泥濘の中に眠る   作:ペンギン隊長

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読めない墓標3

 

 

 

本丸内を探索していた二人は、ある部屋の前に蹲るようにして座り込んでいる影を見つけた。小鳥が近付けば瘴気が薄れ、少し姿が見えるようになる。僅かに碧みを帯びた黒髪の青年が、辛そうに険しい顔で目を閉じている。

「大丈夫…ではなさそうだね。動ける?手入れしよう」

「ぐ、うぅ…兄者…」

青年は呻いて僅かに目を開ける。目蓋の間から覗く瞳の色は真紅。小鳥にぺちぺち頬を叩かれ、視線を向けた。

「兄者に…危害を加える事は…俺が許さん…」

青年はそう言って刀を抜こうとする。小鳥は目をぱちくりさせて首を傾げた。

「んー、その兄者?さんも近くに居るのかな。その人も一緒に手入れした方がいい?」

「小鳥、下がってください」

数珠丸が警戒心たっぷりに青年を見る。

「彼は戦意を喪っていません」

「でも戦わなきゃいけない訳じゃないよ。…ええと、んー…弟君?僕は君と兄者さんに危害を加えるつもりはないよ。だから無理しないで、ね?」

「なんなのだ、お前は…俺と兄者に何の用なのだ…」

「別に用とかじゃないけど、辛そうな人を放っておけないよ。…僕は小鳥。君は?」

「………膝丸だ」

「膝丸、沢山頑張ったんだね。えらいえらい」

小鳥は膝丸の頭を撫でた。膝丸は瞠目する。思わず、刀から手が離れる。

「無理しないでちゃんと休まないと壊れちゃうよ。だから手入れしよう、ね?」

「…俺は、兄者を守らねばならないのだ。兄者は酷い怪我を負っていて、このままでは折れてしまいそうだったのだ、だから」

「じゃあ、その兄者さんも一緒に手入れしよう?それならいいでしょう?」

 

 

膝丸の座り込んでいた戸の中に、重傷の太刀がぽつんとあった。顕現が解けてしまっているだけで、折れてはいない。太刀を大事そうにぎゅっと抱えた膝丸を連れて、一行は手入れ部屋に戻った。三日月と鶴丸の手入れは終わっていない。膝丸と太刀を預けると、手入れ部屋は埋まってしまった。

「…手入れって、すごく時間がかかるものなんだね」

「ええ。…手伝い札というものを使えば、時間を短縮する事も可能ですが」

「そうなの?」

式神が、もしかしたら鍛錬所に手伝い札があるかもしれないと伝えてきた。

「そっか。じゃあ、探してみるよ。…多分、他の刀剣も怪我してるんだよね?」

「…その可能性は高いでしょうね」

 

 

 

鍛錬所を探しあるいていた二人の前に、二つの影が立ち塞がる。小鳥の浄化で瘴気が薄れ、その二人が二人とも随分背が高い事が判る。二振りは金色の瞳で小鳥を見おろした。

「…小せぇな。こんなこんまいのが新しい主なのか?」

「…少なくとも我らを振るえるようには見えませんな」

「んー…僕は小鳥だよ。あなたたちは?」

「俺は天下三名槍が一振り、日本号だ」

「…同じく、三名槍が一つ、蜻蛉切」

「日本号と蜻蛉切だね」

「…主に何か用ですか」

数珠丸は警戒心たっぷりに二槍を見た。日本号はそれを鼻で笑う。

「別に斬ったり突いたりはしねぇよ。ただちょいとばかし新しい審神者がどんな奴か見にきただけだ。三日月の奴に斬られて逃げかえったりはしないみたいだからな」

「どんな、って言われても、僕は特筆事項も特にない、一般人に毛の生えたような審神者だと思うんだけど」

本気でそう言っているらしい小鳥に、三振りは何とも言えない顔をする。正直な所、瘴気に満ちたこの本丸で普通に活動できる時点で普通ではない。日本号に物言いたげな視線を向けられ、数珠丸は首を振った。

