轟け!鬼のヒーローアカデミア   作:ジャガ丸くん

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夜嵐の口調がわからない!?

半分予想を大きく交えてになるので、こんなのイナサじゃないというのはご了承ください_:(´ཀ`」 ∠):


僕のヒーローアカデミア

高校生になりとても賑やかになった。

僕はそう感じていた。

 

もちろんそれまでも十分賑やかで楽しい日常ではあった。でも、それはほとんどが家にいる間である。家にいる間は、自分の全てをさらけ出せていた。

 

自分の個性を遺憾なく発揮して行う【日常こそ戦場である(普段の修行)】は本当に楽しく心の底から笑えた。

 

そして時を過ぎるごとに気がついていく。

自分の本質が。

戦いを、闘争を望んでいることを。

 

無論ちちうえはそれに気がついている。

というか一度話したことがある。

 

その時の返答はといえば

 

『戦いを、闘争を望むのは俺たちの個性"鬼"の本質だ。だからこそ、その戦いに民を守るという意味を加えればいい』

 

と言ってくれた。

 

だから僕は今日も戦う。

増強型の使用(俺になる)のはちちうえがいる時か非常事態の時のみって言われてるけど、それでも身体を動かすのは楽しかった。

 

 

そしてそれが、高校になってからは学園でも使える。周りのほとんどは百鬼のみんなには劣るし、片手間で相手ができてしまうけどショートやイナサがいるから十分に楽しめた。

 

 

本当はちちうえと並び称されるオールマイトにも期待していたのだが、何故か酷く弱っていた。

 

そのためか、どうしてもあの人とちちうえが同等には思えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてオールマイトの薄くなっていた個性と同じ名前の個性を

 

緑谷くんが濃い名前で持っていたんだろう……

 

 

 

 

 

 

 

【第6話僕のヒーローアカデミア】

 

 

 

 

戦闘訓練後の翌日、オールマイトが雄英の教師に就任したニュースは全国を驚かせ、連日マスコミが押し寄せる騒ぎになっていた。

 

 

「あの!オールマイトについて聞かせてもらえませんか!?」

 

 

まるで人の壁

多くのマスコミによって雄英の生徒は雄英に入ることすら叶わずにいた。

 

 

少し離れたところでほかの生徒がマスコミに捕まってるのがわかる。

 

 

「あれ……面倒だな」

 

「キヒヒヒヒ、だねぇ。飛び越えよっか」

 

そう言って思いっきり2人は足に力を込めると、歩道を破壊しないように力を微調整し一気に跳躍した。

 

 

「「「「な、なんだぁあああ!!?」」」」

 

マスコミ達や野次馬、生徒達が驚く中

 

僕とショートは本来入る位置ではない場所から雄英へと入る。本来ならば警告音や防衛システムが発生するが、学生証を持っているが故にそのシステムはスルーされる。らしい。

 

 

 

「とーちゃくぅ」

 

「嫌な注目浴びたがな」

 

そう言いながらしかめっ面をするショートと共に僕は教室へと歩いていった。

 

 

 

生徒全員が席に着席し、ホームルームが始まる。それと同時に相澤くんが入ってきた。なんでもこの人は昔ちちうえが鍛えていたようで、近接戦闘を百鬼のヒーローと並ぶくらい鍛えているらしい。

 

個性が個性だけに生身による近接戦闘が必須なのはわかるけど、ここまでのレベルに鍛える。やっぱりちちうえはすごい。

 

 

「昨日の戦闘訓練、お疲れ。Vと成績見させてもらった」

 

パタンと出席簿を教卓へ置くと視線を生徒へと移す。

 

 

「爆豪、おまえもうガキみてえなマネはするな。能力はあるんだから」

 

 

「わかってる。」

 

 

指摘された爆豪は俯きながらも返す。

 

 

 

