……朝が来た。
俺の名前は中谷陽介。普通の高校二年生だ。
俺にとっては地獄の朝なのだが、なぜかというと「陽く~ん♪」この
けたたましくもほんわかな声が聞こえてくるからだ。
「おはよう!陽君!」
「ああ…おはよう」
俺をおこしに来たこの女は幼馴染の桜井明日香。幼いころからの付き合いである。
このように海外にいる両親の代わりに起こしに来てくれたり、飯を作ってくれたりするので正直助かってはいるのだが。
「ほら、早く食べて!じゃないと遅刻しちゃうよ~」
「わかってるよ…いただきます、今日も上手いな」
「ふふ、ありがとう!未来の旦那様!」 「え?」
……だがしかし、最近は少し言動がおかしい。大丈夫だろうか。
今は学校に登校しているのだが…
ちなみに、今向かっている高校は蘭上学園という。全国から受験生が集まるマンモス校……らしいが、俺自身はあまり興味がない。
「おはよう明日香ちゃん!そして陽介も!」
「うん!おはよう海君!」
さて、俺と明日香に挨拶をしたこの男は成宮海。もう一人の幼馴染だ。
こいつも良いやつではあるのだが……
「いやー明日香ちゃんも痩せすぎだよ!や・せ・す・ぎ!」
デブ専という特殊な性癖の持ち主なので、イケメンという特性が生かされない。
「はあ……早く行かねえと遅刻すんぞ」
「ふっやっぱ陽介もツンデレだよな!」
「あ?」
「すんませんでした」
「あはは……」
これがいつもの登校風景だ。
「おはよう~」
「おはよう!」
教室に入ると、いつも明日香と海は何人かに挨拶される。
俺は……察してくれ。べっ別に悲しくなんてないんだからね!
「おはよう、石垣君……どうしたの?いつもより黄昏てるけど」
「ああ……いや、なんでもない」
俺に話しかけてきた男は霧生浩輔。名前に反して、かなり中世的な顔立ちをしているクラスメイトだ。
「分かった。桜井さんと成宮君は挨拶されたのに、中谷君だけ挨拶されなかったからでしょ」
「まあそんなとこ」
すべてお見通しらしい。まあ、ぼやいてても友達が増えるわけでもないし、神がチートの如くコミュニケーションを授けてくれるわけでもないのだが。
「ちょっと陽君元気ないよー?大丈夫」
「だから大丈夫だって…まるで母親みてーだな」
「お!また陽介と明日香ちゃんの夫婦漫才が始まったぞ!」
やめて、そんなこと言ってたらあの二人が反応してきちゃうでしょうが!
「そ、そんな夫婦だなんて…」
いや、だからなんでそんなにお前は顔を赤らめてるの?…どうせあの二人は昼休みに来るだろうからな~…帰りてえ。
「は~いみなさーんHRを始めますよ~」
うちの担任の今泉千秋先生が来た。一日が始まる。
いかがだったでしょうか。
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