9回裏ノーアウトランナーなし
11-10で栄都学園が1点差で負けている。
打球はセンターの頭上を襲う。
『大きい打球!入れば同点になるぞー!』
朱牡丹「させない気ー!」
シュタシュタッ
『速い速いセンターの朱牡丹くん、打球に向かって一直線だ』
『しかし、ボールには届きそうにもないか』
源武「朱牡丹さーん!」
椿「捕ってください!」
御柳「いけますよ!!」
朱牡丹「く、ムリかも( ;∀;)」
ベンチに人影が現れる。
夏にも関わらずマフラーを巻き,鼻水の垂れている男。
白春「ろーーーーーーくーーーーーーーー!!!!!」
朱牡丹「!」
(白春…!!)
『打球はスタンドに吸い込まれる……』
親友の声があと一歩、もう一歩を後押しした。
タタタンッ
パシッ
白春「録!!」
「うおおおおおおおお」
「やべえええええええ」
「すごすぎだろ今の!!」
「神プレーを間近で見てしまった…!!」
『おおおおおおおおお!!!!!』
『なんと大ファインプレーが飛び出した!!』
『翼が生えたかのような跳躍!』
『牛歩くんの放ったホームランボールを,フェンスを駆け上がりスーパーキャッチ!!!』
『これが華武高校のセンターフィールダー朱牡丹録!!!!!』
兎丸「はあ、なんか驚いてばっかだ」
玄渕「ふーむ、すごいなあれは」
白雪「頼もしい埼玉のセンターになりそうだね」
牛歩「ちくしょー」
皇子「拙者に任せておけよ」
『1アウト、華武高校史上2校目の三冠まで、夏の頂点まであと1人』
『観客の期待が高まりますが栄都学園のスタンドも必死に声を張り上げます』
『おっと9番の皇子くん、不思議な構えを見せます』
皇子「拙者は侍、全てのボールを叩き斬ってやる」
皇子は刀を鞘に納めるように打席に立った。
“居合斬り”
鞘から刀を出すのと一緒に相手を斬る侍の技術。
それをバッティングに応用した技。
皇子「“居合い斬り”!!!」
カキンッッッッ
朱牡丹「なかなかやる
『ヒットヒット!同点のランナーが出ました』
『センターの前に落ちるきれいな当たり』
「皇子ー!最高だぜお前はよー!」
「六助ナイスバッティーーン」
加虎「おいも続くっぺよ」
キンッ
「またしてもヒット性の当たり!二遊間を抜けるか」
ズシャー
『飛びついたこの回からショートの墨蓮くん、グラブに当たって弾く』
弾いたボールがセカンドベース付近に飛ぶ。
椿「よくやった墨蓮」
パシッ
体をなんとか伸ばし捕球する椿。
そのままセカンドベースを踏む。
『セカンドアウト!あと一つでゲームセットです』
皇子「させない」
ズシャー
スライディングで巻き上げた砂塵が椿の視界を奪う。
椿「これで止められねえよ」
加虎「うおおおおお」
ダッ「セーーーーーーフ!!」
『間一髪セーフ!なんとかダブルプレーを免れました』
『しかしツーアウト、あと一人です』
猿野「やっちまえ」
(華武高校が全国一のチームになる、か)
(ほんの少しの差だった)
(秋は絶対に勝つ!誰にも負けない選手に、チームになるぜ)
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6回裏終了時点で2対7の十二支が5点リードだったが、華武高校が十二支投手の子津相手に打撃能力を発揮していく。
4巡目以降は子津の投球に順応し、守備では万全の桜花が1塁すら踏ませない。
8回裏ツーアウトランナーなし6対7の一点差
バッター猿野
「バシッストライークバッターアウト!!」
『桜花くんなんと9者連続三振!』
『圧倒的なピッチングを見せています、あとは打線が追いつくのを待つのみ』
羊谷「行けるか子津」
子津「うっす、行けるっす!!」
狸間(ここで頼られる投手にまだなってはいないよな)
長戸(下級生に託さないといけないなんて情けないぜ)
カキンッ
子津「あ…」
猿野「………」
『入ったー逆転満塁ホームラン!』
『決めたのは4番の御柳くん!!!』
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試合終わり翌日
牛尾「試合お疲れ様、いい試合だったよ」
猿野「いえ、そんな…」
犬飼「……」
牛尾「こんな日に呼び出してごめん、大事な話があるんだ」
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甲子園決勝
華武高校1点リードでツーアウトランナー1塁
「2番の吉辰くんに代わりましてバッター蛇名くん」
蛇名「終わらせないべし」
犬彦「大丈夫、みんなバッチぐーよ」
埼玉予選決勝と甲子園決勝が混同してしまいます。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。