「緑谷はまた保健室行きか。個性の制御、前も言ったができないじゃ話にならない。それができればやれることは多い。焦れよ緑谷。」

 

 

「……っはい!」

 

 

次に指摘された緑谷はバツの悪そうに返事をした。

 

 

 

「そんで最後に大江、轟、夜嵐」

 

「「「はい?」」」

 

まさか呼ばれると思ってなかった僕やショート、イナサは疑問符を浮かべながら首を傾げた。

 

 

「Vを見たがお前達の実力ははっきりいってほかの奴らと乖離してる。が、だからって学べることがないわけじゃない。慢心するなよ」

 

 

「「「はい!」」」

 

どうやら咎めることではなく注意らしい。

慢心するつもりはないが、それでもちちうえも認めている人からの忠告である。

しっかりと心に留めておこう。

 

 

さてと、僕らに忠告をし終えた相澤くんはトントンと教卓を叩くと本題に入った。

 

「急で悪いが、今日は君らに……学級委員長を決めてもらう」

 

「マジで突然学校っぽいのきたー!!」

 

 

相澤くんの一言でみんな大いに盛り上がった。一方僕はといえば、それほどまでに心躍っていなかった。視線を移せばショートもあまり表情に変化はない。イナサは……盛り上がっていた。それはもう目に見えて。

 

それもそのはず、ヒーロー科では委員長とはクラスのリーダーそのものであり、他を牽引するというトップヒーローの下地を鍛えることができる重要なポジションだからだ。

 

僕やショートのようにヒーローの資格を取れば就職口がほぼ確定している身とは違いほかの面々からすれば是非ともなりたい職だろう。

 

まぁ、僕も百鬼をいずれ継ぐ際に必要といえば必要なスキルなのだが。どうも心踊らない。

 

「静粛にしたまえ!」

 

そんなことを考えていれば、一際大きな声飯田くんがあげた。

 

「多を牽引する重大な役職だぞ!やりたい者がやれる職ではない!他人からの信頼あって初めて務まる政務!故にその資格たる証明が必要!!!ここは民主主義に則り……投票で決めるべきだ!!!!」

 

それは腕を天にまっすぐと伸ばし、自身が委員長をやりたいという思いに満ち溢れながらの発言だった。

 

天高くそびえ立ってるなぁ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ委員長は夜嵐。副委員長は緑谷な」

 

 

「わかっていたさ。さすがに聖職……」

 

 

完全に飯田くんは燃え尽きていた。

 

 

 

結果はイナサが3票、緑谷くんが3票

 

ほかは僕、ショート、飯田くん、麗日さんが0票でほかのみんなが1票。

 

おそらく僕とショートがイナサに入れてほかの2人が緑谷くんに入れたのだろう。

 

最終的にはじゃんけんの結果イナサが委員長に落ち着いた。

 

熱血で礼儀正しい。

行き過ぎ感はあるけど良い委員長になると思うな。

 

キヒヒヒヒヒ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっかー、鬼灯と焦凍だったんだな。ありがとな!!!」

 

 

ガツガツと目の前でカツ丼を頬張るイナサはいつも以上に上機嫌である。

カツ丼も瞬く間になくなり、丼の山が出来始めていた。

 

かという僕も好物のかき揚げ丼をイナサとほぼ同量食べている。

 

 

その横ではショートが蕎麦を啜っていた。

さらりとショートの皿からシソの天ぷらをフェードアウトし、こちらのかき揚げをフェードインする。

 

一瞬睨まれたが、かき揚げが来たからか、軽くため息を吐く程度で特に何か言ってくることはなかった。

 

 

うむ。シソうまうま……

 

 

 

そうして昼食を堪能していると……

 

 

 

 

 

ウーーーーーーーーン

 

 

警報?

