あれから2年が経った。
私は今、8歳らしい。
この2年で、私はさまざまなことを知り、学んできた。
まず、私が住んでいるところ。
ハーデン=ヴュルテンベルク駐屯特殊作戦師団。
ドイツ連邦陸軍にお世話になっている。
初めて知り、理解した時の最初に抱いた感想。
色々おかしい。
私は、IS(インフィニット・ストラトス)の登場によって不要とされた、『人間兵器育成計画』の生き残りらしい。
コンセプトは『個人で一個師団以上の戦力を持つ、従順な兵士の作成と育成』つまり、私に生みの親はおらず、所謂デザインチャイルドというものである。ISは女性にしか反応しないことから、男の兵士の需要が下がり、女性優遇政策が推し進められたことで、私は文字通り『廃棄品』という扱いになった。ということだ。
私個人に対しては何も思うところはない。しかし、廃棄され、消えていったやつら。そのことを思うと、ISよりも、あの計画の首謀者に対して怒りがこみ上げる。
話を戻す。
特殊作戦師団にお世話になっているということは、私を救出した人達もとんでもない集団なのではと文字が分かるようになってから考えて、そして実際予想通りだった。
私を救出した部隊は、『ドイツ連邦陸軍特殊作戦師団コマンドー中隊第一小隊』とかいうらしい。
そして、皆さんとてもフランク?な方々なのか、私に戦闘の術を教えてくる。
一度、「どうしてそこまで教えてくるのか」と聞いたところ、
「スポンジのように技術を吸収していくところを見るのが面白いから」と返ってきた。
私の家族は私を含めて6人いる。
まず、『家族』発言をした大男。
名前をブルーノ=ヴァルター。階級は少将。ドイツ連邦陸軍男性陣の事実上トップであり、部下からの信頼が厚く、ISの登場後の女尊男卑の風潮の中でも珍しい、男性幹部。通称ブルーノ少将。
隊員はそれぞれ、
ルッツ=ケール
ベネディクト=ビュルゲナー
ヨアヒム=ホールマン
マルコ=エンデ
ブルーノ少将の部隊はこれだけしかいないが、駐屯地内にはまだ男性が多くおり、遊ばれている。
私の出生も相まって、教えれば教えるほどスポンジのように技術を吸収していく私をたいそう気に入られたらしく、暇があれば遊びと称して訓練紛いのことをやらせてくる。
そんな良くも悪くも遠慮を知らない軍人に囲まれて2年育ち(まさか遊びで血反吐を吐くことになるとは思いもしなかったが)、もともと計画のため、物心ついても言葉もまともに教えられず、銃の扱いばかり教えられてきたこともあって、私の能力も格段に向上していった。
言い忘れていたが、私の名前はフェルテン=ヴァルター。
所属はドイツ連邦陸軍特殊作戦師団コマンドー中隊第一小隊。
若干8歳ながら、少将によって軍人になった。以後、よろしく。
フェルテン=ヴァルター
今作の主人公。シュヴァルツヴァルトの地下に隠されていた施設にてデザインチャイルドとして生まれる。
銀髪緑眼の男。かなりの美形であるが、初登場時は煤や土、垢などで汚れていたため、わからなかった。通称フェルト
使用武器
・L96A1 ラプアマグナム 10+1発 キリングレンジ1860m
・UMP 9mm 30+1発
・VP9 9mm 15+1発
・Feldmesser78 ブラックシース
・カランビットナイフ ブラック
女性優遇政策によって軍人が解雇されたことで大量の火器が余り、それをブルーノ少将がかき集めた。故に、駐屯地には大量の火器、弾薬が保管されている。