轟け!鬼のヒーローアカデミア   作:ジャガ丸くん

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連日投稿。
ながーく書くと難しいので
たぶん今後も2000〜5000くらいのが投稿されていくかと思います。




鬼と焦凍と嵐と

倍率300

 

 

これが雄英高校ヒーロー科の倍率である。

 

はっきり言って頭がおかしいと思えるほどの倍率を誇る雄英高校だが、そこには当然理由がある。

 

なにせ、雄英のヒーロー科の教師陣は現役のプロヒーロー達なのだ。

 

普段からプロヒーロー、それも日本のヒーローの双璧とも言われる酒呑に教えを受けている鬼灯や焦凍を除けば、プロヒーローから教えを受けれるなどありがたいを通り越して涙を流してもおかしくは無い。

 

まぁ、そんなことを言えば教えを受ける?違う意味で泣けるぞ、と焦凍はいいそうだが。

 

 

そんな雄英高校に鬼灯と焦凍は揃って推薦入学を決めていた。

理由は単純。プロヒーロー酒呑からの推薦を受け推薦試験でぶっちぎりで合格したからである。

 

そもそも強個性通り越してチート個性といってもいい2人は、個性抜きにしてもプロ顔負けの格闘術を身につけている。

 

流石にトップクラスを格闘のみで相手にするのは厳しいが、普段から地獄、もとい修羅のく……大江家で修行を積んでいるのだから当然と言えば当然である。

 

 

故に彼らの心は強い。

先月言い渡された百鬼見習いとしての自信と鍛え抜かれた心身がどのような状況でも対応するため。

 

 

だからだろう

 

 

「最下位は除籍にしよう」

 

無慈悲な教師からの一言を前にしても嗤っていられたのは。

 

 

 

 

 

 

 

【第3話鬼と焦凍と嵐と】

 

 

 

 

 

 

雄英高校の教師陣はやや不安げに今日を迎えていた。理由は単純。

 

あの酒呑の息子が2人も入学してくるのだ。

 

片方は酒呑の血を引いていないとは言えあの、エンデヴァーの血を引いている上に数ヶ月とは言え酒呑の元で生活している。

 

普通な子なわけがない。

それがヒーロー科教師陣全員の認識だった。

 

そもそも、普通でないのは推薦入試の時に把握済みである。歴代最短でゴールしてみせた2人。その2人だけではなくその後を追うようにゴールした少年も尋常ならざる速度であった。

 

そのことから今年の推薦枠が4人ではなく6人となった。落とすにはあまりにも惜しいと判断してのことだが、問題はクラス分けである。

 

果たしてあの酒呑の息子達を分けさせられるか。答えは否である。2手に別れられてもし問題でも起こされれば対応できない。

 

ならば一箇所に集めようとA組は特別に推薦枠が4人の22名、B組は例年通り20人となった。

 

なぜ酒呑がここまで問題視されるかと言えば学生時代からの逸話と推薦時に送られてきた修行映像が起因する。

 

トップヒーローの双璧の片壁である酒呑は学生の時代より多くの逸話を残してきた。

 

それはプラス面でもマイナス面でもである。

 

 

特に有名なのは雄英体育祭でのことだろう。

 

他を寄せ付けない圧倒的な力を持って優勝をもぎ取ってみせた。これだけ聞けば素晴らしい逸話だろう。ただし、開催したアリーナ半壊という言葉がつかなければの話である。

 

他にもある。1年の期末試験だ。

 

期末試験の際ヴィラン役の教師を相手に彼は大立ち回りを回ってみせた。素晴らしい、学生の頃からプロと張り合えるものなど殆どいないのだから。そのあまりの強さと大立ち回り具合に、相手となったプロヒーローの心を折ってしまったが。

 

とは言え周囲に悪いことだけではなく良い影響も与えていた。その良い事例が彼の同期や後輩達だ。オールマイトやエンデヴァーを始めとるする今のトップヒーローや実力派の多くは少なからず酒呑から良い影響を受けていた。

 

あるものは個性の制御を、あるものは戦闘のアドバイスを、あるものはヒーローとしての志について、数々の助言を彼は与えていたのだ。

 

 