 

 

『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください』

 

 

 

それを聞いた生徒は、理解したものから出口へ我先にと走り出した。

 

生徒の殆どが食事をしていた食堂は、たちまちてんやわんやの大騒ぎ。

 

うーむ。このかき揚げのタレが美味いこと美味いことって、ふざけてる暇でもないかな。

 

上級生の話から察するに、校舎内まで誰かが侵入してきたらしい。

僕たちは人が多い出口に向かったところで直ぐには出られないと判断し、何か状況が分からないかと窓に近づく。

 

「あれって…」

 

窓の外にはテレビカメラやマイクを持った大人たちが大勢いた。

 

その中には今朝見た記者も居て、ゲートの前に集まっていた報道陣だということが分かる。

 

隣のショートやイナサも、不愉快そうに眉を顰めていた。当然だろう。彼らがやっているのは言ってしまえば不法侵入だ。

 

 

「はぁ……あのマスコミも民。けど意味守るべきは周りの民か……」

 

 

そう呟くとごくんと水を飲み込み、口内を整えた。

 

「キヒヒヒヒ。イナサ、ショート。このままだと怪我人出る。だから……止めるよ。騒動」

 

「おう!」

「ああ」

 

 

そう言って僕らは動き出す

 

 

「でもどうするんだぁ?」

 

とは言ったもののどうやって沈めるかイナサが首をかしげるが……

 

 

「大丈夫……侵入者がマスコミってわかればみんな落ち着く」

 

だから……

 

 

そう言って僕ら拳を引き正拳突きの構えを取る。

 

「だから、それをみんなに教えてあげれば良い。視線を集めた上で」

 

「???視線を集めるったってどうやって?というかなんで拳を引いてるんだ?」

 

わけがわからないよ、とばかりに首をかしげるイナサに対し、僕がやろうとしてることを理解したのかそそくさっと、避難したショートがイナサに答えた。

 

「要はイナサお前が目立つ位置まで行って叫べって事だ。委員長だろ」

 

「おお!それならわかりやすいっス!でも何処で?」

 

「大丈夫、目立つとこまで……僕が飛ばすから……さぁぁあああ!!!」

 

「ごほぉぉおおおお」

 

 

そうして事情を説明した瞬間引いていた拳を一気に突き出し、イナサを殴りつけた。

殴られたイナサはそのまま飛んでいき、非常扉の上、ちょうど非常口の目印となるマークの位置に飛んでいく。

 

「そういうことかよぉぉぉおおおおお!?」

 

途中理解したのか声を上げながらビターーンとちょうど非常口と同じマークで張り付いた。

 

「みなさーーーん!!!大丈夫っス!!来てるのはただのマスコミッス!今先生方が対処してるんで心配は無用っス!!!みんなは鬼アツい雄英の生徒なんすから、自信を持って落ち着いて行動すればいいんスよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、良い活躍だったね!非常口委員長!」

 

「良い非常口だったぞ!」

 

「あれほど見事な非常口は見たことないな」

 

 

 

「鬼灯ぃぃいいい!!あだ名が非常口はさすがに嫌っスよぉぉおおおお!!!?」

 

 

 

その後マスコミは警察の到着により引き上げて行ったが、今回の騒動で最も目立ち活躍したイナサはというと、ステキなあだ名を貰っていた。

 

 

「キヒヒヒヒ、非常口イナサ。良いヒーロー名になると思わない?」

 

「もっと熱くてカッコいいヒーロー名がいいっスよ!!??」

 

 

キヒヒヒヒと嗤う僕に対して、イナサは必死になってくる。

その隣ではイナサに可哀想な視線を向けるショートがいた。

 

 

やっぱり、ここは……

学校でも楽しいところだ。

 

 




感想お待ちしてます(豆腐魂)

1日に6話投稿やりきったぜ_:(´ཀ`」 ∠):
昨夜思いついたこのストーリー。
ストック無しで6話書き切るという。
*ストック貯めれない典型的な人だな自分(確信)
取り敢えず書けたら投稿を繰り返していくであります!

ではまた明日!ノシ

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