OVERLORD~王の帰還~   作:海野入鹿

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微エロあり
胸糞表現あり


無慈悲な夜

 ガタゴト、ガタゴト、馬車は車軸を鳴らし、のんびりとした街道をゆっくりとした速度で進んで行く。

 

 御車台では、ンフィーレア・バレアレが手綱を握り、馬車の前方では、先頭をレンジャーであるルクルットが務め、その後ろに、ペテルとダインが並んで続く。後方にはモモン、ナーベ、ニニャが並び、最後尾には森の賢王がトコトコとしんがりを務める。

 

「あの、モモンさん」

 

 ニニャがおずおずと、若干の畏怖を込めて名前を呼ぶ。

 

「何です? ニニャさん」

 

 対するモモンの反応は、至って紳士的な物だ。

 

「失礼な質問かも知れませんが、あのビクトーリアと言う方は一体?」

 

 顔を伏せたまま、そう口にする。隣を見ると、ナーベもその答えを欲している様に見える。

 

「そうですねぇ、彼女は……戦友であり、協力者であり、ライバルであり、ふふっ、何と言ったら良いのでしょうね。優しくて、強くて、思慮深くて……それでいて意地悪で、悪戯好きで……俺にとっては……寂しさを忘れさせてくれる、そんな人、ですね」

 

 ニニャは、この言葉を一度受け入れ

 

「あの方は……貴族、なのでしょうか?」

 

 そう、問いかけた。

 

 モモンは、どう反応したら良いか解らず、噴き出してしまう。

 

「ふふっ。貴族? 違いますよ。彼女は、いや、あいつを言い表す言葉は一つ、アレは混乱を呼ぶ魔女、ですよ」

 

「魔女、ですか?」

 

「ええ。何かあったら、一度相談してみるのも良いですよ。乗ってくれるかは、アレの気分次第ですが」

 

 モモンは楽しそうに、そう語るのだった。

 

 それに釣られてか、ニニャもまた少しだけ笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

~城塞都市エ・ランテル 城門付近~

 

「ではモモンさん、僕達は先に店の方へ行っていますね」

 

「ええ。我々も後ほど合流しますので」

 

 ンフィーレアとモモンは、そう言葉を交わすと、別々の道へと歩を進める。ンフィーレアと漆黒の剣のメンバーは、バレアレ商店へと、モモン、ナーベは森の賢王を引き連れ、冒険者協会へと。

 

「しかし……強烈な数日でしたね」

 

 ポツリとそう言葉を漏らしたのは、漆黒の剣のリーダー、ペテルだ。

 

「そうだなぁ。この三日程で、俺の中にある美人の価値観が総崩れだ」

 

 続いて言葉を発したのは、ルクルット。

 

「美人はともかく、強さと言う意味でもそうであるな」

 

 ダインが、そう補足する。

 

「ははっ。全部が規格外な方々でしたね」

 

 御車台から、ンフィーレアも同意を示す。

 

 そんな中、唯一沈黙を守っているのがニニャだ。

 

「どうしました? ニニャさん」

 

 心配そうにンフィーレアが声をかける。

 

「惚れたんじゃねえの? あの、ビクトーリアって人に」

 

 茶化す様にルクルットが言葉を挟む。

 

「ち、違う。何を言うんだ!」

 

 ニニャはすぐに、その言葉に反応し異議を唱える。

 

「じゃあ、何だっていうんだ?」

 

「………………あの人、なんか、姉さんに似ていて」

 

 小さく、絞り出す様にそうニニャは口にする。

 

「姉さんって。そんなに似ていたのか?」

 

 ペテルが、心配そうに会話に加わる。

 

「うん。佇まいとか、雰囲気は違うんだけど、あの金色の髪とか、どこか寂しそうな表情とか……」

 

「なら、後で会ってみれば? モモンさんも言ってただろ」

 

「うん」

 

 そう結論をつけ、ここ数日を振り返っていた者達は、バレアレ商店へと到着し、ようやく仕事を終える事となった。裏口へと回り、ンフィーレアは、ギシリと音を立て、ドアを開ける。

 

「ただいまー。お婆ちゃん? ただいまー」

 

 明かりの無い屋内へ向け、祖母の存在を確認しつつ、帰宅の言葉を口にする。居ないのかな?と思いつつ、後を振り返ると、漆黒の剣のメンバーが荷降ろしを開始する所だった。

 

「あ、皆さん。とりあえずお疲れ様でした。一度中に入って下さい。果実水でも出しますので」

 

 ンフィーレアは労いの言葉を掛ける。

 

 外に居た者達は、一度顔を見合わせると、ンフィーレアの言葉に甘える事にする。屋内で待つンフィーレアに対し、ペテル、ルクルット、ダイン、ニニャの順で屋内へと歩を進める。全員が屋内へ入り、一番後ろに居たニニャがドアを閉める。彼らが外界と遮断された、その瞬間

 

「おかえりー。まってたよぉ。遅いんだもーん、待ちくたびれちゃったぁ」

 

 ギシリと床板を踏む音と共に、そんなふざけた、甘ったるい声が聞こえた。

 そして、その者が、暗闇からゆっくりと姿を現す。ローブを纏ってはいるが、隙間から覗くその肢体は、酷く扇情的な物だった。方やその瞳は、冷たく、冷え冷えした物で、この世の一切に興味が無いような虚ろさを感じさせる。現れたのは、そんな女だった。

 

「あれー? なんか人数が多いなぁ。まーいっかぁ、殺せばいいんだしぃ。きゃはぁ」

 

「馬鹿者。遊んでおらずに、とっとと仕事をせんか」

 

