ミスフル 続編!   作:トータス検二郎

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パワプロは強振で凡退すると後悔します。


094発目 爆弾打線

『埼玉には埼玉五強と呼ばれる高校があるみたいですね』

『言わずと知れた華武高校、

猿野くん犬飼くんのいる十二支、

由太郎くんと村中監督率いる黒撰、

先程いい投球を見せた須咲くんのセブンブリッジ、

今大会大活躍金剛くんのいる武軍装戦』

 

 

剣菱「いやあ、びみょ~にすごい打線だね」

凪「ええ、ほんとに豪華…」

 

 

 

 

『なんとその埼玉五強の各4番打者がここから5人続きます!』

 

 

4番に座る選手はそのチームで最も信頼の厚い選手。

一発はあるが率を残さないといった選手も多く存在するが、埼玉五強の4番たちは打率も非常に高い。

 

ケースに応じたバッティングをするような器用さも兼ね備えたバッターばかりなので打線として機能すると考えられた。

 

 

 

1番センター朱牡丹

2番セカンド由太郎

3番ファースト猿野

4番サード御柳

5番キャッチャー大神月

6番ショート金剛

7番ライト宝町

8番レフト源武

9番ピッチャー須咲

 

 

 

『超攻撃的2番と言っていいでしょう由太郎くんが打席へ向かいます』

 

由太郎「打順は違うけど順番は去年と一緒だな!」

猿野「あ、確かに」

御柳「言われてみれば」

 

昨年はクリンナップに由太郎、猿野、御柳を置き見事全国一に輝いた。

その打順を考慮してのこのスタメンでもあった。

 

 

朱牡丹「くそっ」(簡単に打ち取られちゃった気)

 

 

沼崎「嗚!」

嗚「おーけー」

 

飛鯱(ひしゃち)

 

由太郎「これ、止まって見えるボールか」

 

 

「あれ、まだ…」

 

ズドン「ストライーク」

 

由太郎(犬飼のやつより見えづらいな)

 

子津「犬飼くんを打ったことがある由太郎くんならいけるっすよ!」

十藤「だてにうちの4番を打ってるわけじゃねーぞ」

 

蛟鯱(こうしゃち)

鋭いカットボール

 

由太郎「そのとーり!」

 

 

カキンッ

 

バシッ「アウト!」

 

 

『おっと鋭い打球でしたがショート正面』

『早くもツーアウト、猿野くんにランナーなしで回ります』

『彼は昨年この甲子園の時計にぶち当てるパワーを見せつけたので期待できますよ』

 

 

“飛鯱”

 

バシッ「ストライーク」

 

 

猿野(なるほど、由太郎の言うように認識が難しいな、だが…)

 

キンッ「ファール」

 

 

『2球目は大きな大きなファール、早くも秘球を捉えました猿野くん』

 

猿野「こんなもんコゲ犬の球に比べれば大したことねー!!」

 

 

嗚「好きなんだね犬飼くんが」

沼崎「ははっ」

 

猿野「あ?あいつは…」

嗚「行くよ………」

 

 

 

シュッ

バシッ「ストライークバッターアウト!」

 

 

 

『なんと最後は見逃し三振!』

『甘く見えたストレートだったのですがどうだったのでしょう』

 

『うーん、甘すぎて逆にびっくりしてしまったのかもしれませんね』

 

 

打席で固まる猿野。

 

主審「ほら、君、アウトだよ」

 

猿野「え、は、うす」

トボトボ

 

 

凪「今のはいったい…」

剣菱「びみょ~に何かが起こったんだね」

 

 

飛鳥「今の何だったんだろ♪」

犬彦「あれ振らないとかチョベリバじゃね?」

将猿「なにか様子がおかしかったか」

羊谷賢人「………」

 

 

 

白雪「どうしたんだい猿野くん」

猿野「いや、それが…いったい何が起こったのか…」

 

白雪「?」

(なんだこの違和感…)

 

白雪は猿野の反応以外にも違和感を感じる。

 

 

兎丸「あれ?ツーストライクじゃないの?」

由太郎「なに帰ってきてるんだよさるのー!」

武蔵「火の玉小僧、早く打席へ戻れ」

 

猿野「なんか、アウトらしい」

 

妙高「そんなのありえないよ、まだ2球しか投げてないのに…」

御柳「そうだ、早くオレ様に回せ」プクー

 

 

白雪「みんな何言っているんだ!チェンジだよ!さあ守備に行って!」

 

「??!?」

 

 

『ようやくベンチから出てきました埼玉ナイン』

『なにかあったのでしょうか、皆恐る恐る出てきたような感じです』

 

 

埼玉は目の前で3球目が見えていない様子だった。

ほとんどのメンバーが動揺している中、集中しているのが2人。

 

須咲「我のすべきことは1つ」

 

月「とうとう来たな!嗚!」

嗚「月兄(つきにい)、久しぶりじゃん」

 

 

照の死後、両親の離婚を機に離れ離れになった兄弟。

4月生まれの兄、(ライト)は父親がいる埼玉に残り、

3月生まれの弟(ノア)は母親の実家がある福島へ行った。

 

 

その兄弟の再会

 

『離れ離れになっていた兄弟がここ甲子園という大舞台で再会を果たします』

『片やエースで4番』

『片やキャッチャーで5番』

 

『2人ともチームの中心として激突します』

 

 

嗚「オレたちが勝つよ」

月「うちの王様は打てやしない」

 

須咲「わかっているじゃないか月!」

 

「“激・天鳳”」

シュッ

 

 

ドスン「ストライーク」

 

嗚「へーやっぱりオレのよりすごいじゃん」

月「……」(余裕そうだな)

 

御柳(あれが大神さんの2人目の弟…)

 

 

 

 

辰羅川「彼がもう1人の…」

犬飼「ああ、大神さんの意思を継ぐものか」

 

ドスン「ストライークツー!」

 

 

 

嗚「確かにいいボールだけどこんなに飛ばしていいのかな」

月「無駄口はもういい、打ってみろよ」

 

カキンッ

『いい当たりでしたが左に切れてファール』

 

月(こんな簡単にミート…)

 

白雪「さすが聖の4番だね」

 

月(他の完成していない秘球は通用しないだろう)

須咲「コクッ」

 

 

須咲「貴様を屠るのはこの球しかないようだな」

「今から投じるのは第五の秘球」

「とくと食らうがいい」

 

 

御柳(あいつと同じ5球目か?)

猿野(あの球を投げられるのか)

 

 

『おーっと昨年の犬飼くんと同じく第五の秘球宣言です!』

 

犬飼「ばかな、あれはオレのオリジナル…」

辰羅川「ええ、誰もが投げられるボールではありませんよ!」

 

 

ゆっくりと振りかぶる須咲。

グラブを着けた左腕は少し斜め上を向く。

 

 

犬飼「違う?」

御柳「なんだこれは」

 

シュッ

第五の秘球が投げられた

 

 

 




第五の秘球は身体を壊すもとです。
次回は明日の夜に投稿したいと思います。
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