「…ならそんな審神者にこの俺が従うと思うのか?」

「さあ。僕、まだちゃんと従えられるだけの知識とかないみたいだし、無理に従えようとは思わないし、嫌々従ってくれなくても別にいいし。とりあえず此処を浄化しろとしか言われてないしね。僕、余計な仕事はしない主義なんだ」

「そいつは志が低いんじゃないか?」

「目の前のタスクから着実に片付けていくしかないでしょ、こういう時は。焦ってどうなるものでもないだろうし」

日本号はすっと目を細めた。

「あ、二人も必要なら手入れするよ。…っていっても、手伝い札みつけてこないと、今すぐはできないんだけど」

「手伝い札、ですか」

「手入れ部屋の式神さんが、鍛錬所にあるかもしれない、って教えてくれたから」

「…まあ、使い切られてなければあそこだろうなぁ」

「主は熱心に鍛刀をしておられましたからな」

「手伝い札って鍛刀の時も使うんだ?」

まあ、使わなきゃそっちに持っていかないだろうけど。

「…そんな事も知らねぇのか」

「鍛刀は禁止令出されてるしね」

 

 

「そういえば、刀剣男士って刀だけじゃないんだね」

さんめーそーは知らないけど、蜻蛉切が槍なのは知ってるよ。

「ええ、槍と薙刀が……刀剣男士にはどんな種類があるのか、知っていますか?」

「え?えーと……あ、太刀」

「はい」

「・・・」

「…やはりあなたの担当官は絞め上げましょう」

ぶわりと、猫が毛を逆立てるように数珠丸の髪が広がっている。小鳥はきょとんと目を瞬かせた。

「恒次、担当さんに対する殺意高いよね」

「…修行が足りず、お恥ずかしい限りです」

日本号は訝しげな顔をしている。

「何だ?そのちみっこの出来が悪いってことじゃないのか」

研修も真面目にやってないって事だろう?

「けんしゅう?」

小鳥は首を傾げて考える、

「んー、んー…本部で三時間くらい先輩に呪術の使い方レクチャーしてもらったやつ?」

「さんじかん」

「審神者の採用試験で合格して、その日の内に教えてもらったから、多分そんなもんだったと思うけど。日は暮れてなかったし」

それから明日また来てくださいって言われて、行ったら詳しい事は本丸で教わってくださいねー、って感じだった。

「おい、おい待て、まず見習いで一月くらい他の審神者について学んでからなるもんじゃないのか」

「んー…恒次のところにいたのは一月くらいだったよね?」

「…あれは見習いとも研修とも言えません」

数珠丸は静かに首を振った。

「そもそもあの本丸には私以外いませんでしたからね」

「…。…なんだ、"お仲間"か」

ゆらりと瘴気が立ち昇る。

「私は浄化が終わっていますので、元、と付けてください」

「…たった一月の付き合いなんだろ?」

「いえ、一週間で終わりましたよ」

「はァ?」

「?」

「小鳥」

数珠丸は小鳥を抱き上げて日本号の前に差しだす。

「頭を撫でてあげてください」

「?うん。いいこいいこ」

小鳥の触れた所から浄化の霊力が伝わり、日本号の躯を清める。日本号は瞠目した後、すっと目を細める。

「…俺は、"いい子"じゃあないと思うぜ」

「がんばったね、えらいえらい、とかの方が良かった?」

「・・・」

「…。良い子ちゃんなのはあっちだ。真面目通り越して堅物だがな」

「…それは私の事を言っているのか、日本号」

「事実だろう?」

「んー…蜻蛉切もなでなでする?」

「は?」

「おー、やってやれよ」

日本号が蜻蛉切を小鳥の方に押しやるので小鳥はその頭を撫でた。

「いいこいいこ」

蜻蛉切はぽかんとした後、僅かにはにかむような顔で目を閉じた。

 

 

 

 

