色々な意味で。
では、お願いします。
1
前回の騒ぎが終息して、ぎこちなさは残っているものの日常が戻ってきた。
ぎこちなさは、時間が解決するでしょう。
騒ぎは原作通りだと、立て続けに起きますがね!
彼等の今後の活躍に乞うご期待っといったところですね。
「聞いているのかね!?」
ええ。現実逃避してましたよ。
只今、絶賛取調べ中でございます。
何故、そんな事がって?テストの結果ですよ。
実技は置いといて、筆記は私達司波姉弟妹が1・2・3位を独占したんですよ。
これからの展開を暗示するようですね。
深雪は問題ない。でも、二科生の私達が問題になった。
これからの展開を暗示するようですね。はぁ(溜息)
お前等実技苦手なのに、なんでそんなに魔法に関して理解が深いんだよ!
手抜きしてんじゃないだろうな!?
それが目の前にいる先生陣の主張です。
私に関しては当たりです。いわないですけどね。
終了まで、数時間を待たなければならなかった。
生徒指導室を達也と出る時は、グロッキー状態ですよ。
お世話になりました。
出ると仲間が心配そうに待ってくれていた。
有難い事です。
「どうしたんだ?」
達也が、不思議そうに仲間に疑問をぶつける。
私は達也の横っ腹に肘を撃ち込む。
不意打ちに達也の身体が、くの字に曲がる。
達也が顔を顰めて黙る。
「ごめんね。うちの弟が。折角心配してくれたのにさ」
私は申し訳ない気持ちで、仲間に謝った。
「容赦ないね。深景」
エリカが、思わずといった感じで、言葉を漏らした。
エリカ・レオ君コンビが顔を引き攣らせる。
ほのかは達也に駆け寄っている。恋する乙女は偉大だ。
達也は手で大丈夫と、ほのかを押し止めている。
後で深雪が若干冷気を発しているが、見なかった事にした。
雫はノーリアクション。
「それにしても、どうしたんだよ?いきなり、先生に呼び出しなんてよ」
レオ君が代表で訊いてくる。
「試験結果に関して、尋問を受けていた」
「尋問ってのは、穏やかじゃねぇな」
レオ君達が不快そうに顔を歪めた。
それで私が端的に手抜きを疑われた事を告げる。
「何よ、それ!そんな事してなんの得があんのよ」
目立たない効果があります。
結果、ちぐはぐで悪目立ちしたけど。
「先生が疑うのも、分かる。衝撃的な結果だったから」
雫が、ここで感想をブチ込んでくる。
「そんな、御二人が手抜きなんてする訳ありません!」
真面目な美月が、否定の声を上げる。
深雪が冷気を消して、美月を宥めた。
雫は怯む事なく、言葉を続ける。
「いくら理論と実技が別でも、限度がある」
まあね。
結果的に、達也が先生連中に納得させたけどね。
その後も、四校に転校しろとか五月蠅かったけど。
そこら辺も説明すると、仲間は荒れた。
生徒指導室の前で、学校批判を展開するのは危険だよ?皆さん。
中に先生いるからね。
今回も大して小野先生は使えなかった。
事前連絡だけって。もう少し活躍して下さいよ。
しかし、友達っていいもんですね。もっと大切にしなきゃダメだよ。達也。
2
夜に、九重寺に来てるけど、達也の鍛錬の為ではなく、深雪の練習の為です。
いつも一緒に来ていないんだけど、私が来ている理由は、私も訓練に付き合って
いるからです。
今日はミラージ・バットの練習です。
因みに、深雪の出場競技は原作通りですよ。
色とりどりの鬼火が空に浮かぶ。
深雪と私が跳躍する。
私の方が反応は速い。向こうは魔法発動が速いけど。
私は深雪の進路を妨害する。そう、本戦に出場している人の技術ですよ。
深雪が減速した隙に、鬼火を打ち消す。
実際は魔法少女の杖みたいな、香ばしいものを持つんだけどね。
練習だからさ、警棒使ってます。
得点は現段階で私がリード。
