんな笑顔なのですかまったく…」

 

 

華武高校には桜花以外に投手がいない。

実際はいるのだが全国レベルの投手は他に存在しない。

これまでは桜花が全て投げ、大崩れしないため問題は無かった。

しかし、この1年で初めて窮地に陥ってしまう。

 

桜花はここから真の力を発揮する。

子津は逆にこのあと3イニング5点差という展開に気が抜けてしまう。

 

 

 

 

『桜花くん続投です』

『そうでしょうね、華武高校はそれ以外に選択肢が無い』

『華武高校唯一の弱点と言えるかもしれませんね』

『まあ本来は弱点になりえないほど絶対的な実力の桜花くんなのですが…』

 

 

 

ズドン

 

ズドンッ

 

ズドドンッ

 

 

「ストライクバッターアウト!」

 

『なんと立ち直った桜花くん9球で3三振』

『今のは少し変ですね』

『というのは…』

 

『桜花くんはとてもコントロールが良いピッチャーです』

『それなのに3連続四球を出した』

『そして今の3人にはど真ん中9球』

『何かが彼に起こっているのか、あるいは…』

 

 

 

桜花(初めてだ、渾身の100マイルを打たれるなんて)

(完璧なボールを打ち返されるなんて…)

(ほんとおさるさんとの勝負は……楽しいなあ///)

 

 

満塁ホームランを打たれて嬉しそうな表情を見せる桜花。

常人には理解できないだろう。

理解されたいとも思ってはいない。

 

本当の天才、桜花円。

彼はこの日を機にさらに純度を増していく。

 

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ズドドンッ「ストライクバッターアウト!」

 

 

『素晴らしいボール、早くもツーアウト』

『この人の投球は遊び球が一切ないので試合展開が早いですよね』

 

『地区予選では柘榴くんの巧みなリードで抑える印象も強かったのですが』

『本戦では力でねじ伏せうるような投球が目立っています』

 

『3試合で被安打4、奪三振55、初戦は完全試合も達成しています』

『彼はまだ高校生2年生ですよ』

 

『さあ聖高校は自慢のクリンナップです』

『こちらも華武高校と同じく3年生を含まない3人です』

 

 

「3番キャッチャー沼崎くん」

 

沼崎「見とけ大神!先輩を尊敬させてやる」

大神嗚「がんばってください先輩」

沼崎「調子いいやつだな」

大神嗚「へへへっ」

(尊敬しなくても打つじゃん)

 

 

ネクストで待つルーキーの大神嗚は沼崎の実力をとても評価していた。

そもそもこの高校に入ったのが当時からレギュラー捕手の沼崎がいるからである。

 

この人に受けてもらいたい。

昨年夏の甲子園を観て思った嗚だったがこの思いを誰かに漏らしたことは無い。

 

 

ズドドドンッ「ストライクバッターアウト」

 

『やはり三振!一巡目の安打は甲子園に来て許していません』

 

大神嗚「ダメじゃん先輩ー」

沼崎「うるさ、次はスタンドよ」

 

 

華武高校の野手たちは戸惑っていた。

甲子園に来てほとんど打球が飛んできていない。

守備のいいプレーが打撃に影響する選手というのも少なからずいるが、飛んでこないとそれが無い。

 

打席に立ち、8人待って打席に立つ。

特に内野手は一気に打球処理が減った。

 

しかし、去年までのレギュラー陣は違うことを考えていた。

 

 

久芒「ひまング」

朱牡丹「この退屈な感じどっかで経験したことある気( 一一)」

御柳「これ去年と全く一緒じゃないっすか」プクー

 

 

昨年の絶対エース屑桐無涯も速球派で三振が多くバックに仕事をさせないピッチャーだった。

桜花に屑桐と似た雰囲気を感じ取った御柳の腕には鳥肌がたっていた。

 

 

 

『桜花くんの素晴らしいピッチングで三者三振の聖高校の守備』

『こちらは予選から無失点の絶対的エース大神嗚くんがマウンドへ上がります』

『昨年の県対抗で野球界を沸かせた犬飼くんの四大秘球を扱う1年生です』

 

『この秘球の開発者は高校野球好きならご存知でしょう大神照』

『流星のように現れた春の甲子園での全試合完投勝利優勝も一転』

『夏大会前に不慮の事故で命を落とした伝説のスター』

 

『昨年はその座に犬飼くんが座ると思われましたが実弟の登場』

『埼玉にはもう一人の弟がいるらしく大神照の魂があちらこちらで育っています』

 

 

 

 

菖蒲「御柳、頼む故」

御柳「はい、あれを打つのはオレの役目です」

 

大神嗚「御柳芭唐、勝負じゃん」

 

 

 




大神照は神格化されています。
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