「うんうん、良いじゃないか!全員カッコいいぜ!さあ始めようか、有精卵ども!戦闘訓練の時間だ。」
「先生!」
近未来的な変形ロボットの様なコスチュームの飯田が挙手した。
「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」
「いいや、今回はその二歩先に踏み込む。ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、合計で言えば、出現率は屋内の方が多い。監禁、軟禁、裏商売。真の賢しいヴィランは闇に潜。君らにはこれからヴィラン組、ヒーロー組に分かれて二対二の戦闘訓練を行ってもらう。」
「基礎訓練も無しに...?」
梅雨ちゃんが若干心配そうに呟く。
「その基礎を知る為の訓練なのだよ。ただし、今回はぶっ壊せばオーケーなロボが相手じゃないのがミソ。」
「勝敗のシステムはどうなっているのでしょうか?」
「ぶっ飛ばしても良いんすか?」
「また相澤先生みたいな除籍とか...?」
「別れ方とはどのように決めるのでしょうか?」
「んん〜〜〜、聖徳太子ぃ!」
オールマイトは生徒達の質問に懐からカンペをだして説明し始めた。
「うぉっほん!状況設定はヴィランがアジトのどこかに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーローは制限時間内にヴィランを捕まえるか、核兵器を回収するか、ヴィランはヒーローを捕まえるか時間一杯まで核兵器を守り切れば勝利となる。チームは、厳正なるくじで決める!」
「そんな適当な!」
「飯田君、他の事務所のプロヒーローと即興で連携を求められるから、そう言う先を見据えた計らいなんじゃないかな...」
「なるほど確かに。失礼いたしました!」
「いいよ。それでは早速!」
A 緑谷出久・麗日お茶子
B 障子目蔵・轟焦凍
C 峰田実・八百万百
D 爆豪勝己・飯田天哉
E 芦戸三奈・常闇踏陰
F 口田甲司・砂藤力道
G 上鳴電気・耳郎響香
H 蛙吹梅雨・野上桃太楼
I 尾白猿夫・葉隠透
J瀬呂範太・切島鋭児郎
(よっしゃ!梅雨ちゃんとチーム!)
「よろしく梅雨ちゃん」
「えぇ、こちらこそお願いね」
「みんな確認できたかな?では、記念すべき最初の対戦相手は、こいつらだ!」
Villain D
hero A
(おぉ、実際にあの戦いが見れんのか)
戦闘訓練をまだ行わない俺たちはオールマイトと共にモニタールームに向かった。
「ヴィランチームは先に入ってセッティングを、ヒーローチームは五分後に潜入してスタートだ。飯田少年、爆豪少年、ヴィランの思考を良く学ぶように。これはほぼ実戦、怪我を恐れず思いっきりな。度が過ぎたら中断する。」
ヴィランチームは核兵器の張りぼてがあるビルの最上階に向かった。飯田は小さく息をつく。
(飯田の事だから、いくら授業でもヴィラン役をやんのは嫌なんだろうな)
そして、ヴィランチームが核を設置してから5分たった後に始まった。
「うわー、やっぱえげつないな」
モニターには戦闘服に手汗を溜めて撃つ爆豪の必殺技の威力に驚いていた。
(変身した状態ならダメージは無さそうだな)
結局、この試合は原作通りヒーローチームが勝った
その後に何試合かやり、ついに桃太楼役達の出番になった
(のは、いいんだけど。なんで障子、轟チームと何だよ)
そう、先生が持っているボールにはH、Bと書かれているのだ。
(まぁ、いいんだけどね)
「じゃ梅雨ちゃん行こうか」
「えぇ、そうね」
核の置く場所はビルの最上階の角の部屋に置いて2人で守っている。
「さて、そろそろかな?」
『開始!!!』
オールマイトが始まりの合図をした瞬間
ビルが氷漬けにされた