鍛錬所には、20枚ほどの手伝い札があった。二槍と共にそれを持って戻ると、鶴丸が微妙な顔をした。

「…君らも来たのか。というか、御手杵は一緒じゃないんだな」

「あいつは傷が深くて保ってられなかった方だからな。…まあ、瘴気がある程度晴れれば自分で起きてくるかもしれねぇが」

「見ないと思ったら解けてたのか。てっきりあいつは保ってるものだと思ってたんだが」

「無茶言うなよ。あいつは練度も程々くらいだぞ」

「手伝い札と手入れはどうする?とりあえず、使えるだけ使っちゃう?」

「…俺は札はいい。そう重い傷でもなかったしな」

「…資材は足りるのですか?」

「え?んー…わかんない。そもそも今どのくらいあるのかわからないし」

「…まあ、手入れだけならなんとか足りるんじゃないか。政府からの供給も再開されたらしいしな」

「俺とそこの兄弟は札を使ってもらって良いか。長くかかるからな」

「式神さんに渡せばいいのかな」

小鳥は三日月と源氏兄弟の手入れをしている式神に札を差し出す。

「…ま俺も手入れは受けておくか」

「怪我の内には入りませんが…必要であるなら」

槍二振りが代わりに手入れに入る。

「それで、童子はまた他の刀を探しにゆくのか?」

「んー…一応、その方がいいかな、とは思ってるけど」

「では、俺もそれに同行しよう」

「…どういうつもりですか、三日月殿」

「別に、何を企んでいるというわけでもない。お前達は本丸の中は不案内だろう。共に回るものがおる方が良いと思ってな」

「・・・」

「ん、手を貸してくれるなら助かる。俺は体が小さいから、相手によっては肘おきみたいになっちゃうし」

膝丸を連れてきた時の話である。

「…まあ、今顕現が解けてない奴でお前より小さいのは…蛍丸くらいだろうな」

「蛍丸は手を借りる必要がある程の傷ではなかったと思いますが」

「…というより、手を借りねばならない程の傷で顕現が解けておらなんだのは膝丸くらいだろうなぁ」

今より瘴気が薄くなれば自分で起きてくる可能性自体はあるが。

 

 

 

「…こちらの二振りはどちらも脇差ですね」

「…骨喰と鯰尾か。折れてはいないようで幸いだ」

「わきざし」

小鳥はきょとんとする。

数珠丸は顕現の解けた刀剣を回収する際、銘や号はともかく、種別を告げる事にしていた。三日月は僅かに不思議そうな顔をしながらも口にはしない。

「短めの刀が脇差?」

「…ええ、一尺以上、二尺未満のものを言います。…が、二尺なくとも打刀として顕現されている方もいますので、絶対ではありませんね」

「まあ、長さの目安はあれど、どう扱われたか、どのような拵えを付けているか、での自己申告のようなものだからなあ。打刀と太刀、打刀と脇差の違いは刀としてはそう大きなものではないな」

磨り上げて短くなったものもいるしな。

「んー…じゃあ、刀剣男士としては違うの?」

「太刀は夜目が利かんからなあ」

「脇差と短刀は夜戦や室内戦で有利に立ち回る事が出来るそうです。逆に、太刀以上は不利になりますね」

「刃が長いと、室内じゃ取り回し悪そうだもんね…」

「それでも、野外の夜戦であれば力押しできてしまうものもいるのだがな。いや、寧ろその場合は足の遅いのが難点という風だな」

「それと、刀種によって装備できる刀装が違うのですが…この話は次の機会にした方が良さそうですね」

「とうそう」

「出陣の時には必須の物だが、今は出られるものがおらんからなぁ」

「んー…三ヶ月までは、ある程度ノルマを待ってもらえるってこんのすけが言ってた」

それが一つの区切りと言う事なのだろう。

 

 

 

「…おや」

「でっかい」

「…あなたが新しい審神者ですか。随分小さいのですね」

「小鳥だよ」

「私は太郎太刀。…そして、こちらは次郎太刀です」

太郎はそう言って傍らの大太刀を撫でる。細められた赤目には労わりの色がある。

「んーと、太郎と次郎って呼んでいいのかな」

「構いませんよ」

「太郎と次郎は手入れはいる?」

「…私も次郎たちも無傷ではありませんね」

「大太刀は生存が高い分受けられる傷が多くなるからなぁ」

 

