ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

95 / 160
埼玉がベストメンバーになりました。


093発目 ファーストインパクト

 

『さあ、とうとう夏も大詰め』

『第2回全国高校野球県対抗総力戦』

 

『決勝、埼玉対福島!』

『順当な組み合わせと見ていいのではないでしょうか』

 

『そうですね、埼玉は華武高校を中心に11チームで構成されていますが、反対に福島はほとんど聖高校のみです』

『やはり注目は昨年試合を決めた猿野くんと聖のエースで4番の大神(のあ)くんですかね』

 

『埼玉は他にも全国二冠の華武高校エース桜花くんや4番の御柳くん』

『嗚くんの実の兄である1年生キャッチャーの大神(らいと)くんなわゆかも注目です』

 

『福島は嗚くんとクリンナップを組む沼崎くんや百湖(びゃっこ)くんに注目していきたいです』

 

 

 

猿野「いよいよだ」

由太郎「やってやるぞー!」

御柳「足引っ張るんじゃねえぞ」

 

 

清池(しょうげ)「いよいよだな」

嗚「おい、足引っ張るんじゃねえぞ」

沼崎「待ってそれもしかして俺に言ったんか?」

 

 

 

月「さ、楽にな」

須咲「ああ、我が初陣であるぞ」

 

 

「集合!」

 

「行くぞ!!」

 

両チーム一斉に駆け出す。

ホームプレートの前に一列になり向かい合う。

 

 

嗚「リベンジじゃん」

朱牡丹「返り討ち気~( ´灬` )」

 

 

「礼!」

 

「お願いします!」

 

 

 

 

凪「猿野さん、がんばって…」

剣菱「びみょ〜に緊張してるかな?」

 

 

羊谷「決勝か…」

飛鳥「やっぱりちょっと出たかったよね♪」

 

 

 

「プレイボール」

アアアアアアアアーーーーーーーウウアァァァァ

 

『さあ試合が始まりました』

 

『初回、まず守ります埼玉の投手はこれまで登板の無い須咲(すざく)くんです』

『復調気味の桜花くんではないのですね』

 

『対する福島のトップバッターはチームを牽引するリードオフマン清池くんです』

『彼が出るのと出ないのではだいぶ違ってきますよ』

 

 

清池「桜花くんではないのか」

(だが油断は禁物)

 

 

 

『どんなボールを投げるのでしょうか』

 

 

須咲が振りかぶる。

とても綺麗なフォームから放たれたボールはバッター清池の視界から外れる。

 

 

清池「ん?」

 

 

そして、視界の外からストライクゾーンを球が通過する。

 

 

「ストライーク!」

 

 

清池(これは…)

 

月「ナイスボール!」

(いいぞ、これが完成系か)

 

 

沼崎「あれってお前の…」

嗚「へーやってくれるじゃん」

百湖「あ、須咲」

 

 

『なんとここにも四大秘球を操る選手が現れました』

『予選では投げていたのでしょうが、あいにくデータが届いておりませんでした』

 

普通県ベスト4に残るようなチームのエースのことをテレビ局は知っていて当然である。

しかし、埼玉は全国的に二冠の華武高校が突出していると思われており、他チームは猿野、犬飼、由太郎くらいしか名前が売れていなかった。

 

華武高校へのリベンジしか眼中に無い聖高校の面々も須咲のデータを持ち合わせていなかった。

 

 

月(もう一球)

須咲(コクッ)

 

“激・天鳳(てんほう)

 

 

清池(やっぱり上から…)

 

ズドン

「ストライークツー!」

 

 

 

嗚「あの四大秘球、質が高いじゃん」

沼崎「ああ、角度もキレもお前のより良さそうだな」

 

 

月(もう一球!)

 

須咲が3球目の“激・天鳳”を投げんと振りかぶる。

 

 

________________________________________________________

 

白雪「君の唯一の弱点はスタミナだ」

「でも明日はそんなことは気にしなくていい」

「リリーフはいい選手がたくさん控えているから全力でいってほしい」

 

 

________________________________________________________

 

 

ズドン

「ストライークバッターアウト!」

 

 

猿野「やるじゃねえか将軍!」

須咲「我をそう呼ぶとは些かセンスが感じられませんね」

 

由太郎(よし!)

朱牡丹(幸先良さ()~)

 

 

清池「なかなかのボールだった」

沼崎「ふう、手こずりそうですね」

 

 

次の打者も四大秘球で三振に仕留め、早くもツーアウト。

 

 

沼崎「いつも嗚の秘球を受けている俺に通用するかな」

 

須咲「貴様らに打たれる我ではないわ」

 

 

 

ズドンッ「ストライーク」

 

沼崎(また“天”の秘球、これしか無いのか?)

 

沼崎の予想は半分当たっていた。

 

 

予選の時点で四大秘球の全てを投げていた須咲なので他の秘球も投げることができる。

しかし、この期間に進化させた秘球は“天鳳”のみ。

 

昨年、犬飼は無理に全ての秘球を完成系にしたことで身体を壊し秋大会を欠場してしまう。

 

それを避けるために一球種のみの進化に留まった。

 

 

キンッ「ファール」

 

 

沼崎(当てるだけならなんとか…)

 

須咲「おこがましいぞ下民が!」

シュッ

 

ガギン

 

当てはしたもののキャッチャーの前に力無く転がる。

 

沼崎(ミートできなかった…)

 

パシッ「アウト!」

 

 

月「ナイス!」

須咲「当然であろう」

 

『まずは須咲くん、福島を3人で打ち取りました』

『いやあすごい投手が全国にはまだまだいますねえ』

 

『埼玉という県は華武以外のチームも凄そうですよね』

『予選から甲子園並の試合が行われているのではないでしょうか』

 

『初回、埼玉はいつものように切り込み隊長朱牡丹くんから始まります!』

 

 

 

 

須咲「彼奴も四大秘球を投げるのならいい勝負になりうるな」

 

嗚「こっちも全開でいくじゃん」

月「あいつはオレが仕留めるよ」

 

御柳「弟ちゃん、わるいけどオレが先にやるぜ」プクー

 

「ストライークバッターアウト!」

 

 

『本戦同様に朱牡丹くんを打ち取りました大神嗚くん!』

『しかし、ここから大物打ちが続きますよ』

 

白雪「今日の守りは投手に任せて、メンバーは打撃重視でいこう」

 

 

 

 




次で埼玉のスターティングオーダーを発表します。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。