実力を封印した状態じゃ、あんまり付き合えないから、練習の仕上げとして、
付き合っている。
深雪は、こう見えて負けん気が強い。
今も、必死に逆転方法を模索しているのが分かる。
進路妨害と見せかけて、しないとかやってると、物凄く悔しそうで可愛い。
だから、少し調子に乗ってしまったよ。
深雪は、今日のところは対策を立てられず、同点という屈辱に甘んじた。
最後は、私の息切れだったしね。
「姉さん。新人戦で流石にそんな事してくる選手がいるとは、思えないよ?」
練習終了と共に、達也が苦言を呈する。
知ってる。原作通りにする気はないけど、万が一だね。
飛行魔法でゴリ押しもいいけど。深雪にだって駆け引きは必要でしょ。
してやられているという事は、深雪の経験不足だ。
いつでもどこでも広域殲滅って訳にいかない。
「正攻法を鍛えるのもいいけど、深雪には駆け引きも覚えさせないとダメでしょ」
「まあ、それはそうだけど」
達也は言葉を濁す。
「で?小野先生。いつまで、そこにいるんです?」
「うぇ!?」
小野先生が、淑女にあるまじき声を上げる。
達也も当然気付いている。
だけど、小野先生とは思わなかったようだ。
警戒の視線を送る。
なんだか、誤魔化し笑いをして現れる小野先生。
貴女、本当にいくつなんですか?
「流石だねぇ、深景君。彼女の隠形を見破るだけでなく、正体も看破するとは。
それにしても、達也君、目に頼り過ぎだよ?」
達也が素直に頭を下げる。
私の存在の影響か、八雲先生は達也に手厳しい。
現段階で原作より強い筈なんだけどね。
「え!?司波君にも見破られてたの!?」
小野先生は背中にオドロ線を背負って、落ち込んでいる。
「まあまあ、彼等が特殊なだけで君の隠形は、見事だよ。消すだけでなく、気配を
偽る事も重要だよ?」
小野先生も神妙な様子で、勉強になりましたと頭を下げた。
八雲先生も頷いている。
「ご教示も有難いのですが、そろそろ説明して頂けますか、師匠」
達也が私や深雪の前に立って、八雲先生に問う。
「大丈夫だよ。彼女も僕の教え子だ」
そういうと八雲先生が、わざとらしく考え込む仕草をする。
「これは、不公平かな?」
八雲先生は、小野先生に意味あり気な視線を向ける。
小野先生は、それだけで諦めの境地に達したのか、溜息を吐いた。
手でどうぞ、という仕草をする。
「本人の了解が取れたという事で、ぶっちゃけると彼女は公安の捜査官だよ」
私達がノーリアクションだった事に、拍子抜けした感じの八雲先生。
「あれ?驚かないのかい?」
「俺達にも自前の情報網がありますから」
達也が端的に理由を話す。
八雲先生が、それだけで出処を察して、いいのかねぇと呟いている。
それは貴方も変わりありませんから。by達也。
反政府組織の動向を探る目的で派遣された人、という言葉に小野先生が拒否反応
示したり、自分の魔法特性の評価にぐちゃぐちゃいったり、自分の素性を秘密に
しろとか、色々取引があって、お互いギブアンドテイクで行く事に決定した。
なんのこっちゃ?事実こんな感じです。
でも、方々に正体バレてそうだよね。知らぬは本人だけって感じで。
3
体育の授業。
ハイコートバスケットでした。
ボルテッカではない。ゴールポストが異常に高い位置にあるバスケットです。
エリカと組んでいれば、楽勝過ぎて美月がハンデに一切ならない。
「深景!」
エリカから、叩き付けるようにパスが放たれる。
当たれば大怪我確定だけど、魔法科高校の体育なんて、こんなのばっかりです。
パスの進行方向に向かって高く跳ぶ、加速したボールのコースを変更する。
阻止しようとしたF組生徒の横を、ボールが通過し、ゴールにリバウンド。
それを片手でキャッチし、ゴールに直接叩き込んだ。
