……さて、俺は今校長室にいるわけだが、一体何を言われるんだろう…
流石に退学とかはないと思うが…だ、大丈夫だよね?
…心配になってきた。
「さて、中谷君?貴方は何故自分が呼ばれたか分かりますか?」
「は、はあ。まあなんとなくは」
「まあ分かっているとは思うけど、先日の屋上での事件、今泉先生から聞いたのですが、職員会議でも問題になりました」
まあそりゃそうだろうな…浩輔から聞いた限りだと、海が結構無理したらしからな。
暴力事件にはなっちゃうか…
ていうか、俺初めて校長先生と会ったんだけど。校長先生行事の時も挨拶に来ないからな。
「はは、まあ私にも色々と事情があるのですよ」
……心読まれてるし。どうやら俺の周りの人達には常識が通じないようだ。
「ちょっと校長先生!脱線してますよ!」
「ああ、ごめんなさい。…それで中谷君には事件について少しお聞きしたいことがあるんですけど、よろしいですか?」
「あ、はい。まあそれくらいなら」
とは言ったものの、今はもう学活も終わって一時間目も始まってる。
明日香に海、浩輔も心配してるだろうなあ…
て、俺はいつからこんな考えを持つようになったんだ?
「?中谷君、どうかしましたか?」
いけない、いけない。考え事に没頭してしまったらしい。
「…まあいいでしょう、では中谷君、数人の男子生徒に絡まれた理由は桜井明日香さん、那倉茉菜さん、鳴河優里さんの三人と中谷君が仲良くしていることが原因ですか?」
……ん?なんか違う話になっていってないか?
「はい、自分はそう考えています」
まあ校長先生が言っている事は事実だから肯定はしておこう。
「…そう、分かりました」
…何が分かったのか知らないが、嫌な予感がしてきた。
「中谷君、貴方には必ずその三人のだれかと恋仲になっていただきます」
「はい、わかりま…ん?」
ちょっと待て、今この人はなんて言った?
恋仲?それってつまり…
「え、えええええええ!」
「ちょ、ちょっと中谷君、校長室では静かに!」
「あ、す、すいません」
そういう千秋先生も、困惑した表情を浮かべている。
いやいや、付き合えって言われても…
「…つまり、三人の中の誰かと付き合えば、今回のような事件も少なくなるのでは、という話ですよ」
…少なく、ね。まあ俺も全て無くなるとは思っちゃいないが。
「でも、誰かと付き合う事によって、後の二人が悲しむ事にならないですか?」
「あら、良く考えているんですね。その通りだと思いますが、わが校としては、これ以上は面倒を見切れないのです。ああでも、屋上の事件については、とりあえず不問という事にしておきました」
…随分と無責任なんだな。
まあ、不問にしてもらっただけよしとするか…俺に海を咎める権利もない。
むしろ助けてもらった立場だからなぁ。
…にしても随分大きな問題を押し付けられたなあー。
結局、教室に戻る事が出来たのは、一時間目が終わってからだった。
「あ、陽君!大丈夫だった?」
「すまん陽介…俺がもっと穏便に解決出来てれば、大事にはならなかったのに…」
「いや、海の所為じゃない。むしろお前は助けてくれただろーが」
さて、校長先生に言われた事を、明日香達に伝える訳にもいかないしな。
……どうしようか。
いかがだったでしょうか。
今回はほぼ説明回みたいになっちゃいました。
誤字、脱字アドバイスお待ちしています。