轟け!鬼のヒーローアカデミア   作:ジャガ丸くん

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オリ主の個性発覚!




勝負は始まる前から決まっている

 

 

 

轟&大江&夜嵐

 

八百万&切島&峰田

 

 

 

 

現実はとても残酷なものだった。

 

 

それを見た瞬間固まる3人。

もちろん、八百万達のチームである。

 

当然だ。

初日に圧倒的な強さを個性把握テストにおいて見せつけた3人が相手チームなのだから。

 

これには流石のオールマイトもOh……と呟いてるが、先に言った言葉もあるため撤回もしづらい。というかテンションの上がっているイナサやニヤリと嗤う鬼灯に撤回などできそうにない。

 

 

ここに理不尽なほど戦力差のあるチーム同士の対決が始まる。しかも初戦である。

 

 

初の戦闘訓練にテンションが上がっていたはずの周囲も静まり返ってしまった。

 

 

「「さぁ、訓練を始めよう」」

 

「お前ら意外と仲良いな」

 

ふざけ某最強ゲーマー兄妹ばりの笑顔で鬼灯とイナサが宣言すると周囲はドン引き、焦凍は冷静にツッコミを入れた。

 

 

 

 

 

 

 

【第5話勝負は始まる前から決まっている】

 

 

 

 

 

 

ヴィランチーム役となった鬼灯達は核のある部屋へと来ていた。ここから数分の間作戦を立てる時間を用意された。

 

「ねぇ……」

 

 

取り敢えずは互いの個性の把握……

とイナサが思っていたところにそれを遮るが如く鬼灯が2人に話しかける。

 

「ん?どうしたんスか?」

 

不思議そうに首を傾けるイナサに対し、焦凍は嫌な予感を感じ取った。

 

「キヒヒヒヒ、いい作戦があるんだけど……聞いてみる?」

 

普段ヴァイオレット色に輝いている瞳はいつのまにか蒼く光っており、鬼灯の幼げな容姿や、普段の言動が相まってか、怪しげな雰囲気を感じ取れた。

 

 

(天眼を使ってやがる!!?)

 

そんな鬼灯の様子を見て焦凍は自身の嫌な予感が大当たりだということを確信した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八百万は痛くなる頭を抑えながら作戦を練っていた。互いの個性を把握しあい、その上で勝ちに繋がる策を練っていく。

 

 

「3人の個性。どう考えますか?」

 

「個性把握テストを考えれば夜嵐は風関連じゃねぇか?スッゲェ風吹かせながら動いてたし」

 

「轟は火と氷じゃね?あいつがテストの時使ってるのオイラ見たし」

 

そうした上で互いが知り得る相手の情報をチーム内で共有していく。

知ってることはほとんど同じようなもののようだがここで問題が起きた。

 

「そうなると大江さんはどのような個性なのでしょうか?それに轟さんも火と氷のみならあの50m走の記録の説明がつかないですわ」

 

 

残念八百万。

轟のアレは素の身体能力。

酒呑による魔改造による賜物である。

 

 

「うーん、そうなると増強型を2人とも持ってる可能性が高いか?」

 

「その確率は高いと思いますわ」

 

 

そうして相手の個性を想定しながらそれに対する対抗策を練っていく。

 

幸運なことにあらゆるものを作れる八百万。

硬化という増強に対抗しうるタフネスさを持った切島。

 

そして……

 

峰田の個性"もぎもぎ"が意外にも作戦の肝となった。

 

 

「いかに増強型とはいえ峰田さんの個性でくっつけて動きを阻害させれば狭いビルの中では迂闊に動けないはずです。でしたら、切島さんが惹きつけつつ、峰田さんがうまく相手を阻害、私がサポートに回れば相手があの3人でも勝てる見込みはありますわ」

 

 

ほんの僅かにだが勝機を見出した3人。

 

相手を出し抜き勝とう

 

そんな僅かな希望とともに戦闘開始の合図が鳴り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは3人がビルに入った瞬間だった。

 

「な、何ですのこれ!!?」

 

「か、風の壁!!?」

 

「おぃぃいい!?オイラ達外に出れなくなったぞ!!?」

 

 

3人が入った瞬間、退路を塞ぐ様にビル全体に暴風の壁が展開する。その風の壁は近づくだけで飛ばされそうなほどの風力を持っており、自分たちが外に退避できないのは明らかだった。

 

 

しかし、これだけでは終わらない。

 

 

「っつ!?」

 

「つ、冷た!!?これって、氷!!?」

 

「おい、まさか待ち構えてたってのか!!?」

 

 

 

3人が立ち止まり戸惑っている中3人の足元が……否、ビル全体が凍結した。

 

