膨らんだ巨体。
それはカエル。
ゲコゲコの実古代種モデルベールゼブフォ。
その老人はおどろおどろしい姿をしていた。
ワノ国の人身売買の拠点の一つ、借金を苦にして身売りする者達がここに集まっていた。
一人一人を見聞して彼は値踏みをしていた。
「コンキアン様!」
カイドウ海賊団の船員が声をかけた。
「今、仕事中だぞ若僧」
「いえ、それが先程コンキアン様の孫娘厄災のサタと孫息子にして真打ちのラミーが争ったそうです」
「で、ジャックは戻ってくるのか?」
「少しダメージがあるようです」
「誰からのダメージだ?」
「センゴクと中将達によるものかと」
「ならばいい」
「そ、そうですか」
「で、麦わらの一味はこの国に集まって来てるのだな?」
「えぇ、まぁ、海賊狩りのゾロは既に指名手配、ガマの油売りとおぼしき天狗はゴッド・ウソップ、今、将軍黒墨オロチの城で仕事したい修行中の女郎がニコ・ロビンかと思われます」
「黒刀夜とリョーマの死体をゲッコー・モリアに裏取引で売り飛ばしたが、それを今、回収すればオロチに借りが出来る、マッチポンプとかいうがなぁ、それにニコ・ロビンをいずれ買いにいこうと思う、あとはゴッド・ウソップとは博打勝負をしてみたいものだな」
新世界、海上。
「ぎゃぁっ!」
「海軍は世界政府非加盟国にはいつだって辛辣だね」
サタの斬撃を女奴隷を人間の盾にする事でガードした、船の上にいる女奴隷達は次は自分ではないかと怯えている。
「てめぇ…………仲間を何だと思ってる!」
「君に言われたくないよパワハラ上司さん」
「俺様のは愛の鞭だ、お前には愛はない」
「あるさ、僕は多分妹の事が世界で三、四番目くらいに好きだよ」
「多分で一番じゃねぇのかよ!」
「女なんてわらび餅さ、粉かければすぐに食える」
「この屑!」
刀で貫こうとしたがこれも女奴隷を人間の盾にして失敗する。
「長男なんてワンマンアーミーじゃないか、危険性ならば早害のジャックより上かもしれない」
「お前の危険性は陰湿だからイヤなんだよ」
「あの蛞蝓女とは一緒にしないでくれよ」
「お前なんて天竜人と結婚するのがお似合いだね」
「いいのかい?」
「奴隷になれってことだよ!!!!」
「そうはさせない!」
「あぁ? なんだ家庭内暴力かラミー」
早害のジャックが引き上げられていた。
その背中に隠れるように着物の少女がいた。
その着物の少女は言う。
「私と同じ目に合わせようとするならこの男が許さない!」
「俺様に指図するのか? あ?」
ジャックが着物の少女をつまみ上げた。
「一応言っておくがそこの溝鼠より俺様の方が階級は上だ、だが助けてもらった借りはここで返す、しかしそれはお前の指図ではなく俺様の判断だからな!」