くらいの感覚でお願いします。
午前5時
私の1日は、家族を叩き起こすことから始まる。
2年という長いようで短かった期間に、私は多くのことができるようになった。
私の家族の皆はとにかくズボラである。
掃除洗濯はやらず、食事は溜め込んだ戦闘糧食。朝起きる時間も、仕事がある日はシャキッと予定通り起きるが、普段は時間になっても夢の中にいる。
私は初め絶句した。
そのため、朝一に叩き起こすことにしたのだ。
しかし、普通に起こしても起きるわけがない。そこで、
「でぇぇ……りゃあ!!!」
私は家族一人一人の顔面に拳を振り下ろす。
ガシィ!!!
当然、危機感を感じて拳を掴み、反撃を試みる寝坊助。
「グーテンモーゲン!」
私がそう言うと、いつも決まって
「なぁ、その起こし方やめてくれないか。これじゃあ朝が怖くてねれないよ」
「私としては起こさなくていいから大歓迎ですよ」
のやり取りを笑顔でする。これと似たことを1日5セット。
全員叩き起こしたら、食堂へ行く。
午前6時
「おう、嬢ちゃん。今日もわざわざ起こしてきたのかい?そんな奴らほっとけばいいのにさ」
「お、嬢ちゃん!今日も可愛いねぇ!で、どうさ?今日暇かい?暇なら遊ぼうぜ!今日俺1日中暇で暇で」
「これでも家族ですからね。そうもいかないんですよ。今日はちょっとレーン行くんです。すいません。あと、私男です」
食堂に行くと、大抵何人かに絡まれる。そして、私の見た目が女に見えなくもないことから、『嬢ちゃん』呼びしてくる人が数人。
叩き起こした五人は眠たげな目で朝食を摂る。食後のコーヒーで眼を覚ますのがいつもの。苦味にはもう慣れて、最近では美味しくも感じられてきた。ふふん。どうだ、大人だろう?
午前8時
軍服(特注)に着替え、L96A1を持ち、狙撃用レーンへ行く。
弾を100発ほど受け取り、バイポッドを立て、スコープの倍率を調整し、弾をこめる。的との距離は1200m。風は南東3m弱。風を感じ、1発1発的の頭部を狙って撃つ。10発撃って空いた穴は1つ。つまりワンホールショット。スイッチを操作し、距離を1500mに。風が強まってきた。計算し、撃つ。少しずれた気がする。手応えが甘い。調整し、もう一度。狙い通り。ここから少しずつ距離を長くしていく。今日は調子が良い。
正午
4時間続けて撃ってしまった。弾薬が潤沢にあるとはいえ、流石に250発は多すぎた。反省。
昼食を摂りにいく。ISが飛んでいるのを見つけた。本当に飛べるものなんだな。あ、落ちた。
午後1時
マルコさんを呼びにいく。ナイフ術の訓練すると言っていたのに、来ない。どこにいるのやら。
午後2時
見つけた。弾薬庫で寝てる。なんてことだ。なるほど道理で見つからないわけだ。さすがマルコさん。昼寝の天才だ。ナイフ片手に近づき、頭の横に振り下ろす。殺気に気づいたマルコさん。首を傾けてすぐさまナイフを抜き、私の首めがけて振る。ナイフを持った手首を掴み、殴ることでナイフを落とさせ、心臓部にそっと当てる。私の勝ち。
いや、違った。マルコさんはもう片方の手にハンドガンを構えている。セーフティはかかってない。引き分け。
「成長したなぁ」
「まだまだですよ。勝率5割届いてませんし」
「いやいや、2年でこれはすごいさ」
「それはどうも。ところで、マルコさん?」
「なんだい?」
「どうして逃げようとするんですか?」
「いや、ねぇ、、、許して?」
「許しません(ニッコリ)」
午後6時
あれから、暇な人達が群がり、大乱闘にまで発展し、終いにはシュヴァルツヴァルトに行くぞとまで言う始末。こっそり抜け出し、夕食へ。皆さん元気そうで何より。でもいい時間には帰ってきてくださいね?ご飯が無駄になっちゃいます。
午後7時
夜間狙撃訓練。暗視スコープを覗き、1500m先の的を撃つ。的中。午前の反省を生かし、50発で終わろう。
午後10時
シャワーを済ませ、大部屋へ。何故行くかというと、いつも何かやっているから賑やかなのだ。今日はポーカーらしい。
「お、やるかいフェルト?」
やってやろう。
結果勝ちもせず、負けもせず。
午後11時
就寝。酒呑みの大人達がうるさいが、慣れれば気にならない。というか気にしてたら保たない。
「「おやすみ」」
おやすみなさい。
次、時間飛びます。