問題児たちとチート無限のバグキャラが異世界から来るそうですよ?   作:飲茶

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どーもー、時間あったので今回は早めに投稿出来ました。

注意
今回主人公の視点は全くありません。


箱庭に舞い降りたのは

サウザンドアイズ 女性店員side

 

時刻はもう夜、コミュニティ''ペルセウス''といざこざがあったらしい''ノーネーム''の一行を部屋に案内した後、割烹着の女性店員は溜息をつきながら店の外に出た。

 

正直自分は''ノーネーム''のことを常日頃そこまで心配に思っているというわけではない。オーナーである''白き夜の魔王''ーーーー太陽と白夜の星霊・白夜叉のことは信頼している。その白夜叉が異常に気にかけているからという理由で最低限の対応はしているが不満は多々あるのだ。

 

そもそも自分が所属する''サウザンドアイズ''は''ノーネーム''御断りなのだ。''サウザンドアイズ''はこの箱庭全てに精通する巨大商業コミュニティ、いくら''箱庭の貴族''であるウサギがいるとはいえ所詮は''ノーネーム''である彼らをそこまで信用するわけにはいかない。

 

それはつまるところこの箱庭の世界において、いかに名と旗印を持たないコミュニティが無力かということを示している。名もなき組織など信用されないのだ。

 

さて、そんな女性店員ではあったが今回ばかりは流石に''ノーネーム''に同情していた。''ペルセウス''のリーダーであるルイオスはリーダーとしては最低だと自分は思っている。''ペルセウス''は''サウザンドアイズ''傘下の五桁のコミュニティ、ルイオスは世襲でリーダーの座についたわけだが力がないわけではない。しかしルイオス自身は力を磨く訳でもなければコミュニティを良くしようとする訳でもない。部下はいつも振り回されてばかりだと聞く。

 

昔は伝統と格式あるコミュニティであったがもはやその面影は残っていないといってもいい。

 

(ふぅ、こんなことを考えても仕方ないか。)

 

夜風に当たりながらそろそろ中に入らなければと思っていると、ふと違和感を感じた。何かいる、そんな風に思った。

 

辺りを見渡していると道の端に誰かが倒れているのが見えた。

 

(!! 大変!)

 

慌てて近づき抱き起こす。それは少女だった。

 

「っ...........................。」

 

店の灯りで輝く銀髪にきめ細かく白い肌、端正な顔立ち。どこかのお姫様のような気品が感じられ思わず女性店員は息をのんでしまった。

抱き起こしたものの意識がないのか反応はない。

 

なぜこんな所にいるのかはわからないが急いでオーナーに知らせなければと思い、女性店員は慌ててその子供を抱き上げたまま店の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

中庭を抜けて離れの家屋に向かう。

 

「ええい、やめんか戯け共!話し合いで解決出来ぬなら門前に放り出すぞ!」

 

するとオーナーが叱責する声が聞こえた。

しかし今は一秒たりとも時間が惜しい。構わず声をかけた。

 

「あ、あのオーナー、少しよろしいですか?緊急なのですが.........,.。」

 

少しして、

 

「よいぞ、入ってまいれ。」 と返事が返ってきた。

 

「失礼します。」

そう言って中に入る。

 

「・・・・・・・・・・・その童はどうしたのだ?」

 

オーナーは私が抱き上げている子供を見て驚きながらそう声をかけてきた。

 

「それが、道端で倒れていて.........................。」

 

私がそう説明していると横からルイオスに声を掛けられる。

 

「へぇ〜、かなり上物って感じじゃん。良かったらその子、僕にくれない?」

 

「な!?」

 

私はあまりの物言いに驚いてしまった。

 

「ルイオス!貴様いい加減にせんか!!」

 

オーナーも流石にこの発言は看過できなかったようで声を荒げる。

 

「ええ〜、だってその子今誰のものでもないんでしょ?だったら僕が貰っても..................」

 

「ルイオス!!」

 

「おお〜怖い、ひとまず退散しようかな。」

 

そう言ってルイオスは席を立つ。

 

私はもちろんオーナーも''ノーネーム''の一行もルイオスを睨みつけている。

 

「そんな怖い顔しないでよ。あ、ウサギさん、さっきの話しは一週間だけ待ってあげるから。」

 

ルイオスはそう言ってウインクをすると店を出て行った。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、まったくあやつは.................,......。」

 

「まったく、なんなのかしらあの男は!」

久遠 飛鳥は声を荒げる。

 

「それよりも、今はその方のことです。」

黒ウサギは声を落としながらも私が抱き上げているこの子に目を向けそう言う。

 

「うむ、そうじゃな。それで、その童は...............。」

 

「! そうでした。実は意識がなくて。」

 

「そうか...............、ひとまずこっちに布団を敷いて休ませようかの。」

 

「は、はい。」

 

 

 

「う......................。」

 

 

 

 

『!!』

 

見ると今まで閉じたままだった瞳がゆっくりと開いていく。

 

「......................?」

 

少女はまだ状況が掴めていないのか不思議そうに辺りを見渡す。

 

「こ................こ、は?」

 

少女は喉に異常があるのか、か細い声でそう言った。

 

サウザンドアイズ 女性店員side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで下さりありがとうございます。

いやー、ルイオス君外道ですね。
まぁ、意外とそんな彼が嫌いではないのですが.............。

さて、主人公はどうなったのか?
といってもわかりやす過ぎだと思いますが。

ではまた次回!
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