第一位転生 異世界行ったら絶対能力者になる! 作:忍者狙撃手
「ロキシーです。よろしくおねがいします」
ガキが来た。
魔術師ってのはもっと老いぼれっつうイメージがあったんだがなぁ
いや、あの銀色のシスターも魔術士だったはずだ、充分あり得る。
[そいつ]を見て、パウロとゼニスは驚いて声も出ないようだった。
こっちじゃ、ちっちゃい魔術師ってのは珍しいもんなのか?
「あ、あ、君が、その、家庭教師の?」
「あ、あのー、ずいb「ちっちェな、ほんとにコイツで大丈夫なのか?」」
「あなたに言われたくありません。それに、私はこれでも[水聖級魔術師]です。」
「おっ、それなら・・・」
「安心・・・なのかしら・・・?」
大丈夫なのか駄目なのかどっちだよ。
「それで、私が教える生徒はどちらに?」
そいつは辺りを見回して聞いてくる。
「あ、それはこの子です。」
パウロとゼニスの間に立っている俺が紹介された。
そいつは、しばらく俺を見つめたあと
「はぁ、たまにいるんですよねぇ、ちょっと成長が早いだけで自分の子どもに才能が有ると思い込むバカ親が・・・・」
聞こえてんぞ。
「何か」
「いえ。しかしそちらのお子様には魔術の理論を理解できるとは思いませんが?」
「大丈夫よ、ウチのルディちゃんはとっても優秀なんだから!」
ゼニスの親馬鹿発言。
再度、そいつはため息をついた。
「はぁ。分かりました、やれるだけの事はやってみましょう」
これは言っても無駄だろうと判断したらしい。
こうして、午前は魔術、午後は剣術を習うことになった。
「では、この魔術教本を・・・いえ、その前に、ルディがどれだけ魔術を使えるか試してみましょう」
魔術の授業は庭でやるらしい。
まあ、建物の中でやったら建物をぶっ壊すしな。
当たり前か。
「では、まずウォーターボールを使ってみてください。詠唱は分かりますか?」
「問題ねェ」
俺はいつものように水の球を飛ばす。
俺が飛ばした水の球は、前方にあった木の枝を吹き飛ばす。
振り替えるとロキシーは難しい顔で俺を見ていた。
「ルディ、いま詠唱しましたか?小さすぎて聞こえなかったんですが」
「ウン?いや、詠唱なんかしてねェよ」
「・・・いつも無しでやっているんですか?」
なんだ?詠唱無しっつうのはまずいのか?神への冒涜みたいな。
「あァ、1年位前からやってるが・・・不味いのか?」
「いえ、不味くはありません。・・・そう。いつもは無し。なるほどね。疲れは感じてますか?」
そいつは一瞬驚いた顔をしたが、取り繕った。
「いや、とくにねェな」
「そう。水球の大きさ、威力共に申し分ないです。」
「そォか」
とそいつはニヤリと笑った。
そして呟く。
「・・・・・・これは鍛えがいがありそうだわ」
コイツは思った事が口に出るタイプだな。
「さあ、さっそく次の魔術を・・・」
「ああぁー!」
ソイツが興奮した様子で、魔術教本を開こうとした時、
悲鳴が上がった。
振り返ると顔を真っ青にしたゼニスがいた。
真っ青だったゼニスの顔が段々赤くなっていく。
あぁ、五月蝿くなるな。
音は反射にしておこぉ。
俺は目を閉じた。
ゼニスが去っていくのが見えたから、反射を解除する。
ロキシーが丸まっていた。
「ルディは立ったまま眠れるんですね・・・」
ロキシーが虚ろな目で話しかけてきたが無視して家に入った。
雨が降りそうだからなぁ!