「迷子の迷子の神主さん。あなたの神社(おうち)はどこですか」 作:Veruhu
今まで激しく感じていた悪寒が収まり、精神の安定を感じる。生命の危機から、救ってもらえたのだ。しかしあの人は
――――――――やはり此処は、普通の場所では無いようだ。
俺がそう考えていると、私を助けてくれた人は俺の目の前に降り立った。俺はその命の恩人である人に対して、最大限の感謝を述べようと顔を上げた。
「
巫女服? 巫女さん? でもなんだこの格好……。バイト巫女か? コスプレか?
ん? ん!? んんんんんんんんんんんんんんんんんんん!?!?!?!?
「な、なによ……」
俺はそのあまりの恰好に驚いて、目を回しながらその
でも、でもっ! だって、だってっ!!
脇がッ! 脇が見えてるうううううううううううううう! エロイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!
やべぇ……鼻血出そう。
「ご」
「ご?」
「ごちそうさまです」
「…………」
――――スタ、スタ、スタ、スパコーンッ!
「ほげぇっ!」
その巫女さんは、こちらに歩いてくると棒のようなもので俺の顔を横なぎに殴った。視界に星が散り、地面に倒れ伏す。
「キモイ」
巫女さんは倒れこんだ俺を、俗物を見るかのような冷たい目で睨み、自分の体を守るかのように後ずさる。
止めて! そんな目で見ないで! ご褒美……もとい、俺のライフはもうゼロよ!
「はぁ……。助けたのは間違いだったようね……」
巫女さんは、ため息を吐きつつ右手で頭を抱えた。
「あぁ、いやっ! あの! さ、先ほどは助けて頂き、誠にありがとうございました……。貴女が居なければ、今頃私もどうなっていたことか」
俺は、命の恩人に対して、あまりに失礼な真似をしてしまったことに気が付き、地面ではあったが合手礼にて礼を申した。
「たまたまよ、たまたま。いつもだったら放っておいたかもしれないわ。だって真夜中に森に入ってるんだから、
「はぁ……」
巫女さんは呆れたように肩をすくめた。
「……それで、
「わ、私は……」
俺は自己紹介をしようと頭を捻った。しかし
――――頭に
名前を思い出そうとすると、
では、俺は何処の人間だ。
だめだ、
「私は……私は…………お、俺は……俺は……いったい……」
――――――――
「ふーん、やっぱり外の人間なのかもね。外の世界はだいぶ進んでるって聞いてたけど、そんな古い恰好して、大したこと無いのかしら」
「あ、あの……。すみません……」
俺は、自分が誰なのかを言うことができず、謝ることしかできなかった。
「はぁ……、いいのよ。たまにあるのよね、外の人間がこっちに紛れ込むことが。大抵は
「ゆ、ゆかり?」
巫女さんは、目をつぶり両手を腰に当てた。
「知らなくて当然……か。私を気持ち悪い目で見たのも、仕方がないのかもしれないわね」
巫女さんは、面倒そうに目を開けて俺を見ると、つまらなさそうに話す。
「――――私は、