私達E組の圧勝で、終了した。
男子はサッカーモドキで大変で、女子を見学する余裕はない。
よかったね、美月。動くと凄かったからね。
あと、私も止めたがエリカはブルマだった。
もう試合のない私達は、男子の見学です。
レオ君が、重戦車のような活躍を見せていますよ。
達也はそれをアシストする形で、活躍している。
いよいよボッチ・吉田幹比古君が満を持して登場する。
達也のパスからダイレクトシュート。
ゴールネットを揺らし、試合終了。歓声が上がる。
流石、将来の美月の彼氏。私が読んでた頃も付き合ってなかったけど、確定
でしょ。この二人は。
試合が終わり、達也達は男同士で友情を築いていた。
さて、商ば…ゴホゴホ!もとい、私も紹介して貰わないと。
近付いていくと、丁度エリカの話題だった。
「幹比古。エリカと親しいのか?」
達也が、エリカとの関係を、訊いているところだった。
「所謂、幼馴染ってヤツね。教室では避けられてたけど」
やはり、男子の反応がない。
エリカの脚に目が釘付け状態ですよ。
私は咳払いしてやる。
幹比古君がハッと我に返る。
「エリカ!?なんて格好してるんだ!?」
幹比古君再起動。
エリカは美脚の持ち主ですからね。ガン見してしまうのも理解はするよ。
「何って?伝統的な女子用体操服だけど?」
自分が他者に、どんな影響を与えているか分かってないね、この子。
時代が変われば、価値観も変わるものですよ。
幹比古君は、呆然と伝統っと呟いている。
もしもし?またガン見してますよ?
しかし、ここで我が弟の天然攻勢が始まり、エリカは押され始める。
ようやく、恥じらいを思い出したらしい。
「っ!ブルマっていうと、あれか!モラル崩壊時代に女子中高生が、小遣い
稼ぎにエロ親父に売ったっていう!!」
ここでレオ君が再起動。
しかし、すぐにエリカの会心の一撃に沈む事になった。
エリカがこの後、すぐにスパッツに戻す事を決めたのは、いうまでもない。
それから、例の幹比古君名前問題が発生。
当然ながら、エリカの圧勝?で終わった。
一応、私も紹介して貰ったよ。
まっ、今日は顔繫ぎって事で。
4
熱い夏がやってくる。
九校戦の季節です。
「深景さ~ん!助けて~!!」
私はドラえもんではない。四次元ポケットは…近いのを持っているが、便利
道具は所持して…いない…と思う。
この声を上げた主は、実は驚くなかれ閣下ですよ。
前回の事件で銃弾から庇ってから、やけに貼り付いてくるようになったんです
けど、百合って事ないですよね?
私は可愛い女の子は好きだけど、百合じゃないわよ?っと素が…。
最近、暑くなっているのに、更に暑くなって最悪ですよ。
今日だって、お昼はエリカや美月と食べようと思ってたのに、拉致られて
しまって、ここ生徒会室にいる。
ここでお昼を過ごすのは、雑用の仕事にない筈だ。
無心で食べていると、閣下の溜息が聞こえた。
選手の方は十文字さんの協力で、どうにかなったそうですけど、やっぱり、
エンジニアは、決まらないそうです。
「まだ、数が揃わないのか?」
お姉様が眉を顰める。
「ウチは魔法師志望が多いから、魔法工学関係の人材は危機的状況なのよ」
いざとなれば、閣下と十文字さんがとか言っている。
そこからダークサイドにいった閣下が、お姉様をイジり倒して鬱憤晴らしを
開始。いたくないんですけど、ここ。
仕舞には、市原さんに何度目かの打診が入り、断られていた。
達也は、ここから撤退を決意している。
何度も視線で合図が送られる。
いつでも、いいよ。マイブラザー。
私達は決意を持って、立ち上がり…。
「なら、司波君達がいいじゃありませんか?」
二人共、撃墜された。
しかも、何?達って。まさか、私が入ったりしてないでしょうね?