 次に現れた者は、魔術師風の男だ。体躯はやせ過ぎと言ってもいい物で、見た目は、人、と言うよりもエルダーリッチなどのアンデッド様に見える。

 

「えー。いいじゃん、少しぐらい遊んでもぉ」

 

「ふん。次の計画に支障が出たらどうする」

 

「ぶー。わかった。わかりましたよぉ。それじゃあ、あんた達、サクッと死んでくれる? あはっ、答えはきかなーい」

 

 そう言ってケラケラと、実に愉快に笑う。

 

 レンジャーであるルクルットには解った。いや、レンジャーで無くても解る。コイツはヤバいヤツだ、と。

 

「ニニャ! 依頼主を連れて逃げろっ!」

 

「でも!」

 

「早く!」

 

 ルクルットの言葉は、必死な物だ。

 

 この場に居る者は、全員が理解していた。

 

 コイツと相対せば、必ず死ぬと。

 

 ペテル、ルクルット、ダインは、それぞれに得物を抜く。ペテルとルクルットは、場所が屋内であるため短剣を選択する。その光景を見つめていたニニャだったが、心の中で、謝罪と礼を口にすると、意を決してンフィーレアの手を掴み、ドアへと手を掛ける。だが、脱出のために目を離した一瞬の時間、ドサリと何かが地面に落ちる音がする。慌てて振り返ると、床に倒れるペテル、ルクルット、ダインの姿があった。そして、うつぶせに倒れる三人の下から、液体が床へと広がって行く。一瞬、ニニャには、それが何か解らなかった。それが、仲間達の血液だと言う事に。

 

「んーもう。死んじゃった。早すぎー、弱すぎー。こんなんじゃ、ちっとも感じないじゃない。自分でしちゃおっかなぁ? あは、うーそ。きゃはは。おもちゃは、まだあるしぃ……」

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「わしはもう行くぞ。遊びも程々にな」

 

 カジットはクレマンティーヌにそう言うと、自分と同じようなローブを着た男達に指示を出す。一番体躯の良い男が、何かサンドバックの様な物を担ぎ、周りの男達と共に、この場を後にする。

 

「はーあーいー。あ、そうそうカジッちゃん、アレ、やってくれた?」

 

「仕掛けはして置いた。早めに戻れよ」

 

 そう言って、カジットも場を後にする。

 

 この場に残ったのは、三つの遺骸と、腹部から血を流すニニャ。そして、スティレットに付いた血液に舌を這わすクレマンティーヌだ。

 

「あれれー、どうしちゃったのかなぁ? おなかいたいのぉ? そ、れ、と、も……痛みで興奮しちゃた? 勃起しちゃった!(たっちゃった!) いやーん、変態!」

 

 そう言いながら、ニニャの顔を左手に持ったメイスで殴打する。

 

「グフッ!」

 

 ニニャからは、くぐもった様な呻きが漏れる。

 

「かわいくなーい。鳴くのなら、もっと可愛い声で鳴いてくれるかなぁ。そんなんじゃ、全然、濡れないのー。お姉さんを、もっと興奮させてよー」

 

 そう言って、何度も何度も殴り続ける。

 

「ん? なーに。聞こえなーい」

 

 クレマンティーヌは、ニニャの口元に耳を近づける。

 

「モモンさんが、モモンさんが、きっと、来て、くれる……姉さん……ビクトーリアさん……」

 

 血に濡れたニニャの頬を、クレマンティーヌはベロリと舐め上げると

 

「うーん、助けを待ってるの? でも、ざーんねん。お姉さんの耳には、足音一つ聞こえませーん」

 

 言いながら、スティレットを右肩へと突き立てる。

 

「ぎゃあああああああ!」

 

 部屋にニニャの絶叫が響く。

 

 それがまるで、甘美な音楽である様にクレマンティーヌの表情はうっとりした物へと変わって行く。

 

 刺しては傷口を抉り、刺しては抉り、ニニャの身体は穴を増やし続ける。何度刺しただろうか?クレマンティーヌの身体は、小さく痙攣した。

 

「あ、あはぁ。い、いっちゃたぁ。ごめんねぇ、お姉さん、絶頂しちゃった(いっちゃた)。下着が大変な事になってるのー。はずかしー! だまっててくれる? いい物あげるからぁ。でもその前に……」

 

 話し終えるや否や、メイスをニニャの頭頂部目がけて勢いよく振り下ろす。

 

「はあぁぁぁぁぁ!」

 

 クレマンティーヌは奇声を発し膝まずくと、二度、三度と大きく痙攣する。

 

 生命が消える瞬間を目にして、大きな絶頂を迎えたのだ。

 

「うんっ」

 

 クレマンティーヌは下半身に手をやり、ねっとりとした恥液が付く下着を脱ぎ去ると、それをニニャの懐深くにつっこんだ。

 

「あ・げ・る。プレゼントだよ~。大事につかってね。匂いも沁みもバッチリだから。はずかしー! うん?」

 

 その時、クレマンティーヌの手は、違和感を感じる。

 

「これはー?」

 

 言いながら、ニニャの衣服を剝ぎとる。

 

 衣服の下には、さらしでガッチリと巻き上げられた、慎ましい少女の乳房が。

 

「ありゃりゃ。女の子だったんだー。ごめんねぇー。お姉さん、勘違いしちゃった。」

 

 そう言って、ペロリと舌を出す。

 

「女の子だって言ってくれればなぁ………………女にしてあげたのにぃ」

 

 そう言って残酷な瞳でメイスの先端を舐め上げる。

 

 その姿は、サディスティックで、淫靡な物だった。




クレマンティーヌ……

もっとエロくしたかった。
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