「シュロロロロ、新しい研究所を提供してありがとよ悪魔小僧」
シーザー・クラウンが少年に礼を言う。
少年は灰色の存在であり白髪を特徴としていた。
「あぁ、別に問題ない」
「表向きは義賊、裏の顔は子供浚い、俺とジョーカーの関係性も一応知っている、お前なら新しいコラソンにもなりえたものを…………」
「別に今からでも名乗れると思うよ、僕はね、ジョーカーの思想が大好きなんだ、世界をぶっ壊したい、僕もそういう破壊衝動には恵まれる、僕はとびっきり破壊というのが大好きだ、とてつもなく尋常なレベルでバランスを壊す、最高じゃないか」
「革命軍とは違い悪意に満ちてやがるな」
「革命軍が善意? 元海軍なのにそれはあんまりじゃないかな?」
「革命軍が可愛く見えるって事だよ」
「誰だって革命には酔いしれたがるよ、現状維持なんて誰が進んでするものか、それで秩序とか平和とか嘯くって失礼だと思うよ、人間は残虐性に絡めとられた獣だよ、それをオブラートに包んで虚飾しても意味なんてない」
シーザー・クラウンはそれを嬉しく思った。
「そういう破壊者が世の中にいるから俺の存在が許されるってモノだがな、シュロロロロ」
「ところで黒ひげが能力狩りをしているそうだけどマゼランのドクドクの実を奪いたいと思わない?」
シーザー・クラウンが嫌な顔をした。
「はぁ~? …………お前らしい大胆な発想だがヤツの毒と俺の毒は違う、というか何でお前がそんな事を知っているんだ? 元レベルシックスの囚人だったのか?」
「最近できた友達がそれだな」
「相変わらず交遊関係が多いなぁ、エルバフの王子ロキともつるんでなかったか? あとゲッコー・モリアの隠れ家にも遊びにいったとか」
悪魔小僧が笑いながら話した。
その最後の部分のおぞましさが際立った。
「多いにこした事はないよ、僕は宴が好きだからね、宴は大人数の方がいい、あぁそうそう、シノクニが一応完成しているなら今から作って僕に売ってよ」
「あの毒ガスをなんのために使う気だ?」
「そりゃあ使う気だよ? 出来れば世界会議に出ている髭のおじさんに譲り渡したいね、今、ジョーカーの代わりに君の兵器を仲介するブローカーはいないんだろう?いずれジョーカーと脱獄させるべきだとは思うけれどそれじゃあシノクニがあくびが出てしまうよ」
「あくびは出ないが確かにあの国に売り飛ばすのが先決だとは俺は思う、シノクニの宝の持ち腐れは嫌だからなぁ、そうだお前にこれを渡す」
特殊な雷伝虫を少年に渡す。
「それは最初に暗号を伝えてやる秘匿回線だ、暗号は『731』の番号でいいか? ワノ国が開国したら適当な部隊の上にこの数字をくっつけていいぜ? 」