それを知る同期や後輩達は口を揃えていう。

彼は善意の災害だと。

心強き者にはそれはこれ以上ない助けとなるだろう。しかし、心弱きものはそれに耐えられず折れてしまう。

 

 

そんな者の子が親と同じなのはあの入試のぶっちぎり具合と修行風景から容易に推測できた。嗤っていたのだ。彼の息子は。あの到底人にやらせていいようなものではない修行というなの地獄を前にして。

 

そしてその片割れもまたその地獄について行っていた。

 

その映像を、結果を見ただけで皆の心が1つになった。

 

[この子達の担任にはなりたくない]と。

 

 

 

そんな者達の担任を請け負ったのは学生時代。酒呑から戦闘のアドバイスを受けていたヒーロー"イレイザーヘッド"相澤消太である。

 

 

曰く

 

 

「童子さんがお前が2人の担任をやれと言ったので」

 

 

普段合理性を優先する彼からは思いもよらない発言であるが、彼の今の根幹、戦闘の基礎から応用に至るまでのアドバイスや特訓を課した酒呑の言葉に、彼は従う他なかった。

 

 

他の教師陣はそれに便乗し、A組の担任は相澤が務めることとなったが

 

「童子さんの息子達か……楽しみだな…」

 

2人の映像と書類を見て彼は普段見せることのない笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

そして今……

 

 

彼の笑みはより深まっていた。

 

 

50m走

 

1位大江鬼灯 0.54秒

2位轟焦凍 1.78秒

3位夜嵐イナサ 2.83秒

 

 

「かぁぁああ!やっぱりお2人ともすっげぇっス!!鬼アツッスね!!!次の種目じゃ負けねぇ!!」

 

 

「キヒヒヒヒ、君相変わらず熱いねぇ。周囲にそのタイプはなかなかいないから新しいよぉ」

 

「おい、肩を叩くな、あとちけぇぞ」

 

 

その瞳には50m走トップの成績を出した3名、推薦入試において記録的な数値を出した学生が交流している。

 

普段ならば遊びではないと注意するが、その中心にいるのが童子の息子である鬼灯であるならば別である。

 

別に贔屓ではない。

 

純粋に童子の血を継ぐ彼ならば。

放っておいた方が良い影響を与えると考えただけのことである。鬼灯と関わり心が折れるのであれば、その程度。

ヒーローには向いていなかった、ただそれだけである。

 

「合理的教育。流石は童子さんの息子だ」

 

相澤の中で勝手に鬼灯の評価が上がっていった瞬間である。

 

 

というか個性的に考えて鬼灯とイナサはわかるが焦凍のタイムはおかしい。

これだけで酒呑の教育のおかしさが浮き彫りになるのは間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

その後も順位はほぼ変わることはなかった。

鬼灯と焦凍、イナサの上位独占は続く。

というかなんで原付を置いてく速度出せるのか疑問しか浮かばないが。

 

 

途中除籍にしようかと相澤が悩んでいたであろう生徒も可能性を見出し、除籍の延期を決めた相澤は最後に一言。

 

 

「ちなみに除籍は嘘な、君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

とてもイイエガオデス。

 

 

「「「はーーーーーーー!!!?」」」

 

 

緑谷や飯田などは画風違うぞと突っ込みたくなる驚き方をしている。

 

一方で鬼灯は相変わらず嗤っており、焦凍はといえば隣で話しかけてくるイナサの対応に追われていた。

 

合理的虚偽とか騙されたっス!

やっぱり雄英は熱いっスね!

 

としきりに焦凍と鬼灯にからむイナサ。

 

どうやら推薦入試の時から2人に目をつけていたらしい。百鬼の理念も鬼アツいからかな?

 

とにかく今回の成績を含めイナサの友人兼ライバル認定を受けた2人だが、鬼灯はいつもと変わらない。変わるといえば焦凍の方だろう。

 

家では常に戦場。

学校でも熱い漢に絡まれる。

 

 

満足ではある。

だが納得いかない。

 

そんな表情をしながら彼は、彼らは教室へと帰っていく。

 

 

 

 

轟焦凍の受難は学校でも終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q焦凍くんの受難はいつまで?

A終わりません(*゚▽゚*)ドャァアア


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