CADオタから、如何に達也の調整が優れているかを語られると、閣下の目が
生気を取り戻していく。
「盲点だったわ!」
閣下の目は、既に正気ではない。これ、ダメなヤツだ。
「それじゃあ、深景さんは、私のエンジニアって事ね!?」
本気でダメだ、こりゃ。
「それはありません。そんな事をすれば、暴動が起きます」
市原さんが冷静に指摘する。
冷静な人がいてよかった。
原作で達也に嫌味いってた人、閣下のファンか?
ここから、達也の理論攻撃が行われたが、正気を失った閣下のなりふり構わない
反撃に敗北を喫した。
まさか、深雪が裏切るとは。お姉さん悲しいよ。
達也は見せ場だろう。だが、私は何?専門古式媒体なんですが?
そりゃあ、出来るけどさ。
深雪のお姉様がいて下されば万全です発言に、私の参加も決定した。
某・真夜中のテレビに潜る人達じゃないけどさ。
イベントに姉弟妹全員参加って、どんな軍団なの?
この後、弟の飛行魔法考察があったが、燃え尽きていた私は聞いていなかった。
見せ場を見逃して済まない。弟よ。
5
「それでは、生徒会はエンジニアスタッフに司波深景さん、達也君の両名を推薦
します」
九校戦準備会合は、閣下の爆弾発言から開始された。
勿論、否定的なざわめきがありましたよ。
「要するに、司波の技能が分からない事が問題という事だな」
十文字さんの有無をいわせぬ迫力で、ざわめきが静まる。
怖っ!
「それはそうだが、どうする?」
お姉様が十文字さんに訊く。
「実際に調整をやらせればいい。実験台なら、俺がなろう」
実験台ってアンタ。わざと失敗したろか?
ノリノリで座ってんじゃないのよ、こっちは。
モルモットの立候補者は、一定数いた。
結果。
「俺にやらせて貰えませんか?」
立ち上がった桐原兄貴を、達也が。
強硬にモルモットに立候補した閣下を、私が担当する事になった。
なんだか、殺気が飛んでくるんですけど。
まずは私からです。
主役はラストを飾るのが、定石ですしね。
閣下に検査装置を使って貰う。
「外して下さって結構ですよ」
試験内容は、原作同様ご本人が使っているCADの設定を、競技用のCADに
コピーする、です。
これ、実は如実に実力出るんですよ。分かってやれっていってるんですかね?
達也の見せ場を奪うのは、気が引けるけど、私もマニュアル調整でやる。
完全に設定を生かす為には、仕方ない事ですよ。逆にいうと、これしかない。
調整は完了する。
「終わりましたよ」
閣下にCADを渡す。
それにしても、私の方は変則じゃないですかね?