無論3人がそれを知ることはないが映像で見ている生徒やオールマイト達には、退路を塞ぐ風の壁や彼女達を凍らせた氷の全体を見ることができた。

 

 

『ビル全体を覆う様な暴風の竜巻を出すってどんだけ強力なんだよ!!?』

 

『いや、それよりビル全体を凍らせる轟もやばくない!!?』

 

『最強か!!?』

 

 

次々とモニタールームで驚きの声を上げる生徒達だが次の瞬間さらに驚くことが起きる。

 

核の部屋にいたはずの鬼灯が消えたのだ。

 

 

そして生徒達が探す中、唯一鬼灯の行き先を見つけたオールマイトは驚愕で瞳を見開いた。

 

僅か数秒足らずで5階の核の部屋から1階のビルの入り口まで移動した鬼灯は八百万達3人が気づく暇もなく首筋に手刀を落とし、3人の意識を刈り取ったのだ。

 

 

 

『ヴィランチームウィーーーン!!』

 

 

ほとんどの生徒達が最後の瞬間を見ること叶わず、初戦の戦闘訓練は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識を手放した3人が起きたのはほぼ授業が終える手前だった。

 

一部怪我人(緑谷)を出しながらも終えた戦闘訓練だが、初戦の講評は3人が起きてからとのことで、3人がモニタールームへとやってきたところで最後の講評が始まった。

 

 

 

「初戦の戦闘、MVPが誰だかわかるかな?」

 

オールマイトのこの言葉に多くのものは相手の動きを止めた轟だと応える。当然だ。

ほとんどのものはどうして3人が気絶したのかその理由すらわからないのだから。

 

 

「なるほど、みんなはそう思うか。では轟少年!今回のMVPは自分だと思うかい?」

 

「いいえ」

 

オールマイトの問いに間髪入れず否定で返せば周囲は驚きながら彼を見る。

 

「MVPは間違いなく鬼灯です」

 

そういえば全員の視線が鬼灯へと移る。

 

視線を集めた鬼灯はといえば

キヒヒヒヒ、といつものように嗤っていた。

 

 

「そうだね。今回の作戦の立案、そして3人を迅速に気絶させた大江少年が今回のMVPだろう」

 

モニタールームにおいて唯一2チームの会話を聞けていたオールマイトだけがそのことに唯一気づいていた。

 

「それよりもだ、大江少年。君はどうして3人の個性を知っていたのかな?君の個性は変形タイプの個性ではなかったかね?」

 

その中でも唯一疑問に思ったことに対し説明を求めるオールマイトに対し、別に大したことなさそうに鬼灯は答えた。

 

 

「キヒヒヒヒ、少し違いますよぉ。僕の個性は複合個性です。より正確にいえば異形、変形、発動の3タイプを含んだハイブリット型ですねぇ。説明が面倒なので役所には変形の複合個性として出してますが。まぁ、それでもあながち間違ってませんが……」

 

その答えに対し再び目大きく開いたオールマイトだが、周囲はよく理解していないようだ。

 

まぁ、個性の細かい分類なんてまだ習ってないだろう。

 

「効果をわければ、普段常時発動している異形は身体能力が超人レベルまで上昇しするもの。これのオンオフ切り替えはできないので異形型に含まれてますよぉ」

 

「次に今回使ってないのが変形がこの異形に更に付け足す形で身体能力を向上させる増強の能力です。使えば分かりやすく頭に角が生えますねぇ」

 

「そして、最後の発動。これが3人の個性がわかった理由ですね。暫定的に天眼と名付けてますが相手の個性を見抜いたり動きを予測したりするものですよ」

 

「これらの3種合わせた複合個性が僕の個性【鬼天(おにがみ)】ですよぉ」

 

キヒヒヒヒと嗤いながら呟かれたそれは父親である大江童子の個性と母親である旧姓多摩ミツネの個性を併せ持った凶悪なものだった。

 

 

 

とはいえこの個性には当然弱点も存在するが、それを知らぬ者達からすればなんだそれはと言いたくなる者だろう。

 

そもそも本来ならば個性の情報をそう簡単に漏らさないようにするものだが、こういったことも特に隠すことなくいうあたり、鬼灯らしいといえばらしいものだ。

 

 

 

「だーかーらー」

 

そして静まり返る生徒やオールマイトに対しとびきりの笑顔で彼は言う。

 

 

「始まる前から勝負は決まってたんだよぉ」

 

 

 

不敵に嗤いながらそういう彼に対し、ゾクっと全員が寒気を覚えたとだけ、ここに記しておこう。

 

 

 

 

なお、その横でもともと彼の個性を知っていた焦凍はヒシヒシと胃にダメージを受けていた。

 

 

 

 

 




感想お待ちしてます(豆腐魂)


オリ主の個性の弱点はまだ秘密。


そのうち出していきます。



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