ーーー残影の荒野、ダンジョン内のボス部屋
「グレネード攻撃、来るよ!」
「マスター、回復いきますよ!」
ボスと戦っている、シロ、レイ、クレハ、キリトのパーティー。
シロとキリトが前衛で動き回り、クレハがその後ろからボスを狙い、レイは回復に徹していた。
ボスのHPゲージがゼロになると体が白く光、破片となって消えた。
「やりましたよ、マスター!」
レイがとても嬉しそうに走りながらシロの胸へ飛び込んだ。
シロは嬉しそうにレイの頭を撫でる。
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情報通りエリアボスを倒した事で、レイのパーツが手に入った。
キリトの部屋に戻った4人は、みんなが見守る中パーツをレイに渡す。
レイが目を閉じてしばらく黙る。
それを静かに見守るシロ。
「かわいさが上がりました。」
突如、レイは目を開いて報告した。
「これ以上かわいくなったらどうしよう!」
これにはシロも乗っかってしまう。
「まったく、親バカというかマスターバカなんだから。」
「それで、どんな機能が追加されたの?」
「アバターコーディネートができました!」
詳しく内容を聞くと武器や服の細かい所までカスタマイズできるようになったらしい。
肝心のSBCフリューゲルの情報は曖昧なままだった。
「パーツがもっと必要ってことなのね。」
「何か新しい情報が落ちてないか聞いてみるよ。」
残念そうなクレハをシロは慰める。
*********
次の日、シロとクレハ、そしてレイの3人がショップへ買い物に来てた。
店を出てからレイが不安そうな表情で報告して来た。
「…嫌な感じがします、マスター」
「嫌な感じ?」
「あっちからします。こういう感じは放っておいちゃダメなのです。」
レイの後ろを付いて行く2人。
「マスター、あそこです。」
シロが指差された方を見ると、1人のプレイヤーが囲まれていた。
「おめぇ、どうしてくれんだよ!」
「てめえがドジ踏んだせいで、狩りは失敗。大赤字なんだよ。どうやって責任取るんだ!?」
少し離れた距離からでも会話の内容が筒抜けだった。
どうやら囲ってる側のプレイヤー2人はPT全滅したのはお前のせいだ、と責めているらしい。
どんどん話の内容はエスカレートしていき、今すぐ脱いで詫びろだの話が怪しくなって来た。
「サイアク。完全にいじめじゃない。」
「いけないことです。注意してきます。」
レイが言うと同時に、シロの足は一歩前に出ていた。
「ちょっと待ってくれるかな。」
シロは誰かに腕を引っ張られ、止められた。
三人が振り返ると、そこにイツキとパイソンが立っていた。
どうやら、彼らも状況を理解しててシロを止めたみたいだ。
「まぁ、ここは僕に任せておいてよ。」
彼はそういうと、迷いも無く進んで行った。
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イツキは何やら彼らと話し込んだ…と思おうと、すぐに帰って来た。
「あ、ありがとうございました!」
「お礼を言われるような事はしてないよ。害虫どもは駆除しておくから。」
イジメられていたプレイヤーは何度もお礼を言いながら去って行った。
「駆除ってどうするんですか?」
シロも気になっていた事を、クレハが聞いた。
「さっきの会社は撮影アイテムで録画済みさ。運営に報告すれば厳重注意、余罪が出ればアカウント削除もありうる。」
レイがイツキにお礼を言う。
「君たちが礼を言う事ではないよ。それより、君たち、よかったら、僕のホームに遊びに来ないか?」
その質問に三人は顔を見合わせ、
「行きます。」
と答えた。