閣下のスマートフォンみたいな汎用型から、競技用の特化型に移し替える
なんて。
閣下が、緊張で少し硬くなっている。原作風でいうとご愛嬌ってヤツですね。
シューティングレンジに移動する。
閣下は私が調整したCADで、的を射抜いた。
反応がない。
すわっなんかあったか!?と騒ぎ始めた頃。
「凄いわ!これ!!」
はしゃいでおられる様子。これを見れば、それが試験結果でいいでしょ。
閣下には違いが、よく分かったのだろう。
大体の学生君のやり方じゃ、普段のものとの違いに慣れる為、練習を必要と
する。
だが、私達の腕なら安全面を確保した上で、遜色ない性能を出せる。
「やっぱり、深景さんに…」
「会長。司波君が待っていますので」
危ないな!ホントに!市原さん、遮ってくれてありがとう。
それでも殺気は飛んできたけど、完全にいわれるよりマシと思おう。
次の達也も、兄貴のCADを完璧に仕上げた。
兄貴の反応も良好である。
私も達也もスーパー調整をしたにも関わらず、ディスられた。
知ってたけどね。この展開。
「この結果が何を意味するか、先輩達にはお分かりになる筈です。桐原の
CADは勿論、会長がお使いになっている機種は、競技用のものより、遥か
にハイスペックなものです。使用した際に全く違和感がない。それは、高く
評価すべきだと思いますが」
カンゾー君が、ディスっている方々に強烈な言葉を叩き付ける。
それに微妙なエンジニア連が、黙り込んだ。
「服部の指摘は尤もなものだ。俺も司波達のチーム入りを支持する」
最後に十文字さんが、賛成した事で誰も何もいえなくなった。
これで、参加決定か…。
6
参加決定した日の夜。
私は達也達と別れて、街中にいた。
情報屋に会う為だ。
地下にある喫茶店に出向く。
エリカ達と一緒に行く喫茶店と、一緒にできない場所だ。
怪し過ぎて。
ここ、追い詰められるような立地の癖に、逃げ道があちらこちらにある。
扉を開けると、視線が注がれる。
だが、私だと分かると視線が、あからさまに逸らされる。
カウンターに座って、コーヒーを頼む。
「お久しぶりっす」
情報屋が声を掛けてくる。
姿は誰にも見えないだろう。認識に干渉して見えないように細工している
のだ。街中でやれば逮捕待ったなしだけど、ここじゃお金は払えば有りだ。
「うん。で?暫く連絡取れなかったけど、どうかした?」
私は礼儀として、情報屋がどこにいるか気付かないフリをする。
「ヤバいって思ったもんで、ちょっと潜ってたっす」
そりゃ、申し訳ない。
「どうだった?」
「九校戦にちょっかい出しそうな奴等、でしたね?」
私は前回で反省した。イレギュラーは発生して当たり前だったのだ。
私という存在がいるんだから。
なら、できるだけ備えないとね。
「
う~ん。原作通りか…。
「雇われそうなヤツは?」
「凄腕は今、日本に入国してないっすよ。まあ、プロなら痕跡残さないのが、
基本っすけど。それでも、噂くらいは流れますからね。引っ掛かりそうなのは、
「注意すべき魔法師とかは?」
情報屋は考え込む。
「姐さんの敵になりそうなのは、いねぇっすね」
今度は私が考え込む。
今回は、なし…なんて安易に考えるのは危険だけど、ねぇ。
「連中、九校戦で賭けやるみたいっすね。ココさん経由で聞きましたよ。笑える
のは、連中、ココさんにも声掛けたみたいで、レームさんとバルメさんに追い
払われたみたいっすよ?」
ああ、ココって、商売以外でああいうのと付き合いたくない人だもんね。
私は意地の悪い笑みを浮かべる。
さぞかし不機嫌になっただろうね。
「引き続き、情報集めてくれる?」
「いいっすよ。あと、ココさんが、そろそろ協力するんじゃー!って、騒いで
ましたよ」
しないよ。他の人でできるでしょ?私いらないよ。
私とココはアプローチ違うし。それに、私の場合はいざとなったらの手段だし。
「それじゃ、よろしくね」
私はそういうと、お金を置いて立ち上がった。
「任せて下さいよ。俺は鬼畜ライター、ジーザス・御子柴っすよ?」
さて、帰りますか。
7
家に帰り、夕食を済ませ、再びネットに潜る。
御子柴の話じゃ、
理由は、例のフランケンが大量にいるから。平気で使い捨てにできる。
ソーサリーブースターの供給源ではあるが、それ故に貴重な人材を投入していない
んだそうだ。
無差別テロやり放題だもんね。させないけど。
因みに、前回のアレは例外的な出来事なんだとか。噂もなかったって。
まあ、向こうの神仙の類だったらしいし、仕方ないか。
家に帰った時間が、結構遅い時間だったからか、風間天狗から既に連絡がきた後
だった。
達也からサードアイと乖離剣・エアのオーバーホールが完了し、システムのアップ
デート依頼が来ている事を聞いた。
因みに、乖離剣・エアは想像通りの代物、とだけいっときます。
あれ程威力ないから戦術級ってとこかな。
まんまも造れるけど、大惨事になりますからね。
色々な人の理性が吹き飛ぶだろうし。微妙な威力だからこそ理性を保って貰える。
私は情報収集を継続した。
暫くして、私の部屋がノックされる。
家にはあと二人しかいない。ノックの仕方から判断するに深雪かな?