 

「よくがんばりました」

小鳥は太郎の頭を撫でる。太郎は思わず瞠目した。しかし、その手を拒みはしなかった。目を伏せて言う。

「…憐れんでいるのですか?」

「憐れむ…何で?」

「・・・」

 

 

 

「俺も撫でてみるか?」

三日月はすっと頭を下げる。小鳥はきょとんとした後、手を伸ばして三日月の頭を撫でた。

「いいこいいこ」

「俺は良い子ではないぞ」

「じゃあ、悪い子なの?」

「…あぁ、俺は"悪い子"かもしれんなぁ」

 

 

 

「・・・」

片目を隠した青年が、開いた戸に反応したようにそちらを見た。赤い瞳が白髪越しに小鳥と数珠丸を見る。

「…数珠丸か」

「…鶯丸殿、ですか?」

「ああ。…それが新しい審神者か。何の用だ?」

「僕は小鳥。あなたは?」

「・・・」

青年は目を細めてじっと小鳥を見る。

「…古備前の鶯丸だ。こちらは大包平。まあ、俺の兄弟の様なものだ」

こちら、と示した先には何もいない。

「えーと、鶯丸と大包平って呼んでいい、のかな」

「構わない」

「…小鳥」

「何?」

「……いえ、後にしましょう」

「?うん」

「ん?大包平もそう思うのか。…因果だな」

鶯丸は虚空に向けてぼそぼそと話をしている。

「…三日月殿」

「…まあ、そういうことだな。元からそうだったというわけではないのだが」

三日月は首を振る。

 

 

 

「…何や自分らに用ですか?」

眼鏡の青年が少年と短刀を抱えて座り込んでいる。青年も少年も金色の瞳をしている。

「僕は小鳥。君たちは何と呼べばいい?」

「…自分は明石国行、こっちは蛍丸、でこっちは愛染国俊いいます」

「明石と蛍丸と愛染、でいい?」

「ええんじゃないですか」

「明石たちは手入れはいる?」

「…いるとゆうたら手入れしてくれはるんですか」

「必要ならするよ」

 

 

 

「…あらかた見つかったでしょうか」

「んー…こんのすけが今どの刀が生き残っててどの刀が折れてるのかわからないって言ってたしなあ…」

手入れ自体は終わっていない。全部に使うには手伝い札が足りていないのだ。比較的時間のかからない刀は使わないで手入れすることになった。また、顕現が解けていないものを優先して手入れに入ってもらっている。何度も往復して、式神に少し瘴気の影響が見られたので撫でてやって、確認のためにまた回っているところだ。

「…少なくとも、後一振りは何処かにいるはずだが」

「後一振り?」

「兄上が折れた中にも解けた中にも見当たらなかったからな。…何か企んでいるわけでなければ良いのだが」

 

