第一位転生 異世界行ったら絶対能力者になる! 作:忍者狙撃手
ロキシーを放置して俺は魔術で作った水球に干渉する。
始めよりは把握できるがまだ完全じゃねぇ。
完全じゃねぇが、魔術で水球を撃ち出すより能力を使って飛ばしたほうが強力だ。
まだまだ、調整が必要だな。
午後はパウロに剣術を習う。
俺は別に剣術に興味は無い、能力を使っててきとうに流す。
剣術っつてるのに走ったり腹筋するだけじゃねぇか。
昼下がりに剣術の練習は終わる。
子どもだから体力が心配らしい。
お優しいことだ。
夕食まで暇なので、俺は魔術をてきとうに使いつつ魔術教本を読み漁る。
右手と左手で同時に別々の文を書くような感じだ。
魔術ってのは細かい作業をするほど魔力を消耗するらしい。
これも、魔術でやるより能力でやったほうが細かくできる。
さっさと調整を終わらせないとな。
夜、喉が渇いたから水を飲もうと部屋をでると、木が軋む音とゼニスの喘ぎ声が聞こえてきた。
俺が産まれてしばらくしてから、毎晩毎晩ヤってるが、まだ孕まねぇのかよ。
早く孕めよ。
毎晩うるせぇよ。
パウロとゼニスの寝室の前にはロキシーがいた。
事に夢中で俺にはきずいてない。
面倒なので気がつかないままでいてもらった。
約4ヶ月が経った。
魔術は中級まで使えるようになったが、解析の方は進展無しだ。
仕組みが無茶苦茶なんだよなぁ・・・
逆算が進まねぇ。
「ロキシー、生活用の魔術はねェのか?」
「無いわけではないのですが・・・」
俺が疑問に思った事にちゃんと答えられるあたりは流石、魔術師だ。
答えられる範囲で細かく教えてくれる。
「そうですね、何から説明しましょうか・・・
まず魔術というのは、ハイエルフが創りだしたと言われています。」
エルフ・・・あのガキが読んでた本に出てきたな、森に住んでる妖精・・・だったか?
おとぎ話かよ。
「エルフっつゥのは何だ?」
「はい。エルフとは、現在はミスリ大陸の北の方に住んでいる種族です。
大昔、まだ人魔大戦が起きる前、
世界がまだ混沌として争いが絶えなかった頃、
ハイエルフたちは外敵と闘うため、森の精霊たちと対話し風や土を操ったそうです。
そして、それが史上最古の魔術と言われています。」
「ほォ、そォいう記述があるのか?」
「当然です」
ロキシーはどや顔で頷いた。
何でてめぇが偉そう何だよ。
「今の魔術というのは、人族が戦争の中でエルフの魔術を真似し、形態化させていった物です。
人族はそういうのが得意ですからね」
「そォなのか」
「えぇ、新しい物を生み出すのは、いつも人族です」
まぁ人間は好奇心の塊みたいなもんだからな、そぉいうのが得意なんだろう。
「戦闘用しかないのは、主に闘いの中でしか使われて来なかったというのもありますが・・・。
魔術を使わなくても、身近な物で実現できるという理由もあります。」
「身近な物っつゥと?」
「たとえば明かりが必要なら、ロウソクやカンテラを使えばよいでしょう?」
なるほど、詠唱を覚えるのが面倒だったか。
文明が栄えるのに必要な、めんどうくさい精神だな。
「それに、全ての魔術が戦闘用というわけではありません。
召喚魔術を使えば、必要に応じた力を持つ魔獣や精霊を召喚することもできますし」
「ソイツは便利そうだな、ソイツも教えてくれるのか?」
「いえ、私には使えませんので。
それに、道具というのなら、魔道具という物も存在します」
「ソイツは?」
「魔力を持つ物質を使って作られた道具です。
内部に魔方陣を刻んであるので、魔術師でなくても扱う事ができます。
もっとも、定期的に魔力を補充しないといけませんが」
「そォか」
召喚魔術は確かに便利そうだが俺が求めてるもんじゃねぇな。
・・・魔術のベクトル操るなら別に強い魔術覚えなくても良くねぇか?