私はゴーグルを外し、大き目の抽斗に放り込んだ。
PCの電源も落とす。
「どうぞ」
『失礼いたします。お姉様』
扉越しに案の定深雪の声。
入ってきた深雪は、魔法少女だった。ミラージ・バットの衣装ですね。
杖の代わりにコーヒーを持っていた。
私はコーヒーを受け取る。
さて、なんかいえ、私。
「どうですか?似合ってますか?」
華麗にクルリと一回転。
「うん。可愛いよ!」
私は無難に返した。魔法少女…ないわぁ、なんていえるか!
深雪を悲しませるのは、本意ではない。
用件は、まだあって、達也からの招集だった。これは時期的に…。
8
達也の部屋に二人で入る。
深雪はコスプ…もとい、衣装のお披露目は済ませていたようだ。
そして、案の定達也は椅子に座らずに宙に浮いた状態で、空気椅子をやっていた。
「お兄様!それは!?」
深雪が歓喜の声を上げる。
うん。そろそろできると思ってた。飛行魔法。
「おめでとう!達也!」
私は心から弟を祝った。
そこから達也の謙遜が入ったが、深雪が古式魔法をディスって達也の謙遜をダスト
シュート。
いや、妹よ。私はその古式魔法が専門なんだけど?
「いつも通りに二人にも試して貰いたいんだ」
私と深雪が頷いた。
喜んでやりましょう。
まずは深雪から。
問題なく使用できる事を証明し、今は空中でトリプルアクセルを決めていた。
美少女だと絵になるね。
私は達也と深雪を眺めながら口を開く。
「
まあ、風間天狗がいったろうけど。
「聞いてるよ」
達也が深雪に気付かれないように、表情を穏やかにしたまま呟く。
「連中、私達で賭けをやるってさ」
達也の顔からスッと表情が消える。
おお、怒ってる怒ってる。
「また、あの男から情報を取ったのかい?」
え?そっち?
彼は実は一校OBなんだけどね。
「達也。護る為には色々必要でしょ。八雲先生に頼り過ぎもよくないよ?」
憮然と達也が息を吐いた。こりゃ、納得してないね。
まあ、問題を起こしたライターだからね。達也が嫌がるのも分かるけどね。
これじゃ、ココの話はできませんな。
「大丈夫。護るよ。二人共ね」
私の言葉に達也が首を振る。
ん?
「違う。二人で、だよ」
達也が深雪に視線を送る。
私はそんな達也を見ながら思った。
いつか、深雪や私以外に大切な人ができるよ。私はその為にいるんだから。
ココはご想像の通りで、おそらくシリーズラスト辺りに
出てくる…予定になっています。
御子柴はあの復讐漫画のアッサリ殺されちゃった人です。
ここじゃ、長生きするといいと思います。
どんな問題を起こしたかは、機会がありましたら。
閣下の方は、使える後輩を確保する意味しか、今はありません。
でも、好意はあるって感じですかね。
それでは、またも次回まで気長に待って頂ければ…。