「…なんじゃ、何故同行しておるのかと思ったら私を探しておったのか」

何処か狐じみた、黒髪の青年は金色の瞳を細めてそう言って笑う。

「…兄上」

「私は小狐丸という。童子…小鳥と言ったか。ちこうよれ」

「?なに?」

小狐丸は近付いてきた小鳥をひょいと抱き上げた。

「…よしよし、素直な良い子じゃ」

頭を撫でられて小鳥は目を細めた。

「…何のおつもりですか」

「我らは刀で、神じゃ。人がおらぬことには存在する意味をなくしてしまう。…であれば、己を必要としてくれるものは良きものの方がよかろう?」

「・・・」

「まあ、ざっくり言うならこうじゃな」

小狐丸は悪辣に、楽しそうに笑う。

「喰ろうたら、どのような味がするのじゃろうな?」

数珠丸は反射のように刀を抜き、小鳥はぱちくりと目を瞬かせ、首を傾げた。

「食べたことないから、僕にはわからないかな」

「己で己を喰ろうたことのあるものがおるなら、見てみたいものじゃな」

しかし、怯えたりはせんのだな。

「殺されそうな感じはしないし、多分僕肉付き悪いから食いではないよ?」

それとも直接的じゃない意味なのかな。

「そうじゃのう。私も流石に人食いの趣味はない」

「(大体わかった)」

「幼気な子供に何をされるおつもりですか」

「そうは言っても、これも裳着元服はとうに終えておる年じゃろう。純潔は喪っておらぬじゃろうが」

生娘は匂いが違うからなぁ。

「………ロリコンで処女厨なの?」

「ぶっ」

「…ろりこんは否定したいのじゃが。それと、神霊は大概処女が好物じゃぞ」

「とりあえず小鳥に無体を働くのはやめていただきましょうか」

「手を出すにしても作法というものがあるのではないか、兄上。…ふふっ」

「味見くらいはしておこうかと思ったのじゃがなあ」

「つつしんでおことわりします」

 

 

 

数珠丸が小鳥を抱き上げており、小狐丸が負傷しつつも楽しそうな顔で、三日月が笑いを堪えられないという顔でついてきているのを見て、鶴丸は訝しげな顔をした。

「…何やらかしたんだ」

「兄上が小鳥を手籠にしてみたい旨を口にしてなぁ」

「直接的な事は言っておらなんだのじゃが」

「子供相手に正気かお前」

「うむ、それで小鳥が兄上にろりこんなのかと…ふふふ」

「私は幼い方が良いのではなく、幼くとも良いだけじゃからろりこんではないのじゃが」

「それは結局同じことだろう」

「それにしても、お前はいつまで笑っとるんじゃ」

「いや、ツボにはまってしまってな…ふふ、すまん」

 

 

 

「あ、そうだ」

小鳥は数珠丸の頭を撫でて微笑する。

「恒次、たくさんがんばりました」

誉桜を溢しながらも数珠丸は尋ねる。

「突然どうしたのですか?」

「頑張ったひとは労うものでしょ」

「…そうですね」

数珠丸はそう返して、小鳥の頭を撫でる。

「小鳥もよくがんばりました」

「えへへ、ありがとう」

小鳥ははにかみ笑う。

 

 

 

小鳥が手当たり次第に浄化していたことと、特に瘴気の影響を受けていた刀が手入れを受けた事により、瘴気も少しマシになっている。

「小鳥様は優秀な方なのですね」

「?俺は特に優秀でもなんでもないと思うんだけど」

「いえいえ、一日でこれだけの成果があったのです、十分優秀と言えると思いますよ」

「そうかなあ」

小鳥はぴんとこない顔をしている。

「…小鳥は知識が足りていないだけですよ」

 

 

 

流石に霊力消費が大きかったのか、小鳥は夕食をとってそう経たない内に眠りこんでしまった。明らかに寝落ちである。

「…小鳥、このような場所で眠っては風邪を引きますよ」

数珠丸が優しく揺り起そうとしても反応しない。

「小鳥」

「小鳥様は酷く消耗しておられるようですね。…といっても、保有霊力の六割を失った為、のようですが」

「六割…ですか」

「小鳥様は霊力を一度に大量に消費することに慣れていらっしゃらないのでしょうね」

といっても、そもそもの保有霊力が膨大であるため、割合的に余程のことをしなければ大量消費という判定にならないということもあるのだろう。彼女が自分の呪術や浄化に対する認識が薄いのも、霊力の消費が割合という面で見れば微々たるものだからなのかもしれない。

標準的な新人審神者なら、一定の覚悟を持って挑まなければ危険なレベルなのだが。

「…元々は、呪術などは知らない一般人だったそうですからね」

「…優秀な方では、と言った時の反応が周囲に落ちこぼれ扱いされていた方のそれに近いように思ったのですが」

「…そう、ですね」

「もう少し自信をもっていただけると良いのですが…」

 

 

 

 

 

 




浄化と2P化解除は≠だけど、基本的に2P解除の条件の一つに浄化が入ってくる感じの 瞳→髪→衣装と変化具合が増える程侵食されてる感じかな
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